東洋文庫ミュージアムに行った。
ずっと憧れてたので嬉しい。今はそうでもないが学生の頃は本ばかり読んで暮らしていた。
その頃は大学の所蔵する本を全て読みたいと思っていた。
本の形のチラシ。ステキ・・・
六義園の秋のライトアップでこの日は夜の九時まで開館。普段は八時まで。
ここは一部を除いて写真撮影可能と言うので、喜んでぱちぱち撮った。
撮ることに熱が入って(そのわりに下手な写真だ)、きちんと内容を見たかどうかがわからないのだが。
奈良絵本「しゃかの本地」 涅槃図ですね。これは初見。絵自体とても美麗。
ロビンソン・クルーソーの初版と同年の本も出ていた。貴重本。1719年。
アダム・スミス「国富論」もある。いや、内容は忘れきってるけど(汗)。
アラビアン・ナイトはわりと近代のもので、挿絵はけっこう少女マンガ風。
トルストイ「コーカサスの虜」があった。これを見ただけでジクジたる思いがわく。そのことはここでは書かないが、なにかしらつらくなる。
ルバイヤート、マハーバーラタ、ラーマーヤナなども並んでいる。
そしてこちらはタイの「プラアパイマニー」という物語の挿絵。タイの王子様の冒険譚。人魚との恋愛、王女様との婚姻などなど・・・
モリソン書庫というものが大山脈のように聳えている。
無論手にとって読むことは不可。
司馬遼太郎記念館の司馬サンの蔵書の並びを思い出す・・・
ハーンとチェンバレンの往復書簡もある。
ハーンは本当に親日家でとうとう小泉八雲さんになったが、チャンバレンは日本研究はしても日本人が嫌いだったという話がある。
インドの細密画がある。好き。しかしこれらは時代が古いものほどいいものばかりで、近世になるほど良くなくなってくるのがコワイ・・・
妙法蓮華経が光っている。
ボタニカルアートぽい本もあれば、地図なのか挿絵なのかわからない絵のある本もある。
こちらは銅版画で、たぶん中国のどこかの庭園をイメージしたもの、らしい。
全体図と十二支像と。
なぞな東洋の風景画もある。
写真禁止は孫文と宮崎滔天の関係資料。今年は丁度辛亥革命百年。東博でもいい展覧会が開催されたなぁ。
怖いのは「回顧の路」と名づけられた細い廊下。突き当たり奥に全面鏡。廊下自体はガラス張り、一面は壁、もう一面には百万塔陀羅尼や甲骨卜占のかけらなどなど。しかもナゾの音楽が流れている・・・
ヒィヒィ言いながら通り抜けると、そこには世界各国から刊行されてる「東方見聞録」が。
ううう、妙に怖いぞ。
最後にPCで自分のオリジナル絵葉書を拵えるコーナーで楽しく遊べることをご報告。
敦煌などの遺跡から発掘された壁画や仏像などから好みの画像を選んでモザイクにするのだ。
これが遊行七恵のこしらえた「さがしだしてみて」。
楽しい楽しい東洋文庫ミュージアムだった。
今度はカフェにも庭園にも行きたい。
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東洋文庫の記事待ってました。面白かったですね。
朝10時過ぎに入って六義園に向かったのは4時前、友人と何時間いたかしら。あちこちに面白い仕掛けもあって、アントワネットの蔵書の形をしたお弁当も食べてと、写真が撮れるのはいいですね。何回も行きたいところです。
東洋文庫は学生の頃から憧れてたので今回ミュージアムが出来て嬉しいです。
面白かったですね~
それにしてもすごいお弁当があるもんですね。
わたしは今回カフェにも行ってないので次回が楽しみです。
受付の人たちがラオスの民族衣装を着ているのがまた可愛かったです。
こういうミュージアムは今後も増えて欲しいですね!