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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

2024.2月の東京ハイカイ録

2週間ごとに東京へ出ているというのはちょっとおかしいのだが、仕方ない。
今回はほぼ突発日帰り。
なんしか迎賓館赤坂離宮の花鳥の間の撮影OK期間に参加したいやないですか。

寝てもてて東寺を撮り損ね、曇ってて富士山は雲に噛まれ、裾野は山に遮られている。

コースを考えるのは楽しい。
ただしそれは京阪神、奈良、名古屋、首都圏だけの話だが。
で、今回は日帰りでしかも早めに帰宅するので往く先は少ない。
東京駅でメトロ24時間券600円を購入。大阪のメトロ1日券の土日エコ切符は値上がりして620円になったが、こちらは600円です。
ついでに申しますと大阪メトロは平日のは800円以上だったかな。

丸ノ内線の東京駅改札付近の壁面に羽生結弦の数点の巨大写真パネルがあった。
ご婦人方がパチパチ撮るのでわたくしも仲間入り。

常々かれのエンターテイナーとしてのプロ意識に感銘を受けているが、本当にえらい。

四谷へでました。JRは8分178円、丸ノ内線は12分178円だったかな。
迎賓館も本当に「開かれた」と思う。以前の往復はがきを出して、外れたらまた時期を待って応募して…というのがうそみたい。
今回は花鳥の間の撮影。
楽しいなあ。

四谷から南北線で東大前へ出る。
そこから弥生美術館へ向かうのだが、東大前からも根津駅からも550Mという案内を見て昔を思い出す。
南北線東大前駅が生まれる以前の話。96年3月以前。当時は根津か上野から歩くとかしかなかったなあ。
だからこちらのルートもそういう路線になったし、なかなか面倒な道順に動いていたのだよなあ。
まあその当時は今はなきおばけ階段もあったし、サトウハチロー記念館もありましたわね。

とか何とか言いながら弥生美術館へ近づいたのだが、その手前の民家で旧立原道造記念館が空き家になっておるではないか。
ここの建物の端には立原道造の詩碑が放置されてるのだが、これも今後どうなるのだろう…
さてやってきました弥生美術館。
槇村さとる展にございます。

わたしなどは「Real clothes」までしか読んでいないが、今なお闊達に活躍されている。
最初に読んだのは「青春志願」で、実はサッカーマンガの読みはじめでもある。
「愛のアランフェス」はずっと読んでたけど、その後は別マから離れたので実に長い間読まずにきた。
ラブコメが嫌いなので恋愛主体の話に関心がなかったのであるが、槇村作品では恋愛も大切なファクターながら、まずは女性の自立・女性の一生懸命に生きる姿を描くのがいちばんなのでした。
ちょっと認識不足だったな。
あと家族関係に甘いというか理想を見すぎてるなと子供心にちょっとそこらが嫌だったのもある。
ところがこの展覧会で初めて知ったことがあり、それは非常に重大な事実だったので、いっぺんに槇村さとる作品への意識が変わった。
それはここでは書かないが、数十年目にして初めて知ることだった。
槇村さんがそれを乗り越えて闊達に今を生きていることに胸が熱くなった。

夢二、華宵は撮影可能。特に華宵は踊りをテーマにした展示で、これは非常に見ごたえがあった。
よいものをたくさん見ましたわ。

その後は東京メトロ24時間券で根津から湯島へ。
湯島来るたび思い出す お蔦主税の心意気
というのではなくて、普通に梅まつりを楽しみに来ました。
あちこちに梅モチーフのあれこれがあるのも楽しいし、木彫彩色の装飾もいい。


宝物殿も楽しい。


裏手の坂を下りて大手町経由で東京駅へ出て今回は終わり。
楽しいことはすぐ終わる。
次は3月末にテオドラ邸と府中市美、練馬区美に行く予定。
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2024.1月二度目の東京ハイカイ録 その2

二日目の朝、窓の外をみる。


さとちゃんがおる。


朝食後新横浜へ。
この日の往く先は鎌倉なんだがここでミス。
大井町から鎌倉へ行くにあたり新横浜のロッカーを使うわけだが、それならJRだけでよいものを、アプリで東急乗り換えを勧められたのでついうっかり…ああ、やはり自分のアタマで考えねばならんのう。

鎌倉へ来ました。
平家池。
この池を見ると立原正秋「恋人たち」「はましぎ」の連作を思い出す。
主人公の道太郎は彼とそりの合わない舅とここでばったり再会する。
道太郎の結婚はこの舅から認められていない。無頼で無職な彼に言いくるめられる舅。
わたしにとって最初に知った「鎌倉」は立原正秋の描く鎌倉だった。

ゆりかもめ、りす



鎌倉は結構自然が活きているのだなあ。

手水の天井辺りの木彫彩色もきれい。






柱の上下の金属装飾もいい。


少しばかりお参りも。


白梅も咲いているなあ。




ここから西御門へ向かう。

閑静な住宅地なのだがあまりに人がいなさすぎて歩いていても不安を感じる。
大学のグラウンドにいる学生たちも遠い。
道の花を見ながら歩く。
11時半に約束しているがどれくらいに着くかわからなくなってきた。
真っ直ぐな道なのに不安しかない。
人のいない道で起こる現象。
わたしは群衆の中の孤独が好きなのだ。
「真っ直ぐな道で淋しい」は困る。
山頭火にはならないぞ。
とかなんとかいう内に到着。予想より早く着いた。


ここの建物の素晴らしさや里見弴に関する話はまた別稿に。
実に素晴らしかった。あまりに居心地が良すぎて長居してしまった。
ヴィクトリアケーキも紅茶もとても美味しかった。

楽しい気分でまた元の道を下り、雪の下の清方美術館へ向かった。
二週間前に葉山の山口蓬春記念館とこことのコラボに参加する。リレークイズをして商品を戴いた。
ありがとうございます。
清方の作品は特に大正半ばのものが好きで今回も堪能した。
他にも来日した梅蘭芳を描いた淡彩もの、描いてほしいと来た崔承喜のスケッチもあった。
これらは美人画としてだけでなく、時代の証言としての価値も高い。

豊島屋のカフェに行きたかったが気づけば既に駅前に出ていた。
仕方ない、駅ナカのうどんだ。
柚子胡椒の豚と白菜のうどんにそそられていた。
多少親切をしたりなんやかんやで機嫌よくうどんを食べてから横浜へ出る。

小一時間買い物をしてから新横浜へ。
お弁当は崎陽軒の冬の弁当にした。
今回は京都駅に用があるので新横浜―京都の乗車である。
日文研所有の戦前の日本画と日本洋画の絵ハガキコレクションの複製品展示である。
これはこの日までなのでやはり来てよかった。
こちらもまた別稿

楽しい二日間だった。

2024.1月二度目の東京ハイカイ録 その1

1/13と14に葉山と都内で遊んでから二週間後、またもや東京と鎌倉をハイカイしてました。理由は色々あるけど、「そないせなしゃあないねん」ということです。
以前と違いわたくしもヨロヨロもたもたになり、アタマも衰退し、本当にどうなってるんだと思うくらい前頭葉ダメダメモードですね。

さて今回は品川で下車。とにかく阪急宝塚線から新幹線に乗るのは十三で京都線に乗り換え、南方からメトロに乗り換えるのがいちばんストレスフリーなわけです。
なんでやねんと思う向きは地図とか位置関係とかエスカレーター、階段などの情報を得たら「なるほど」と同意してくれると思います。「知らんがな」と思うならわたしの書いたことに「ほほう、そうか」だけでスルーがいいよ。
帰りはJR使うのがエエということも今のうちに記しておくか。

というわけで例によって京都手前辺りから見え始める東寺を撮ると、ぶれてしまって水煙が二重に見える。
まあこれはこれでok←小文字なところに本音がみえる。







滋賀の辺りは本当に一面雪景色で全然関係ないのに
♪鶴居村から鶴が来る
と歌ってしまう状況になる。この「鶴居村」というのは山上たつひこ「がきデカ」のどれかの話にあって、長いこと心に活きておるのよ。
抜けたら雪もなし。富士山は綺麗に雪を載せていた。

遠方富士


富士に偽装


本物


ゆったり富士


さらば富士


品川から大井町へ出て、アワーズイン阪急へ。
改修してすっかりきれいに変わって。
で、数か月ぶりにフロントへ上がると荷物預かりの場所が変わってたのと、チェックインの機会もちょっと移動してたね。これはこれでいいとは思う。
先に支払いしようとしたが止められ、荷物だけ預ける。暗証番号で管理できるのだよ。

建物内にcandoがあるので見に行ったが、モルカーグッズはなくてしょんぼり。
そのままりんかい線へ。近いから行きやすいよ。
有明で降りて巨大なテニスの公園を通過する。そしたらスモールワールズの入る巨大倉庫が見えた。

昔と今とでは倉庫の環境も本当に違うと思う。
今の倉庫は素晴らしい環境になっている。ここもそう。
入り口にはヱヴァンゲリヲン初号機の大きいフィギュアがある。
外に並ぶロッカーは100円返却式。すごい助かるわ、ありがとう。




今回わたしは前回のハイカイの最後に行ったマルイでもらった割引チラシで2700円が千円になるというまことありがたき幸せに。モルカー万歳。
スモールワールズはそもそもミニチュアで様々な空間を拵えているところということだが、実はモルカー展があって初めてその存在を知ったのでした。
わたしは「小さな作り物」がめちゃくちゃ好きなのでそちらの期待も大きくやってきたのです。


入るとトンネル状通路が色変わり








ミニチュア、模型、鉄道ジオラマ、ドールハウス、こうしたものが好きなヒトのための夢の国でしたわ、一言で言うと。
楽しすぎて写真撮りまくり。もちろんモルカー探しにも一生懸命。
これはまたいつかまとめますが、あまりに楽しすぎてテンション爆上がり。
残念なのは二階が貸し切りでコラボメニューを楽しめなかったこと。残念。まあそれでもくじ引きしたりなんだかんだとあり、ずーっっっと楽しめたよ。
いやぁ素晴らしいところでした。




コーフンしながら気づけば3時間ばかりおったな。
今度はゆりかもめに乗り新橋へ。
ゆりかもめ新橋駅のステンドグラス




お昼遅い目だけど源ちゃんへ入る。
タラをフライにして甘酢つけてタルタルソースね。チキン南蛮のタラ版。こっちの方が私は好みだな。
それ食べてから三時前に汐留美術館へ行くと今からだと五時前にしか入れないとのことなり。さすがフランク・ロイド・ライト展。諦めました。
どうにもならねえ。

そのまま川崎へ出る。
場所がわかるようでわかりにくい川崎浮世絵ギャラリー。
それも当然で逆の改札から出たのでわからんことになったのだ。
ここへ来るのは川崎市役所の見学会以来。
新版画の展示を見ました。
高橋松亭から川瀬巴水、笠松紫浪、吉田博ら。
撮影可能なのはポスター類






さて本物を見る。
わかってることだけど、非常に良かった。やっぱり情緒だな。
そう、西洋絵画の風景画にわたしは殆どなんの感銘も覚えないのだけど、その理由がこれなのよ。
浮世絵の風景画がわたしの最初に見た風景画だからか、情緒がないとなんにも感じないのよな。
そしてその情緒がここには活きている。

大満足してから再び電車に乗り、今度は三鷹へ向かう。
なんと五年ぶりらしい。ほんまかいな。
隣のビルのcandoにもモルカーおらんやん…
というわけで三鷹美術センター
日本橋の老舗・榛原のコレクションを拝見いたします。

柴田是真に始まり明治大正の日本画家たちのデザインした千代紙などがてんこ盛り。
大正ロマンの夢二はやはりこうしたデザインが素晴らしい。

いやもう本当に凄い物量とクオリティの高さに圧倒された。
何か買おうと思ってたけど、目がチカチカしすぎてダメでした。
今度本店行きますわ。

外に出たら綺麗な月が出ていた。

アトレの和食屋さんで晩ご飯。
さすがに疲れた。

ホテルに戻り窓の外を見る。

やっぱりどの時間もキラキラしているのは安らぐわ。
冬季鬱も都内にいる時は出てこない。

翌日の話はまた今度。

2024.1月の東京ハイカイ録 その1

2024年も東京ハイカイを始めました。
今回は新横浜からの出立。

6時過ぎの電車で出るから常より1時間早く起床するわけだが、そういうツアー前夜は必ずドキドキしてなかなか寝る時間を取れない。
とはいえ最近は阪急から御堂筋線乗り換えでストレスが大いに軽減。
なんしかちゃんと来るかどうかわからん・事故の多い・遅延の多いJRに乗るのはそれだけでこちらの神経が磨り減るのだ。
せめて朝くらい安心させてくれよ。
というわけで十三乗り換えで南方、徒歩すぐの西中島南方から新大阪。
いずれ新大阪と阪急とがつながるらしいが、今はこれがベストかな。

新幹線では大半寝てたが、東寺と富士山とは大体写真撮るために起きている。
今回もそんな感じ。
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それで今回は新横浜なので東京到着より気分にゆとりがない。
前回の新横浜は3月の相鉄線と東急線が新横浜とつながった朝。早くも10か月も経っていたか。
前回見ていた近道でホテルへ。あーほんまにこれは早いな。
荷物だけ預けて再び駅へ。そして逗子へ向かう。

横浜で乗り換えてそのまま逗子へ。三浦半島の端まで行くらしいけど乗った車両は逗子どまり。
久しぶりの逗子。いつ以来かと今調べたらこれ以来でしたわ。
東欧アニメをめぐる旅 ポーランド・チェコ・クロアチア
当時の感想はこちら
2014年か。もう9年も経ってるか…
その2年前の松本竣介展では天皇陛下の行幸に遭遇しましたなあ。

それにしても葉山はポカポカしててバス停のベンチは日向ぼっこの老人群に占拠されてて、バスに乗るのかくつろいでるのか判別がつかない。
葉山行の逗子12系統はいつも混んでたし、夏などはもう絶望的な渋滞と混雑で恐怖の的なのだが、冬のこの日は殆ど乗客がいなかった。ほんまかいなと思いながら座ってのんびりとバスの走りにスイングする。
六代御前の碑の前も久しぶりに通過。
大学の時に平家の中枢の清盛と平家の末裔の六代の対比とかそんなのを書いて出したら先生から「平家物語の二次創作やん」と言われたな。
つまり論文ではないのさ。

鐙摺(あぶずり)バス停。カナや耳で聞く分にはわからないが漢字が出ると意味が伝わる。
源頼朝に由来する地名だそう。やはり三浦半島は鎌倉武士の地だのう。
実のところ鎌倉界隈へ来ると一番最初にわたしは立原正秋を思い出す。
里見弴、大佛次郎、澁澤龍彦ではなく立原正秋。これはやはり小学生の時から立原正秋を読んでいたがためだろう。
その鎌倉から離れて葉山。
海岸線がみえ「しらす」の幟が見えて意外にローカルな、生活している実感のあるものを感じる。吉田秋生が描いていたからというのもあるが、それとは別にとある作品で二人暮らしを楽しむ男性カップルがしらすを買いに行く絵があり、それがとても良かった。
ああ、海が見えるなあ。
三が丘海岸の近代美術館前で下車。下車側の山手に山口蓬春の記念美術館がある。

可愛いマンホール
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山口蓬春は戦前には湿度の高いような日本画を描いていたが、戦後の日本画不要論の中でどう生きてゆくかを深く考えたのだと思う。それがモダニズムというか、新しい表現での作画に変わり、結果として非常に豊かな世界を生み出した。
わたしは蓬春の自然描写、どうぶつというより生命体の表現に惹かれ、90年代以降多くの作品を観てきた。
この自邸記念館には小下絵、スケッチなどが多く残され、そこに蓬春の作品完成への道のりを見出せるのがいい。
元が油絵、西洋絵画から始めた修業が途中で日本画に変わったことで、油彩画表現の味わいを戦後に採り入れていて、そこがとても明るく平明でいい。

作品のことについてはここまでにして、わたしが今回この記念館に来た理由は実は吉田五十八の設計した建物空間を味わうためだった。
無論絵画を見る楽しみもあるが、それを吉田の空間で眺めるというのが、今回の目的なのだ。

吉田五十八は近代数寄屋建築の巨匠で、関西では大和文華館が偉大な存在感を見せている。
決して重々しくはないが豊かに明るい心持になる建造物である。
かれの作風を愛し、自分の住まいを吉田の思想から生まれたもので、と考える人々も多かった。
画家ではこの山口蓬春との関係が大きいが、鎌倉の鏑木清方の自宅記念館も健やかな生活を営める和の空間だと思う。
「陰翳礼讃」というのは谷崎が関東から関西に移住して感得したものだが、しかしながら古い町家の鬱屈を美意識によって善きものに転換されても、暗いものは暗いのである。
吉田の数寄屋建築にはあの鬱屈がない。
葉山という場所柄もあるのか、とにかく日差しが明るい。ここはウエストコーストか。
ああ、湘南なのだな。よぉ知らんけど。
砂地は関西と違い黒っぽいが、とにかく海が明るい。空が明るい。緑が明るい。
そこに豊かに大きな庭園を広げ、その上段に大邸宅が鎮座まします。

庭の構成も関西のそれとはまったく違う。やはり土地と建物の関係性は深いなあ。
以前熱海の起雲閣に行った時もその庭の雑木林な構造が「なんか建物と合うてへんなあ」と思ったのだが、それはわたしが関西人で、関西の大邸宅とその庭園を踏まえての感想だったのだ。だが、こんな太平洋に面した明るい・日差しの強いところでは京都の庭園も大阪の個人邸の庭も滋賀の寺の庭も作られはしないのだ。
ここではこれがベスト。

その広い面積にこれでもかと木々が植わり、実り、花が咲き、地にも見上げても植物が豊かに活きている。
なんと素晴らしいことか。GDshyywa4AAgbdH.jpg

散策・逍遥は難しいが、庭中を歩き回る楽しみがある。
新館の方へも行ってたいへん楽しく過ごした。
そしてここと鎌倉の清方記念館のクイズラリーにちょっと参加した。クイズの内容にかかわることだから詳しくは言えないが、これは関西人にはなかなか難しい問題かもしれない。

邸宅の撮影可能箇所などはまた別項で。

昼になったが、やはり予想通り近代美術館のレストランは入れそうにないので、持ってきていたあれやこれやを海が見渡せる亭で食べる。海が本当に綺麗で空も綺麗で、冬だから誰も泳がず、波だけが繰り返し寄せては遠のき、遠のいてはこちらへ来る。
そんな様子を見てから近代美術館に入館する。久しぶりすぎだが、そんなに経っていたとは思いもしなかったなあ。
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100年前のモダニズムな作品を楽しむ…
ここで予想外のことが起こった。原因はここでは挙げないが突発的な体調不良でアウト。
救護室へ。丸1時間半くらいダメダメ。申し訳ない。お世話をおかけしました。
起き上がってからまた一通り見て回り、図録を購入してバス時間に退去。
海からの夕日がすごい。
なんだかもう全く知らない風景の中にいる。すごいなあ。
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体調不良はすっかり消えたが、文字が躍って見えたのでちょっと文字読みから離れて遠くを見ている。
そうこうするうちに逗子へついた。ここから川崎へ行きたかったが、時間的にもう終わり。
それにここから川崎へ行くには京急の逗子・葉山駅(昔の新逗子)からがよいそうな。戻るのいや。
で、駅前の大船軒でアジや小鯛の押し寿司を買って電車へ…何故か時間が来たのに電車は来ず、次の電車を待つ羽目になる。

新横浜の駅ビルの下のグルメストリートで丸亀製麺があったので入る。
こういう具合の悪い時はうどんがいちばん。
玉子あんかけうどんに大量の生姜とねぎを入れて、あとは蓮根とさつまいものてんぷら。
寒いのでこれでだいぶましになりました。

ホテルでさっさと寝た。こんなに早く寝るのはイスタンブール以来。
ゆっくりしたなあ。

二日目。
ホテルの朝食では野菜のおかずをメインに食べる。蓮根の梅和えおいしいわ。
オリエンタルベーカリーの小さいクリームパンもいい。

新横浜から新橋へ。
そこから浅草線に乗る。東京駅まで出ずにこの方が合理的なのよ、今回は。
たばこと塩の博物館へ。二か月連続きました。
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今回はアン・へリングコレクション。
吉田稔美さんのイラストによるアン・ヘリングさん。
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今回も江戸のおもちゃ絵を存分に楽しませてもらったので、また前期と合わせて別稿に。
実に楽しかったよ。

それから親水公園のポカポカベンチで例の押し寿司を食べた。おいしかったわ。
ぽかぽかなのはいいね。葉山程のことはないけど気持ちよかった。

浅草橋からJRに乗り換え四谷へ。
久しぶりの迎賓館赤坂離宮
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今回はまず和館の方へガイドツアーに。
波の揺らぎが素晴らしい建物
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あああ近代和風建築の粋。
今回はいつもの近代洋風建築でなく近代和風建築の美を堪能したよ。素晴らしい。

とはいうものの、今回初めて一般撮影手が可能になった羽衣の間に向かいました。
ここのもまた別にまとめるけど、やっぱれ片山東熊のフレンチルネッサンスは凄かった・・・

満足してから前庭に出るとキッチンカー。なかなか本格的なアフタヌーンティーやスコーン販売してる。
アフタヌーンティーは予約制で完売。スコーンは20分待ち。待ちましたわ、寒風吹きっ晒しの前庭で。
ひーっ寒い。
でもスコーンよかった…

このあと新宿三丁目のマルイ別館に行き、用事を済ませてから新橋へ。
久年ぶりに赤坂見附で乗り換えたよ。
新橋に戻ると崎陽軒があったのでお弁当手を買うが、幕の内は売り切れてた。
ここの幕の内美味しいのよ。シウマイ弁当も売りきれてたから別なのにしたが、それはそれでなかなかよかった。

新幹線でぐったりしながら大阪へ。帰りはJRから阪急へ乗り換え。この方が合理的。
帰宅すると一斉に猫の出迎え。ごはんは隣家の叔母があげてくれたけど、やっぱり一応ご主人様のわたしが二日もいなかったのでちょっと淋しかったのかな。
なのでみんなにすこしばかりごちそうする。
わたしも満足、猫たちも満足。
いい〆でした。

ところでなんで「その1」がというと、次1/27にまた東京へ行くからなの。
多忙だけどまあそういうことさ。

202310.28 イケフェス大阪2023初日 その1

2023年のイケフェス大阪、京都モダン建築祭が終わり、今年初めて開催の神戸モダン建築祭もついに終わった。
ほぼ一か月の期間にこれだけ楽しませてもらえて、本当にありがたい。
写真の取りまとめは膨大な数からどうチョイスするかアタマが回らないのでその内おいおいと。とりあえずどこへ行って何を見たかくらいはまとめたいと思う。
大阪・京都・神戸の順に挙げてゆく。

・イケフェス大阪2023
10/28
今年は二か所の抽選に当たった。
しかも電車の連絡もいいところである。
新福島駅近くの旧川崎貯蓄銀行・現ミナミ(株)これが11時から。
大阪城北詰駅の旧河崎經吉邸が13時30分から。
東西線一本。これを軸に歩く道を考えた。

まずは開店早々の駅前1ビルのマヅラでモーニング。
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マヅラは1ビル創立以来の古顔さんだが、内装は宇宙空間。1970年を迎えようとする時代の希望に満ちた宇宙観である。
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わたしは高校生の頃から4ビルは行っても他を知らず、大人になってからようよう2ビルに行き始め、1ビルとはほぼ無縁でいたのがこのイケフェスのおかげでマヅラを知り、普通にお客として訪問し、すっかりファンになった。
なので西梅田、北新地駅へ向かうときはここでお茶にしたりということもある。
今回はおいしくサンドイッチのモーニングをよばれる。昼からはまたメニューが変わるが、わたしは今グラタンとか焼うどんが食べたいぞ。
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姉妹店のKing of Kingsもよいところだが、遅れてはいかんので早めに北新地駅へ。
…この線は藤田美術館に行くために大阪城北詰駅まで乗るのがデフォなのだが、今回は逆行するので変な感じ。
福島界隈は内回りの環状線「福島」、阪神電鉄「福島」、東西線の「新福島」があり、いずれも近い。
ここらはかつてのプラザホテル解散後に名店が散らばった地だということで、おいしいお店も多いそう。
近年のわたしは新規開拓しないのでよくは知らない。

さて地上に出ました。ちょっと目を動かせば「ああ、あのビルがこの方向に見えるのか」というような認識が生まれ、リーガロイヤルホテル大阪もこういう形に見えるのかと、新たな知見を得たり。
とか何とか云いながら近くの旧川崎貯蓄銀行・現ミナミ(株)へ向かう。
ここは抽選で当選した人だけの見学が許可されておるのでした。ありがたや。
写真の詳しいのはまた後日にまとめるが、たいへん良い感じだった。
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今はアパレル関係のオフィスなのだが、オーナーさんの子供の頃のお話などを伺い、この建物が大切にされてきたことを実感する。
ほんとうによく見せていただきました。
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二階は事務関係のオフィスなので撮影なし。ここにも装飾があった。
地下にも案内していただいて、今は使用されていないということを思いながらもわたしはちょっと怖くて、地下の写真は撮れなかった。

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金庫もあった。
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素敵な建物空間にずっと住んで、そこを職場にされているというのはかっこいいなあ。
ありがとうございました。

丁度ランチタイムというか少し早い目なのだが福島界隈は混むので、良さそうな店を物色。
ちょっと一本入ったところにイタリアンと中華のコラボとでもいうのか、そんなお店があり、春巻ランチを頼む。
接客はとてもよかった。味はまあなんというか記憶に残らないのだけど、この感じの良さはやはりお店の人の努力だよなあ。

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まだ時間があるので一旦元の1ビルに戻ることにする。
なんしか見えてんのよ、福島から。
で、歩きだすと高速が見えるがオートバックスも見える。創業者の銅像が立ってたわ。
やがて出入り橋の交差点の角へ。
対岸を見たら山口県のアンテナショップがあり「おいでませ山口へ」のコピーが!いやー懐かしいな。昭和のヒットコピーの一つ。「ま」で上がり、「へ」で下がるアクセント。
とか何とか云うてるうちに「出入り橋のきんつば屋」へ。行列ではないので並ぶ。
1個100円。昔ながらの製法やけど、さすがにサイズがかなりちんまりと。わたしが巨大化したのか?まあでもこの店が続くことを願いますよ。

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小学館のビルは辞書の宣伝が昔からのものだけど、このイケフェスのおかげでか、現代ビルの面白さを知るようになり、この界隈の良さを感じる。
しかしちょっとばかりガラス張りが多すぎひんかな。

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あっ懐かしの擬レトロ建築の店。まだあってんやわ。
経営が元のままか違うのかは知らないが、あれも高校生の頃に憧れた店だった。
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この位置からの大阪駅はドゥオーモのように見えた。

ちょっとばかり第1ビル
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壁面曲線20231028_123838.jpg

いい手すり20231028_123853.jpg

さて今度は通いなれた大阪城北詰駅へ。地上へ上がって藤田家庭園公園を少しばかり散策。
10月末はまだ緑が綺麗でした。
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旧大阪市長公館 今は素敵なウェデングとレストラン
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やがて時間が来て、すぐそばの旧河崎邸へ。
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ここがもう少しのぞく外観から想像していた以上に素晴らしく、絶句することだらけ。
モスリンなどで財を成したそうで、それ関係の繊維製の屏風などもあり壁紙もよかった。
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だいぶ見て回ってから、ふと目に入ったのが蔵書あれこれ。
初版の「あるき太郎」や宮川春汀の絵本まであるがな!
(以下サムネイルで)
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これらは近隣のミュージアムも図書館も不要と言うたそうで処分する予定だと言われたが、たとえば「あるき太郎」は岡谷のイルフ美術館に、「宮川春汀」は伊丹ミュージアムに寄贈などされたらよいのではないか。
また大量の絵ハガキがあるので、これはもうマニアに販売を…などということをお孫さんにお話した。
建築イベントの後にまたご連絡するということで、名刺を戴いた。
またいずれ。
あー凄い、二重にときめく物件でした。

とりあえず長くなりすぎたので一旦ここまで。
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