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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

2019.8月の東京ハイカイ録

今回の東京ハイカイはちょいと変則的なことになった。既にここでも記しているようにうちの母親の具合が良い日と悪い日があり、特に夏の間はほぼアウト。
それでもまあ一泊位ならなんとかなるなと思って出かけたものの、心配になって電話したら丸一日連絡がつかない。翌朝9時半にようやく連絡がつくと「高熱で寝込んでいた」という。なので予定より4時間早い帰阪となった。
結局帰宅したら洗濯していたというビックリな展開だったのだが、まあ家に意味不明な老人がいると怖いということですね。

さてわたくしの東京ハイカイ(一体いつまで続けられることやら)ですが、とにかく暑いのと台風の後なのとで、色々とたいへんな心持で出ていったのですが、お盆の最中の新幹線なので普段とらない席になりました。
つまりA席。東京へ向かうときはいつも通路側なのでこれはちょっと新鮮だった。
特に田舎の風景に関心がないわたくしですけど、天竜川をみたり、知らないトンネルを見るのは面白かったよ。
そのトンネルは新幹線に対し斜めな位置にあり、電車のものだと思うが、緑が濃かったからもしかすると廃線なのかもしれない。
品川区に入っても、この位置から大井町が見えるのかと知ったり、ここにこんなプールがあるのかと思ったり。

ところで今回は現地についてから自分の立てたルートがまずいというかイマイチだと気づいた。
いつものより少し遅めの新幹線なので東京に着くのが10時前、ロッカーで不慣れな人が手間取るのを手伝ったりその場を仕切ったりで結局いつもより30分も遅れたのだ。
どうにもならんこの仕切り屋・世話焼き体質…

日本橋駅へは丸善から地下に潜るのだが、その丸善で好ましい黒猫グッズを見て色々悩んだのも時間をかからせることになった。
実は変なことを言うが、大昔からわたしが丸善で何か雑貨を買うとトラブルに巻き込まれるというジンクスがある。
本はそうはならないが、どんな小さな雑貨・文具でもそうなるし、大阪・京都・東京と関係なしなので、ここの売り上げに関与できなくなった。
本は大丈夫なのになあ…1980年代からそうなので、筋金入りのトラブルメーカーだ。←自慢するな。

要するに上野から行動するのをやめて、三井記念美術館から動き始めたらよかったという話です。
ついうっかりここを後回しにしたおかげで色々つまらんミスがついて回ったよ。

三井行ってから上野に出たらよかったがそれに気づいたときには西洋美術館にいましたね。そしてここは大量の人が。チケット買うだけで20分待ちやてか。
幸いなことにチケットがございますんで中へ入りますがな。

松方コレクションの素晴らしさについてはまた書けたら後日詳細を挙げます。
数年前神戸市立博物館でも開催されたけど、あの時も内覧会にまで行ったのに書けずじまいだった苦い記憶が蘇る…
まあとりあえず言うたら展示方法がヨーロッパの美術館方式で、壁面上部のが見づらいということと、固めて配置した連作物がどれがとれかわからんという。
まあしかし名品がたんまり。見知った絵や彫刻だけでなく初見がかなりあって、それがまさかの「国立西洋美術館寄託」とかそんなのなので、いつか所蔵品室で見れるかなと期待。

台風の影響でゴアテックス履いたのが失敗で足が速くも痛くなる。サンダルにした方が良かったかな。
そんなこと思いながら今度はフィンランドの女性画家たちの作品展を見に行くと、4年前に藝大美術館でみたヘレン・シャルフベックの作品がたくさん。
ぱちぱち撮ったので、今度四年前のときのブログにプラスして挙げ直してもいいな。
というのはヘレンも自身の作品を数十年後にセルフカバーしてるから、それに倣おう。


さて昼ご飯をどうしようかと思いながら博物館へ向かう。こんな天気なら何か買ってきてベンチで食べでもさほど暑苦しくもなかったのに読めなかった。
仕方ない。それで結局子ども図書館で食べたよ。庭を見るカウンターにいたら、突然上から大きめの水滴がコップに直撃!!!びっくりした。入るもんやなあ。
ひえー

東博でちょっと展示を見てから時間の都合で三国志展の再訪はあきらめて、再びパンダ橋へ。
そう、最近わたしはこのルートなの。
そんで三井記念美術館で「日本の素朴絵」後期展示を楽しむ。前後期共々大変よろしい。
図録も可愛い。前回購入したままあえて開いていないが、数日内にはなんとか感想をまとめて挙げたい。
日本の素朴絵は楽しい。
こういうのが面白く感じられるのはやはり府中市美術館の毎年春の恒例・江戸絵画祭での啓蒙が功を奏していると思う。
巧い絵だけがよいのではないのよ。そういうことさ。

車内で見たもの

わたしは「修羅の刻」の中でも特に鬼一と、この狛彦・虎彦の双子譚が好きすぎるのよ。

駅構内で見たもの


次に出光へ向かう。
これでつくづく思うのは、この日は西洋・東博・三井・出光なんだけど、電車のルートやランチの選択を考えれば、三井・西洋・東博・出光でもよかったわけです。そしたら日比谷線一本で出光へ行けた。
まあ尤もこの日の夜間に森へ行くというのがあるからこその、この時間帯。

「唐三彩」をみる。
作品もいいが演出もよく、喜多郎「シルクロード」がアタマの中で再生中。
フィギュアたちの美、三彩の壺たちのよさ。
唐、遼、ペルシャの三彩。
思えばシルクロードの美を味わわせてくれたのは出光美術館大阪が最初だったのかもしれない。

急にマクドの揚げたアップルパイが食べたくなったが、あれは季節限定なのか、それともここにたまたまないのか知らんが、入った店舗になかったのは無念。
(のちに調べたら他の店舗にはある模様)
それでちょっと一時しのぎにして六本木へ。

進撃の巨人展ファイナル。
知らなかった、まさかの最後の室内以外は全撮影可能とは。
撮り倒したわ。あらためてこの「美しき残酷な世界」へのときめきが高まる。
映像がまた素晴らしい。アニメではなく、原画をピックアップしてエレンとライナーの進撃vs鎧の戦いを迫力いっぱいに動かし、見せてくれたわ。
ネームまで展示されてる…
エルヴィンがネームでもやたらはっきり眉毛だったりするし、リヴァイがやはり可愛いし。

そういえば最新刊のラストの嘘予告マンガ、みんなハンジのせいでゾンビになってたけど、リヴァイさんエルヴィン先生に噛まれてたな。エルリ尊い。

ショップでファイルなど購入し、カフェでリヴァイの紅茶とデザートを頼んだが、紅茶はよくなかったな。これは淹れ方の問題と砂糖の問題かな。
紅茶好きの兵長に叱られるぞ。


定宿でぐったり。しかし荷物ってさ、宿に行く前までロッカーに入れてて、宿で一晩の間だけおいて、あとまたロッカーなので、なにやら申し訳ないような。

翌日、ようやく母と連絡が取れたのでこれはもう早く帰るしかないなと。
それで14時台のを取った。これで行けなくなったのが庭園、太田、そんぽ。
残念なり。

時間配分の結果、案外出発が遅くて良くなり、第一試合の履正社をみる。
ご近所なので応援にも力が入るわ。

まずは汐留美術館でマイセン動物園。
楽しいわー。これもほぼ撮影可能。パチパチ。
にゃんこの仕草のリアルなこと…朝倉かー


その足でそのまま三田へ。駅前の焼き魚屋でおいしくカレイの白醤油漬け焼きをいただく。
味噌汁は良くないが魚はさすがに美味しかったよ。

慶應大学図書館一般公開。




それにしても暑い。
暑すぎてか、どういうわけかなかなか駅に戻れない。
そんな大きい町でもないのに迷う。やたらと中華料理店が多いのと、昭和の中国人家庭がそのまま活きてるような光景を見たりしたからか、アタマが回らなくなる。
ようよう乗り場を見つけた。
一体なんなんだろう。

三田からそのまま神保町へ。
これまた暑さのせいか方向性を見失う。コンパスも狂いがちかと思いきや、「えっ、このルート?」でたやすく到着。
どうなっているんだ、前回と違うぞ。
米沢記念図書館、三原順カラー原画展の後期。

受付にいらしたヤマダトモコさんと愛知からお越しの方のお話を横から聴いて、そこへくちばしをつっこむ。
色々と良いお話を伺えてよかった。

さーてタイムアップ、東京へ向かうぞとあの階段を一気に上がるが、上がった途端心臓ばくばく。
真夏に一気に上がる階段じゃないよな…
三楽病院の横を通り御茶ノ水駅へ。

早めの時間帯に変更して乗った新幹線、混んでたなあ。
わたしは今度は三連のCで気楽に帰阪。
あれだ、駅ナカでおかずとか買って帰る。

帰宅したらびっくりしたことに(以下略)
…洗濯物を取り込んで、買ってきたものに自分の拵えたものも足して晩ご飯。
それから綺麗に化粧していた母と共に夜の散歩。
タバコ屋へ行くと店主が喜んで母に挨拶し、立ち話。
ちょっと買い物してから近所の喫茶店で一休み。

パインジュースに紅茶を混ぜるのだ。美味しかったよ。

来月どうなることやら。
とりあえず今月の東京ハイカイはここまで。
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2019.7月の東京ハイカイ録

まさかの台風予報の中、新幹線に搭乗し東上し登場。
いや、要するに疲れてるのです、わたしも。
いつものロッカーに荷物を放り込んでから上野へ。
今回はSuicaが故障中なのでICOCA使用。

地下鉄日本橋駅構内は工事中のためよくわからんことになっている。
少しうろついてから目的地に。
チケット購入してから上野広小路へ。
そう、蓮を見るのだよ。

今年は地元の蓮がイマイチでようやく不忍池の蓮で満足できましたわ。
やはり蓮は素晴らしい。
時折ベトナムがうらやましくなる。
蓮はベトナムの国花。水上人形も蓮を抱っこしたものがある。

さて弁天堂の方へ回り、そこから階段で上野のお山に。
道のりの関係上、先に上野の森美術館へ。
ここでは「金の船・金の星」展開催中。

例によって展覧会の感想は後日詳述する予定。

わたしは戦前の児童文学に多大な関心があるのでこの展示もとても楽しみにしていた。
出だしから心を掴まれる内容で、素晴らしかったなあ。
思っていた以上に面白く、良い内容。短期間なのが惜しい。
撮影コーナーもあり、パチパチ撮っていて気付いたが、戦前のエキゾチシズムとはアラビアンナイトだったのだ。
そうした作品が実際多い。
童謡・童画・童話。素晴らしい時代の素晴らしい作品群。
色々グッズも買ったわ。期間は7/28まで。

西洋美術館、科学博物館があまり大混雑で、中に入ったが展示を見るゆとりもランチも何もできなかった。
空きませんのであきまへんわー。
(ダジャレばっかり)
これはもう来月に夜間開館で見るしかない。諦めい。

台風はまだ影響が全然なくておかげでハレバレ。暑いわ。
上野を脱出することにして駅前まで戻ったら、JR上野公園口の建物の二階にあった「ぶんか亭」が消失しておる。
先般初めて入った時も空いててこれは楽だなと思ったが、空きすぎて成り立たなくなったのか。

パンダ橋を上り始めたとき、足がもつれて膝を打った。
ひえーーーー
もうあかんなあ、わたしも。
橋を渡ったところの駅構内の「のもの」で群馬のうどんを食べる。
前に群馬に行ったとき、食べようとして食べる機会がなかったのね。
うどんもキノコの天ぷらもごまだれもええねんけど、しょうゆベースのツユがアカン。
これは昆布を使ってないから仕方ない。そのために飽きるのが早くなる。
大阪の人間はやはり昆布が必要。鰹節だけではだめなの。

三井記念美術館。今回は「日本の素朴絵」展。
これがもうたいへんよくてね。数年前に日本民藝館でみた「つきしま」などの素朴なのが集まっていて、図録も手ごろで、喜んで展示を見、本を買うのも嬉しかった。
物語絵が好きなので、楽しいというのもある。
ああ、いいものを見た。

二時間かかったのでおなかがへり、高島屋の地下へ。
非常に久しぶりにキッシュを注文した。実に22年ぶりでしたわ。
オルセーの時計のところのカフェで食べて以来。

というわけで次は竹橋へ。
東近美。高畑勲展。
これは最初から覚悟を決めて見に来たのだが、混み具合は丁度良かった。
適度に見ていられる混雑ぶりだったのだ。
膨大な資料、高畑さん自身による企画書、「思考のプロセス」、恐るべき内容だった。
実際その仕事の概要をみ、改めて作品と向き合ううちにそのあまりに凄まじい実験精神に圧倒された。
最後の「かぐや姫の物語」に至っては完全に狂気の沙汰としか思えない。
だが、「狂気の沙汰ほど面白い」ともいう。
めまいがする内容であるからこそ、凄いのだ。

予定よりオーバーしたが、それでもまだ足りない。
しかしこの日は隅田川の花火大会を見ることにしていたので、ついに七時過ぎに退出。
三時間いても足りなかった。

宿に荷を置いてから浅草へ。
最初は駒形堂の辺りから見ていたが、押されて前へ前へ。
「前へ」といえば今は懐かしき明大ラグビー部監督・北島忠治さんの色紙に書く言葉は常に「前へ」だったな。
フォワードを重視しつつ、よいバックスのタレントが出た明大。

花火は放射線状のものからラムネをばらまいたようなものまで多種多様。
とても明るくて華やかできれいだった。

終了後、早い目に電車に乗れて人形町でごはん食べてから宿へ帰る。
今回一泊しかしないが、台風でどうなるかわからなかったからなあ。
そして真夜中三時半、結構大きな地震が来たのであった。


日曜、あまり寝てないが、いつものことなので別に何とも思わず起きる。
宿に荷を預けて西馬込へ直行。
久しぶりに大田区郷土資料館へ。
二階の大田区の考古遺跡からの出土品とか面白かったわ。郷土玩具の海関係のおもちゃも。
三階で文士たちの展示と渡邉版画店の展示をみたわけです。
スポット展示みたいなものだが、けっこうよく出ていた。
全然知らない絵師の版画もあったし、出てくると思わなかったものもあるし。
見に行って良かった。

三田で早めのランチ。しんぱち食堂で焼きハラス定食。おいしいよなあ、ハラス。
干物大好き。
しかしかなり脂が多かったので、あとあと苦しむ。

丁度来た三崎口行きに乗って横浜へ。
打った膝が痛いし、台風がどうなるかわからなかったので横須賀は諦めていた。
だって観音崎やん。予定から抜いた。
脂がまだよみがえるのでコーヒー牛乳で削ぐ。
分量は少なくていいので、店で飲むには量がこまるのよ。

みなとみらいで地上に上がるとやっぱりはればれ。
もう台風は来ない。
原三渓の美術展。
偉大なコレクターなのは知っていたが、本当にすごかった。
びっくりしたなあ。
西洋美術館の松方コレクションと言い、原のコレクションといい、凄いものをみせてくれてるわけだな。
なんしか知ってる作品がとても多い。
これらは原の手元から世に出たのだが、収まるところに収まって、いい名物としてその美術館の顔になる。
原の目の高さに感嘆するばかり。
本人の絵の巧さもよかったなあ。

所蔵品展ではキャパや沢田教一ら戦場カメラマンの写真が並び、そこにあった。
ブレッソンの収容所内で自分を密告した女を糾弾する写真を見る白人の母娘がいた。
母親はきちんと娘に説明していた。こうしたことをきちんと伝え続けるのはとても大切だ。

みなとみらいから銀座にゆくのに渋谷経由でなく中目黒経由にした。
というのは乗り換えがこちらの方がストレスがないからだ。

いよいよ松屋銀座での「ポーの一族」展へ。
入り口の贈花がまた素敵。
波津彬子さんのは「ポーの一族」に合わせたクラシックローズ、池田理代子さんのは蘭でした。
これだけ多くの「ポーの一族」原画を見せてもらえるとは思ってもいなかった。
ああ、70年代少女マンガの美の粋。

わたしは「ポーの一族」は大学になってから読んだ。
色々と理由があるけれど、「ポー」の熱心なファンではなかった。
萩尾さんの作品は「アロイス」から入り、「百億…」「スターレッド」「11人いる!」へ向かった。
今でも萩尾さんのSF作品は絵で表現するSFの至高だと思っている。

いくつか。
波津さんの提供した素敵な原画のうち、お姉さんの花郁さんのために萩尾さんが描いた作品がある。
花郁さんの若い死はせつない。
場内には宝塚歌劇の舞台衣装や小道具が展示されていた。
すばらしい。
グッズは阪急に巡回後に集めたいと思う。

ここでタイムアップ。宿に荷を取りに行き、また戻って日本橋から東京駅へ。
また来月までサラバ。

家の中のごたごたはまた別の話。
なんだかんだと忙しかったなあ。

また来月…

七夕の翌日の東京日帰りハイカイ録

七夕の翌日、急遽日帰り東京しました。
元々この日は東博「三国志」展の内覧会で、封筒見ながら「さて…」と思案ロッポ。←ちゃうちゃう
しかしそこに三つの案件が湧いてきた。
・「はみだしっ子」カラー原画展の前期
・「摩利と新吾」原画展のラスト
・サントリー美術館「遊びの流儀」前期
これはもうこの日に行くしかないでしょう。
というわけで新幹線でGO!
ほぼぐったり寝てて気づいたら新横浜。

今日は行く先が全てメトロで行けるので、いつものメトロ&都営のチケットではなく、メトロ24hチケットにした。
600円。
これでまず霞が関経由でサントリー美術館へ。あっ霞が関は日比谷線の方が乗り換えが楽。乃木坂でなく六本木を目指せ。
まだ10時台についたのでガレリアからエレベーター使って三階へ。
「遊びの流儀」展、来ましたわ~

個別の感想はまた後日に挙げるけど、この展示はさすがサントリーという感じがあった。
配置が絶妙。
他館の名作をも自家薬籠中の物として見事に飾り付け。←こらこら用法が違うぞ
こういうところが誠に見事。

図録も購入。やたらと重い…
でもチラ見しただけで中身が良いのがわかる。

少し寒いので汁物系の中華をいただき、元気になってから電車に乗る。

日比谷~銀座へ。スパンアートギャラリー。
木原敏江さん「摩利と新吾」はわたしの中高時代の<仲間>でしたわ。
旧制高校でのヴェッテンベルク・バンカランゲンの諸君…
わたしたちは遠い地へ歩いてきたけれど、心は同じ。
木原さんの描く失われしものへの郷愁、これにヤラレてもう随分になる。

「夢の碑」のファイル二枚組購入。私見だが木原さんの絵の美麗さの極致はこの「夢の碑」シリーズだと思うのですよ。

時間も丁度いいタイミングで上野へ。
最近は9出口から地上へ出るのが習いになった。
つまりパンダ橋をゆく。
この方がストレスないのよ。
視界も広がるし。

東博へ。ああ、すごい人人人。
先に上がるのを諦めてティータイムに。
精養軒だけに紅茶はいつもおいしい。
特にレモンティーが素晴らしいのですよ。
クッキーとプチケーキをいただき、紅茶やオレンジジュースを楽しみ、少し空いてから場内へ。

三国志展、まずはイヤホンガイドを借りる。
以前は多少ストレスがあったが、今はそんなこともなく、とてもいい。
わたしのようにあまり耳のよくないものにもよく通るし、うるさくもない。
今回は俳優で歌手の吉川晃司さんがどすの利いた声で語る。
吉川英治「三国志」を引用してのガイド。

んんんんん!!
なんとなんとまさかの全作品撮影可能とな!
びっくりしたわ…



バチバチ写し倒してしまった。
しかし自分の撮った写真は自分の楽しみだけのものだが、図録はそうではなく、誰もが楽しめるもの。
いい図録ですがなー
未知の知見がここに封じ込められている。
新発見も含まれ、一級文物も来日し、川本喜八郎の人形たちもいて、横山光輝のマンガ原画もある。
多くの人が愛した「三国志」がここにあるわけだよなあ…
いやーすごく楽しかった。
展覧会半ば過ぎくらいに(!!)また撮ったのを挙げようと思います。

ほくほくしながら重たい図録二冊抱えて今度は神保町へ。
この界隈へ来るといろいろとノスタルジーに噛まれるのだが、今日はそれを振り捨てて、明大の米沢記念図書館へ。
ああ、ここで曲がるのか。
四年前、三原順原画展を何度も見に来たが、いつも道に迷っていたなあ。

札幌で新発見されたカラー原稿や修復されたカラー原画を展示。これも全点撮影可能。
小学生の時に「はみだしっ子」に出会えたことは自分の人生にとって、非常に有意義なことだと思う。
「新八犬伝」と「はみだしっ子」から自分の実人生が始まったことを誇りに思う。
全点そして細部をパチパチ。いつまでも変わらず君たちを愛しているよ。

タイムアップ。新御茶ノ水から東京へ。
次は7/27に一泊。いろいろ忙しいけれどやっぱりここくると面白いことが多い。
ではまた。

それにしてもほんまにこの一日は充実してるなー

6月の東京ハイカイ録

今月もまた東京をハイカイしたが、最近面白いルートで動くようになった。
品川で新幹線を下りて荷物をロッカーにおいて、それから少し動いて、東急線に乗る。
こういうことをするのも案外楽しい。

上野毛へひさしぶりにきた。
五島美術館の近代日本画を見るため。大好きなので嬉しい。
内容は三年ほど前のと大体重複している。
だから貴重な再会となった。
こういうのもとても楽しい。

お庭に出ると紫陽花、羊歯、苔がみずみずしい。
ちょっとよろついたので早めに去ることにしたが、面白い石を見つけた。


そこから自由が丘経由で横浜へ。
お昼よばれてからみなとみらい線一日券で元町・中華街へ。
久しぶりに大佛次郎記念館へ向かおうとしたのだが、まずアメリカ山でつかまる。
すごく薔薇と紫陽花と他の花とがキラキラしていて、ここからなかなか出れない。
おーーーー元々このあたり好きなんだが、ますます好きだわー。





ひとさまにも親切して機嫌よく歩くと、今度は港の見える丘公園でこれまた素晴らしい花の饗宴が!!‼
あああ忘れてたわーここらはバラの名所なのよ。洋館と薔薇の美。
百合も咲いているし、紫陽花たわわやし、すばらしいのなんの…
これで結局時間がな…






ようよう記念館に行ったが、本当に良い時期に来たなあ。
むふふ。
記念館では大和和紀さん「ヨコハマ物語」の原画展。
入館料は通常200円だがファイル付のにして500円。



ああ、楽しかった。
そして大仏次郎のヒット作「霧笛」の初稿版と最終稿の違いを見て、最初の方が良かったのにと残念に思った。
急ぐのでいくつかをあきらめる。

花を見る楽しみに時間を取られすぎてしまったが、それはそれで必要なのだ。
次に日本大通りに出て横浜ユーラシア文化館へ行くが、目の端にユリの群生が。

チャイナドレスの展覧会を大いに楽しむ。
ブリヂストン美術館でも数年前に良いのを見たが、こちらはさすが中華街があるだけに、「家族の思い」がこもったドレスなどもあり、それもよかった。
そしてそれを楽しんでから県庁の方へ百合を見に行くが、これがまた素晴らしい。
ああ、ヨコハマって素敵だなあ。

開港資料館にも入る。明治の写真を見る。かなり古手のがあるのです。
自分としてはむしろ大正時代のが好みなので、明治の写真は資料として見るわけだよ。
二階からお向かいのビルを見る。
前から気になってた店。
ああ、良さそうだな。北欧か。


次に馬車道へ。というのは十番館でサバラン食べたいから。
すぐ忘れるが、勝烈庵の真裏なのだよなあ。
サバランとアールグレイ。


さて横浜駅に戻ってきました。
そごうなりよ。丁度六時になったのでついつい今は亡きIt’s a Small Worldを見上げてしまったわ。

「水木しげる 魂の漫画」横浜展開幕!

面白かったわ。
そしてここで初売りのファイルも購入。

動線がいいので龍谷で見たときより好ましかったよ。
あっという間に閉館時間。とても充実していた。

昼も夜もポルタの地下街で終わってしまったが、いつか崎陽軒のアフタヌーンティーしたいわ。
品川向けてGO!

定宿でぐったりしてここで初日終わり。

朝の間に清洲橋通りを歩き、紫陽花の状況を確かめる。残念ながら年々へってゆくねえ。


まずはたばこと塩の博物館。
マッチラベルの面白いのを見る。
中には「なんでやねん」なものもあり、理屈抜きで面白く眺める。

昼前に六本木一丁目へ。少し寒かったので杵屋に入るが、どうも麺が太すぎて食べづらい。
「半玉追加無料」をお断りしてよかった。

泉屋博古館分館で浴衣をみる。様々な浴衣の実物に浮世絵などに描かれた浴衣や湯文字。
これはいいわ。
チャイナドレス展といい浴衣展といい、こういうのを見るのは楽しい。

麻布十番から練馬まで。そこから中村橋へは一駅。こういうルートもある練馬区立美術館。
最終日「遊ぶ浮世絵」展を楽しむ。
くもんコレクション。何度か見ているが、やはりいいなあ。
立版古、双六が楽しくて仕方ない。
とかなんとかいううちにタイムアップ。
雨も降ってきたので東京へ。

今回はロッカーを使わず定宿に荷物を頼んでいたが、これがよかった。
まさかのSuicaアウト。接続ダメ。みどりの窓口で説明を受け、来月つくりかえ。
ひえー。
ひやひやしながら新幹線ホームへ。
今回はあれだ、特典のグリーン車なんだよ。
身体は楽だが気分が重い。

まぁ阪急に乗って帰りましたよ。
次は隅田川の花火の日に行きます。

五月の東京ハイカイ録 その2

続き。

5/4になりました。
森下のA06から地上へ。
バスに乗り、ビッグサイトへ。
そう、イベントね、わたしは西2にゆくので、行列は限りなく建物に近くで、屋外とはいえ日差しを浴びるとなく楽に並べました。
いよいよ!

…大方は目的達成したけど、完売に負けたのもかなりあるよ…
色々と楽しかったです。

門前仲町行きのバスに乗る。
越中島はあんまり来ないところだが、東京海洋大学の佇まいなかなかいいな。

久しぶりの門仲。
90年代初頭はよく来たなあ。
2000年に清澄白河駅が開業したからこちらに来なくなったのもあるが、正直な話好きなところだった。
というか、住みたい町でもあった。

まあとりあえずすぐそばの純喫茶の二階に。
なかなか混んでるし雰囲気もいい。
ナポリタンとカフェオーレを頼んだら、カフェオーレが殆どウィンナコーヒーではないですか。
これで800円はいいなあ。



一旦宿に荷物を置いてから出かける。
今度は庭園美術館へキスリングを見に行く。
キスリングは三越で見たのがやっぱり90年代初頭か。
随分と昔なのだなあ。

満足してから再び宿へ戻る。雷ゴロゴロ鳴るし寒くなってきたので着替える。
早めに夕食してから再び上野へ。
「日本美術の名品」展を見たが、永徳の獅子には久しぶりの再会だが、永徳のひ孫の描いた若獅子が可愛くて可愛くて。
それから芦雪の雀にわんこ。破壊的な可愛さだぜ。
若冲の華鬘草も妖しげでポーの挿絵で有名なハリー・クラークの先達のようだった。
この妖しさの血脈の末に魔夜峰央も連なるわけだ。

今回もきっちり九時までいた。その後ホテルでなんだかんだしたので、やっぱり12時を越えて、それからの読書。ああ…

三日目終わり。

最終日は5/5端午の節句。
残念ながら柏餅も菖蒲湯も今年はアウト。ただ、柏餅はもう四月の半ばから何度か食べてるからよいかな。

いつものロッカーにあの大荷物がよくもまあ収納できたもんだ。
身軽になってまたもや上野。上野は本来なら一日にまとめるべきだったのだけど、色々と都合がありましてな。
それと72時間使用可能の都営・メトロのチケットが5/5am10:01までだったので、ここに行くのがいちばんスリリングかつ合理的なのだよ。
上野の改札出たとき、10:00でした。ぎりぎりー。

科学博物館で哺乳類展。剥製大量。江渡貝くぅぅん…
わたしは骨の方が好き。
日本館つまり本館でお昼食べたが、やっぱり本館はいいなあ。

しかしここでまた楽しくない出来事が来る。
実は佐倉へ向かう車内では、信州の妹一家がいきなり家に行くという連絡があり、わたしが不在なので母ではもう対応できなさそうだなと危惧していた。
母に連絡してもらい、その応答を教えてと頼んだのに連絡なし。わたしがどうなったのかと尋ねたら、もう帰途についているという。母の具合がよくなさそうなので直ぐ帰りました、という。
色々言いたいことがあるが、言わない。しかしこうした感情が堆積されてゆくのだなあ。
母に電話したが、彼らの滞在時間の短さもあり、彼らの来訪を覚えていなかった。

その後に今度は隣家のオジから、ちょっと何の意図だか読めない嫌な物言いのメールが来て、非常に不安になる。どうにもならないので明日の訪問を待つことにしたが、9時以降に来てくれとだけたのむ。あまりに早朝だとこちらも対応いたしかねる。
別なオジ、これは正真正銘の悪人だが、そちらとの面会の約束もあり、やっぱり五月の血縁関係は嫌なことばかりだと改めて思う。

しかしわたしがネットの世界の人になっていちばんよかったと思うのは、こういうとき。
つまり困っているわたしが偶然にみかけたツイートで、こうした時の心の対処法が紹介されていたからだ。
かなり気楽になる。
しかしこういうのも、うちの母などには内緒だ。必ず悪く言うからなあ。
「そんなことも一人で対応できないのか」うん、悪いけど他にもたくさん抱えたり背負ったりしてるんで。だからこそ自分の知らないことを知ったり、集合知とかそうしたものをみると少しばかり安堵する。
こういう自分の不安な気持ちの名前を知ることが出来て、それだけでもよかった。

弥生美術館へ。
制服の展覧会。明治の昔から平成の今までの流れ。
制服、奥が深いなあ。
わたしは学校生活と言うか学生時代は悩まされ続けたのであまり学校関係のことに関心が向かない。
マンガでも「学園もの」は正直に言うと大嫌い。特にラブコメとはもう本当に無縁でいたい。
学校に行くような世代のキャラの出るマンガで好きと言えば、それこそスポーツものだ。それ以外には本当に近づきたくない。

華宵、夢二のよいのも楽しみ、隣のカフェ港やでお茶。ほっとする。

どうも今回はいらんことを書いてしまっているな。
これでは東京ハイカイ録ではなく、心模様になっている。いかん。

二重橋へから三菱一号館へ。
ラファエル前派の絵を喜んでみてるわけだが、思えば彼らの作品を好きになったのは90年代初頭からだから、これも長いなあ。
今回の展示、一室丸ごと撮影可能コーナーなのがあり、ヒャッハーになったよ。
あべのではどうするんだろう。

そして東京駅に着いたのですが、ここでとんでもない事件が!
新幹線、日にち間違えて予約してた!!
がちょーーーーん
真っ暗になったわ。
でも駅員さんの指導を受け、日にち変更し、なんとか乗り込んだ。
特典でグリーン車なんだが、今回変更でも使えるのね。
あーほっとした…
くらくら…

いいハイカイになりました。
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