2008/07/23 (Wed) 大阪の祈り 様々な美と形
大阪歴史博物館で『大阪の祈り 様々な美と形』を見た。
初日に出かけたが、なかなか熱心なお客さんも多かった。
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大阪にはとにかくお寺が多い。京都もお寺が多いが、大阪のお寺は日常の生活に密着しているので、たとえば聖徳太子信仰の重要な地点・河内の大聖勝軍寺は街中のお寺で、こんな構図なのだ。
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この半跏思惟像はここと法隆寺と知恩院とに、兄弟がある。

宝山湛海という僧で仏師の人が17世紀にいた。名前の通り、生駒の宝山寺を開いた。
ここは生駒の聖天さんとして、地元に親しまれている。
石切は生駒山脈の山裾、と言う感じ。その宝山寺には明治に建てられた擬洋風の獅子吼閣というステキな建物があるので、それを見学に二度ばかり訪ねた。ケーブルカーも可愛いが、どうも肝心の本殿を拝んだ記憶がない。あえて避けたのかもしれない。

その湛海仏師の造った仏像が今回、たくさん出ていた。聖天信仰と不動信仰とに激しい情熱をかけた僧だから、チラシの青い不動にも迫力がある。
しかし一番感心したのは佛龕だった。小さい厨子。精妙巧緻というのか、実に良かった。
この人のお弟子には清水隆慶がいる。そちらの展覧会は奈良で見た

前の時代に戻る。
白鳳時代の鋳造菩薩像が小さいがガシッとしていてクビレなしの体形で、いかにもな感じがする。これはもしかすると念持佛だったのかもしれない。
正直言うと、仏像は古様であればあるほど、尊さを感じる。だからオリジナリティの濃いというか、作家性の強い仏像は苦手。

宗派が変わり、茨木のキリシタン遺物。
象牙彫りキリスト磔刑像 チラシの画像にはここまでしかないが、十字架の台座には孔があり、そこにシャレコウベが置かれていた。象牙だからその髑髏もなんとなくリアル。

マリア十五玄義図 これは同種のものを京大博物館の展覧会で見た。やっぱり茨木から出土。向うの方がいい保存だった。こちらは少し破れている。
これは耶蘇教曼荼羅図。ザビエルはしかし、高位の人なのだな。
以前マカオでもザビエルの足跡を追ったことがあるが・・・。

中津の南蛮文化館からもイエズス会の遺物が出ていた。安土桃山時代の精巧で華美な蒔絵細工。あまり好みではないが、素晴らしい出来。これらは聖餅用容器。

四条畷の田原氏の墓碑には十字架とHの文字が刻まれている。多かったのだろう、当時は。

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今度は中華からの思想を輸入した星曼荼羅を見る。
ゾルディックと東洋の十二宮との一致とか色々思いながら眺める。
九曜と二十八宿などが鏤められている。

実物展示の他に、その所蔵地の風景写真などがある。
三十六歌仙絵を持つ波太神社は阪南市らしいが、その写真を見ると古き寺町、と言う風情があった。いい感じ。なかなか泉州へは行けぬので、こういう機会に知ることが出来、よかった。歌仙絵は案外大きく、土佐派の絵師によるものだった。
なんとなくここで謎解きとかがあれば、浅見光彦とか出てきそうな感じ・・・

河内長野から狛犬が来ていたが、こやつを見て「およっ?」と思った。奈良博で見た狛犬によく似ている。目鼻立ちなどそっくり。同じ鎌倉時代だからと言うだけでなく、もしかすると兄弟犬かもしれない。・・・どちらが『鴻池の犬』かは知らないが。

面白いものを知った。いや、実際のところ初めて見た、と言う感じ。
西国三十三度行者の資料。つまり三十三ヶ所巡りをするのに、自分で行かれへんので代人を頼む制度、その仕事を請け負う行者の背負い物など。
今でもバイクで走ってご朱印ついてもろて、それでショーバイする人もおるから、当然のことですな。なかなか面白い。昔々からこういうショーバイは成り立っていたのだ。
ここでは仏壇仏具一式が並んでいた。昭和40年代まで続いていたらしい。
四天王寺にはその供養塔があるようで、パネルがあった。

他に住吉大社の太刀や道修町の文書(毒薬贋薬の禁止とか)、昆布屋の神宗の持つ久留米藩蔵屋敷図屏風などがある。大阪市内の名所旧跡などの絵が貼り付けられている。
蛸の松や、天神祭など・・・また比売許曾神社の下照姫天降図があった。船で地上に来る。東成から生野には神々の伝説が多く残っている。
しかし文化14年のシャカ生誕図はこれはもう巨大なキッチュ画像で、一瞬横尾忠則が描いたのか、と思ったほどだ。いや実にびっくりした。イェ〜イとでも言いかねない幼児。

最後に近代のものをいくつか。
毛馬閘門・洗堰の写真や模型があった。近代土木事業の面白さがよくわかる。
そして佐伯祐三の絵画数点。
実は私、これらが目的で来たのですよ・・・本当は。
全て山本發次郎コレクションで、今では大阪近代美術館(仮)保管。

いや〜大阪にはまだまだ古いものがようけあるもんですなぁ。
知事は文化を抹殺しようとシャカリキだけど、それでも文化はまだ死んでなかったことを確認しただけでも、よかった。展示は9/1まで。




2008/07/22 (Tue) 江戸時代の仏教・神道版画を見る
奈良県立美術館で『志水文庫・江戸時代の仏教・神道版画』という展覧会が開催中。
これも見応えのある内容だった。
200点ほどの展示物は、全て庶民のための信仰の道しるべ。
個人コレクションとして蒐集されたのを一枚一枚見て歩くと、ただもうその膨大さに感心するばかりだった。
江戸時代だから当然ながら神仏習合、庶民の信仰の流行り廃りもあり、殆どなんでもあり的な様相を見せている。
しかも、どこそこの国のナントカ山カントカ寺、と名前もきっちり入っていたりする。
・・・急に思い出した。私が好きなのは『南無山四尊寺』なむさん、しそんじ とか『属佛寺』ゾクブツ寺 こういう類なのだった。(出典:石森章太郎『さんだらぼっち』、諸星大二郎『西遊妖猿伝』)
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チラシは当麻曼荼羅。元の版木は三条の檀王法林寺。それを摺って彩色したもの。
当麻曼荼羅は賑やかで、フルオーケストラのようだとかねがね思っていたが、これもまた期待を裏切らない。曼荼羅は余白の美とは対極の地にあるから、とにかく描き込む。込むと言うより混む、くらいの感覚。描き混む。佛口密度が高い。

大津絵の来迎図も面白い。いつもの絵柄より、こういう信仰関係の版画の方が面白い作品が多い。キッチュでポップな、という形容詞が合う。可愛いから欲しくなる感じ。

天保年間の兜率天曼荼羅、これはフルカラー彩色で、バックが濃い水色と言う明るいもの。元々弥勒菩薩の待機する兜率天は、言ってみたら未来の国なのだからこの手の色合いもOKなのだろう。宮殿の内外を描いている。
通行人とか機嫌よくオシャベリする人々も見受けられた。賑やかでけっこうなことだ。
なんとなくメーテルリンク『青い鳥』での『未来の国』のイメージがある。

合羽摺りの版画もかなり多く、安価に庶民が手に入れられて、家のアチコチに貼って、毎朝拝んだりしたのがよくわかる。
祖母の台所には荒神さんが祀られていたが、そこにはやっぱりお札みたいなのが貼ってあった。清荒神は参道が楽しいので、小さい頃はよく連れられて行った。
最近ご無沙汰だが、たまには出かけよう。頂上には鐡斎美術館もあるし。

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鬼が手にしてるのは五趣生死輪図。これはフルカラー、モノクロ、と何種かあり、パターニングは決まっている。そこには地獄・畜生・餓鬼・人・天の有り様が描かれていて、鬼は言えばサンドイッチマンとして地獄の広告を持っているのだった。
チベット仏教の同種のもあり、そちらは修羅道も入っての六趣。この手の絵はアジャンター遺跡にもあるそうだ。先日京都で見た杉本哲郎の模写した部分には、これはなかった。
この種の絵については芥川の『地獄変』(第七章)にも少し記述がある。
久しぶりに読むとやっぱり気持ちの悪い話だ、面白いけれど。

往生要集の天和、元禄、天保、嘉永年間の版本が並んでいた。
時代が少しずつ違うので絵の描きようも異なる。鬼たちはどれも可愛い。幕末の本に至っては劇画調だった。

天橋山文殊菩薩像mir745.jpg
白衣の菩薩が獅子に乗る。これは京都の仏師が描いたもので、古びがついて、版画と言うより肉筆風にも見えた。

佛傳図も色々あるが、やはり生誕と涅槃が人気らしく、それが多かった。
生誕図では、こんなのがよかった。
ルンビニーの無憂樹のそばで「天上天下唯我独尊」する釈迦を祝って、門外にはゾウや牛のファミリーが集っている。インドではなく風俗は中華風。

涅槃図に至っては色んなパロディや二次創作も出ている。
若冲は野菜で涅槃図を拵えたが、鯨の涅槃図には魚類が集結していた。
追善絵もそんなのがあり、浮世絵も色々工夫を凝らしているが、笑ったのは西南戦争での西郷の最期を涅槃図にしたものだった。なんでもしてええんか?という感じ。
幕末の人気細工師・一田庄七の籠細工の涅槃図を浮世絵にしたものもあり、こういうのはとにかく大好きなので、喜んで眺めた。
浅草奥山では見世物として上方くだりの細工見世物が大流行し、國貞も国芳もこぞって描いた。それらの展覧会をこれまで楽しんできたが、今度国立演芸場の資料室で久しぶりに展覧会があるので、とても楽しみだ。

全身を種字でまとめた不動図もよかった。なかなか先鋭的なファッションだった。

神道の図は物語風ではなく、神の肖像を真正面から捉えたものが多かった。
八幡神だと騎乗し、背に矢を負うている。姫神たちも真正面。
近代に入るまで真正面の鼻の描き方には苦心した日本の絵師たちだが、やはり平面的な構造になっている。しかし威光は衰えるわけでもない。
色んな神様が集合した図も多く、やはり正面向き。神との対峙になる。

象頭山神像 これは実は祟徳院の姿を描いたものだと言う。御霊信仰のうちでも一番恐ろしいような・・・
同じように祟りなした天神様の図も多かった。それでも天神様は学問の神様になったのだが。

西宮のえべっさんの図もあった。えべっさんの行事は1/9、10、11日の三日間だ。
関西はえべっさんで盛り上がる。わたしは近所のえべっさんで気合が入る。
関東にはえべっさん信仰がないのに、なぜ恵比寿があるのかよく知らない。単にビール会社がそこにあったからなのか。

この手の展覧会は普段余り興味を持たないのだが、どうしてか観たかった。
ちょっと我ながら不思議。しかし面白い内容だったので、観てよかった。7/27まで。




2008/07/21 (Mon) 仏の国の落穂を拾い歩く
予告を入れてアチコチ出かけると、それが制約になり誓約にもなる。
ほぼ達成、かな。あえて行かなかったところもある。
それは時間の問題もさることながら、次の違う予定日に組み込む方が、楽しいから。
奈良ツアーは仏の畑の落穂を拾って集めたような、気分。
だから今回の記事はタイトルどおり。

とにかく7/19は朝9時半には奈良にいて、二度目の奈良博『法隆寺金堂展』を見た。
一回目の感想はこちら。やっぱり仏は仏だけど、会期末だからか、すごい繁盛してました。
邪鬼は可愛いし、天蓋は凄いし、壁画には新たな発見があったし。
そう、わたしが好きなのは勢至菩薩と判明。
やっぱり再訪してよかった。
ほんでも前回と違い、残念ながら常設室・西新館は閉鎖されていて、本館の常設のみ。

坂本コレクションの古代中国青銅器は、いつもながら可愛い。饕餮くんたちがいっぱいおるだけでも、嬉しい。しかしこれは好き嫌いが分かれるようで、わたしみたいな人もいれば、「あーやめてやめて、パス」の人もいる。
関西では中国青銅器の名品に逢う機会がけっこう多いのだ。もっと仲良くしよう。

仏像は鎌倉時代の四天王が良かった。お地蔵さんはほっとする。しかし基本的に仏像はニガテなので、あんまりマジメに対峙出来ない。
狛犬は好きなので、そちらにはニコニコ。阿に可愛いのがいた。目にガラスが嵌ってる奴で、触れるなら撫でたくなるタイプ。

仏の国には蓮がある。奈良博の蓮。IMGP4697.jpg
やっと開いている蓮を見た。
お向かいの氷室神社には睡蓮池。IMGP4694.jpg
こちらは白がメイン。清楚でいいな。

続いて奈良県立美術館へ。このとき関西版のぐるパスを買う。千円で、9割が割引で、入場券は少ない。ただし三ヶ月の期間と応募者全プレなどの特典がある。
ここの展覧会の内容はまた別項で。
江戸時代の仏教・神道版画を見た後もまだまだ仏の落穂ひろいを続けねばならない。

石切神社に向かった。IMGP4699.jpg
ここはデンボの神様・ガンの神様として日本第一の神様。以前一度だけ訪ねたことがあるが、それは大人の遠足なので、わいわい話して歩いたから、距離感が思い出せなかった。
参道には色んなお店がある。冷やかして歩くには私にゆとりがない。
なにせ坂を下るのに適した足元ではなかった。サンダルの構造上、平地はともかく上り下りは大変まずいのである。しかし行くと決めた以上は必ず行く。
真昼にフラフラしながら神社へ向かうのは、こちらに信仰心が無くとも、誠意と執意があるからだろう。
本殿も立派だが、IMGP4701.jpgそれよりもお百度石が現役も現役なのだ。
「体調に合わせてお廻りください」とある。熱心な人々は大人から子供まで、真剣な面持ちでお百度をされていた。わたしはそこまで出来ない。一度だけ廻り、後は社務所で病気平癒の赤い小さなお札を購入した。
亀の池もある。IMGP4700.jpg


猛暑日であろうとそんなにくたばらないのだが、さすがにこの上がり下りはこたえた。
電車を待つ間、耳が遠くなっていた。
みなさん、あんまり暑いときにムチャは控えましょう。
生駒経由で吉田へ向かう。いつものレジェール・ソルティへ。
キンキンに冷えた電車は空いていて、それでかなり回復した。
ここのケーキは本当においしい。一番好きな味。
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フルーツにはそれぞれ薄いジェレがかかり、スポンジは薄いチョコ生地とバニラとクリームで、中にラムレーズンが潜んでいる。生クリームに大葉が合うなんて知らなかった。
鮮烈に清澄。生グレープフルーツジュースは苦いまま飲むのが好き。
もう一つケーキを・・・と考えたが諦める。

吉田からまっすぐ谷町四丁目へ行き、大阪歴史博物館に。おお、陽炎が立っている。37度か。
ここでもまたホトケサマと会うことになる。
しかしそれは故意にではなく、『大阪府・大阪市指定文化財・特別展』と言うタイトルに惹かれたからの訪問だが、冷静に考えたらそんなもん、わたしmeetブツゾーなん、当たり前やんか。
大阪は古い土地なのだ。指定文化財の大半は仏教系でんがな。
というわけでタイトルは『大阪の祈り さまざまな美の形』
・・・これもまた後日に別項で記事を挙げる。
なんだかなー、本当に続くなぁ。

そこから難波に出て上方浮世絵館に行き、ここへはぐるパスの入場券で入る。
展示物はいいし、建物の構造も楽しいけれど、掃除しなさすぎる。あんまり厳しいことを書くのは避けてきたけど、二度と行く気がなくなるくらい穢い。しかもスタッフの始末が悪すぎる。(客は私一人だった)

ラストに大阪近代美術館(仮)で前田寛治の洋画を見た。感想はこれも別項。
ここは清潔なので安堵する。終りに洋画を見たことでなんとなくホッとした。
たぶん、仏像を見続けたことでわたしの中に薄い恐怖が拡がっていたのだと思う。

この日は随分遅く帰ったのでぐったり寝て、翌日京都へ出かけたが、色々思うところあり予定を変えた。暑いけれど大阪よりマシやわと思いながらバスにも乗らず歩く。
京都市役所の上には夏らしい雲が。IMGP4705.jpg

お昼は寺町御池のスマートで洋食を。去年の今頃も同じくここでランチした。
今回も似たものをたのむ。
白身魚フライとハンバーグ。IMGP4704.jpg
食後にアイスコーヒーを飲んだが、お料理はおいしいのに、ここのコーヒーはどうもわたしには合わない。やっぱり京都ではコーヒーはイノダがベストなのだ。

さて某大学病院に入院中の上司をお見舞いして、モモと昨日の石切さんの小さい赤いお札を差し上げた。やっぱり昨日たくさんのホトケサマに遭ったのは、お見舞いの後押しだったのかもしれない。どうもそんな気がするツアー。
帰宅したら何故かお出迎えは「当たり前田のクラッカー」だった。
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2008/07/18 (Fri) 休みの予定とか
明日明後日の予定を書く。実行する・出来ないは別問題。
まず明日。
石切神社参拝――奈良博――奈良県美術館――大阪歴博――東洋陶磁――上方浮世絵館――大阪近代美術館(仮)――スパワールド
早朝から出かけて、割りと遅めに帰宅することになる。
去年も出かけた尼辻の喜光寺に蓮を見に行くのも良さげと思ったが、やめた。
今年は祇園祭にも出かけなかったし、蓮も寝てたし、ちょっとタイミングが合わないので、違うことをしよう。行けたら高津宮の夏祭にも行く。
石切さんへは、会社の上司が入院加療中なので、拝みに行く。でも御札が高価なら買い控えるだろうな、わたし。ええオッチャンなので早く帰ってきてほしい。
石切さんは特定疾病のカミサマ。

明後日。
京博――周辺散策――河井寛次郎記念館――六波羅界隈散策――京都市美術館――お見舞い。
しかしここ二、三日ほかの同僚たちが出かけてるから、却って間を空けた方がよいのかもしれない。
なにしろあんまりお見舞いと言うのをしたことがない。
上司の入院先の某大学病院は駅前なので行きやすいが、ここには先月別な上司というか先輩が糖尿で入院していた。(既に退院して会社にいる)
昔はトライアスロンでもたいへん有名な人だったのだが、いつの間にこんなことになったのか。糖尿はお見舞い品にも困るし、緊急入院だったからか、そんなにみんな心配もせず見舞いにもあんまり行かなかった。ゆっくり休ませる目的もあった。
しかし一人ひどいのがいて、『これでも食って元気出せよ』とカリントウをお見舞いに持って行ったそうな。おいおいおいおいおい・・・知らんかったらしい・・・、糖尿が甘いお菓子禁止と言うのを。

不思議なことと言うか当然と言うべきか、モーレツな社長になって以来、会社にゆとりがなくなった。完全限定向けにしか働きかけてこなかったので、儲けると言うことが意識の外にあったのだ。その意識が導入されてこなかったのだ。
今の世の中、それが許されるはずもなく、追いまくられている。
それに対応できず身体が不調を来たした社員の入院が、これで五人目と言う状況。
わたしは昨夏「軽いノイローゼ」(我が社でブームの言い方)だったようだし。
それらが病気の遠因だという意見もチラホラ・・・

まぁとりあえずそんな状況です。

2008/07/17 (Thu) 夏の楽しみ
蓮を見るのはやはり早朝に限る。
毎年必ずどこかの池へ蓮や睡蓮を見に出かけているが今年はしくじった。
午前の終わりに出かけると、蓮め、寝ていた。
・・・わたしがわるいのか。IMGP4689.jpg

午前と言う文字を考える。ひる・まえ。でも時間の推移があるから6時と11時半とは意味が異なる。
莟んだ蓮。IMGP4692.jpg

突然『蜘蛛の糸』を思い出した。
「しかし極楽の蓮池の蓮は、少しもそんな事には頓着致しません。その玉のような白い花は、御釈迦様の御足のまわりに、ゆらゆら萼(うてな)を動かして、そのまん中にある金色の蕊からは、何とも云えない好い匂が、絶間なくあたりへ溢れて居ります。極楽ももう午(ひる)に近くなったのでございましょう。」
極楽の蓮は午の前も開いているらしい。

わたしもおシャカ様をまねてぶらぶら歩いたが、歩いた先には睡蓮が咲いていた。
白と赤と。IMGP4681.jpg

花の影IMGP4682.jpg

白い睡蓮は静かに見える。
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ありがとう、睡蓮。
楽しい気分で池から離れた。

こちらは舞子ホテルの日本庭園でみかけた水色めがねのトンボ。
かわいいな。IMGP4668.jpg
トンボとセミとチョウとはともだちでいたい。

夏の楽しみが身近にあるのが嬉しい。

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遊行 七恵

  • Author:遊行 七恵
  • ・世紀末同盟参加




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