美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

2017.6月の東京ハイカイ録

土日と都内にいた。
一泊二日なのでキャスターをやめたのが失敗の元。いや、カバンをロッカーに預けなかったのが失敗の元と言うべきか。
わたしは近年肩こりに悩まされているので、重い荷物を持てない・持ち続けられない。
にもかかわらずうっかり持ち歩くことにして、それで一挙に肩がアウトになってしまった。

丸ノ内線の東京駅でEXIC利用者特典(静岡より向うのヒト限定だったかな)で、メトロ&都営48時間1200円と72時間1500円チケット購入。
今回は48時間チケットで動きます。遠出したら差異を払えばよいのだよ。
さて新宿へ。

損保ビルの敷地内、掘り始めているな…
ランス美術館展をみる。
広島、静岡、新宿、名古屋と巡回するが関西には来ないようで、今回見ないと名古屋ツアーを組まなければならなくなる。
珍しく関西飛ばしされたな。

なかなかいい作品が来ていた。それと向こうでレオナールになった藤田が大事にされてたのがよくわかる。

紀伊国屋の地下でランチ。けっこう水山が好きなのよ。ここの他にもあちこちあるけど。
もしかすると紀伊国屋の地下で、ということが好ましいのかもしれない。

明治神宮に出て太田へ。国芳・国貞の比較による馬琴の八犬伝と弓張月。
数年前の千葉市美を髣髴とさせるね。馬琴好きなわたしとしては楽しい。
やっぱり人生の初めに「新八犬伝」に出会えたのは本当に素晴らしいことだと思う。

手ぬぐい屋さんを見る。木版の染物は可愛い喃。
丸善の一階にも和手ぬぐいがある。
わたしは日本手ぬぐいが好きなので色々みるが、今回はパス。

渋谷へ行くには時間が足りないので、そのまま横浜へ。
かなり気持ちよく寝てて、みなとみらいであやうく飛び起きる。
この沿線が出来て本当に良かった。

ハマ美で明治の東西交流ファッション。いいなーいいものをたくさん見たわ。
特にアクセサリーが素晴らしい。
しかし濱焼にしろ芝山にしろ明治のものであり過ぎた。

常設の洋画・版画取り混ぜた風景画とピクトリアリズムの写真が素晴らしい。
正直、これらだけでも物凄い価値がある。いいものを見た。


国立新美へ。
ジャコメッティをみる。
彫刻より素描などの方が随分と好ましい。
矢内原伊作との関係性にときめく。
チェースマンハッタン銀行前に設置されてる三点の像のみ撮影可能。
全然関係ないが、わたしがこの銀行を知ったのは、小池一雄x平野仁「サハラ」で、アメリカ政府の依頼を受けた女外人部隊出身の5人組がこの銀行へ強盗に行くことから。
あの作品は1975年頃だから、既にこの彫像三態はその場にあったのだ。

この日はなんとこの4つだけで終わり。
てんぷらとうどんが食べたくなり、てんやへ。
まぁまぁ欲望も満たされたのはいいが、肩の重荷は強く、定宿でぐったりと早寝した。

翌朝、紫陽花探しの散歩に出た顛末はこちら。

芦花公園へ。
・・・ウテナの隣の下駄ばきマンション(不動産用語で1,2階が住宅でなく店舗や事務所などのマンション)、店舗が替わってた。
わたしが最初にここらに来るようになった頃はサンマルクのベーカリーレストランで、つぶれた後はどこかの女子大の施設になり、そして今は成城石井になっている。
芦花公園の商業の状況というのはよくわからない。
以前伊勢丹クィーンズだったところは今ではスポーツジムになった。
この界隈はご飯を食べたりお茶したりするところが圧倒的に少ないなあ、とは常に思う。

世田谷文学館、開館前から並ぶ。ムットーニ展。
1998年の今は亡きキリンプラザでの展覧会からずっとファンなのだが、20年後の今もやっぱり好きなまま。
本当に面白いし興味深い。一人で拵える総合芸術。音楽も人形も物語も電動もなにもかも。
たまに「押絵と旅する男」を思い出すこともある。
まだ60.あと30年は現役でいてもらいたい。そしてさいごは自身の「お話の玉手箱」の登場人物の一人として、永遠に活きてほしい。

喫茶どんぐりでランチにする。ミートスパゲティ。これはこれでいいよ。
混んできたので早めに出る。
一休みしてから次は常設。

村山槐多の「二少年図」が旧所蔵者の乱歩のオマージュと共に壁掛けされている。
そして松野一夫「黑死館殺人事件」、竹中英太郎「鬼火」の挿絵が数点ずつある。
非常にゾクゾクする。嬉しい。
他にも須田国太郎、石井鶴三らの雑誌表紙絵もみて、いいリニューアルだと思うなど。

芦花公園から明大前で乗り換えて神泉へ。
神泉から松濤美術館への道のりがわからんがな。
なんで途中で標識なくなるかな。

なんとかたどりつく。松濤美術館「クェイ兄弟」展。
これがもう・・・なんというか、なんでこの双子がアメリカ人なのかがわからない。
昔からアメリカ人だと思ってなかったが、アメリカ人なのだということでひっくり返りそうよ。チェコの影響強いよなあ。
悪夢に溺れて出口がない…

いつもの自分に戻ろうと近所の戸栗美術館へ。
もう雨ですな、足元が揺らぐ。
初期伊万里をみる。しかしクェイ兄弟の影響下にあるからか、染付山水文をみても不穏な影を見出したり…
まぁなんとか戻ったのはやっぱり鍋島くらいから。
いいのを5点ばかりみて、キモチいい。

汐留ミュージアムで今月の東京ハイカイは終わり。
「日本、家の列島」展…久しぶりにアタマが真っ白になった。
展覧会としては大変優れた内容だとは思う。
しかし自分のアタマがついていかない。
ブログ、わたしには挙げられない。
わたしのブログは大半が感想だからだ。
建築に関わる人は現役も学生もみんな見る方がいい。
様々なことがここから学べると思う。施主と建築家との関係性などなど。

わたしは近代建築を愛するだけ。ただそれだけ。

疲れ切っていたので、日本橋についてから東京駅までの道のり、なんだかんだとお菓子を買い歩いてしまった。F店がよくなくてM店はいい、とか色んな情報を入れながら歩く。
そしたらあっという間に出発時間が近いじゃありませんか。
わたくし、崎陽軒弁当が欲しかったのになくて、野菜たっぷり400kcal弁当を買いましたがな。(白和えがやたらとおいしかった)
まあまあエエ具合に大阪へ。

一泊なのでタクシーで帰らず電車で帰る。
自転車の延長金を払い、にこやかに挨拶して帰宅。
猫は誰も歓迎1つしない。可愛がってる猫は遊びに出かけたまま。

お風呂を追い炊きしたらまさかのお湯が半分くらいの水位に下がってて半ば空焚き。
空焚き防止機能がないんか?!
お湯を全部落として、次は自動お湯はりと追い炊きとをしてみるつもり。それで問題ありなら、数か月前の給湯器交換工事、どうなってんだということになるな。
遊びに出て帰宅しても安寧はなかなかないもんよ…
ということで来月は三日間都内に潜伏し、ハイカイする。

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2017年5月の東京ハイカイ録 その2

五月五日端午の節句こどもの日 と俳句のような川柳のようなのから始まる。
展覧会の感想はまた個別に後日。
とりあえずいきなり三ノ輪へ向かう。朝の九時には着きたいぞと出かけたのだが、いつもと違う出口から地上に出て、この看板を見て当惑。
これはわからんわ。


地図を見るのが上手な月猫さんもわたしに同意してくれはりましたよ。
随分前の雪の日に松涛美術館への道が見えなくなったとき、たまたま外に出た奥さんに松涛美術館の道を尋ねたところ「山本富士子の家のところを」と説明されて以来の困惑。
註:山本富士子さんとは昭和の美人女優。ミス日本である。

さてどうにかたどり着いた一葉記念館。今回は「別れ霜」という新聞連載小説の紹介。挿絵ごと見れて嬉しかったわ。掲載されてた新聞そのものが行方不明だったのが近年になり発見されての展示。めでたいことよ。
挿絵の周延の錦絵もいくつも出ていて、明治の東京府の様々な様子を目の当たりにした感じ。

三井記念美術館で西大寺展。89年かな、高島屋でも西大寺展があって、その時のチラシの事とか色々思いだす。
実は西大寺にはまだ入ったことがない。隣接するケーキ屋さんには一度行ったことはあるが。ニュースでよく見る巨大なお茶碗の回し飲みの現物もある。奈良絵のある茶碗で大塩正人窯のかも。

柏餅を三越に買いに行く。三越は神田祭が始まるのを待っていた。
わたしはもっちりしたお持ちにアンの入った柏餅が欲しいのだが、近年は柏団子の方が多くて困っているので、コンセルジェにこそこそと相談し、某店の柏餅を購入。別な店の試食をしたとき、餡はいいのにやっぱり柏団子だったことを話して、大体の好みを掴んでもらったのだ。
その柏餅をお供に佐倉へGO!

暑いのでバスで入り口まで。しもた、坂を上るのだよ、これだと。暑い暑い言いながら歴博に到着。
柏餅、おいしかったが、もっともっちり餅のがほしいな…

昨夏のみんぱくの「見世物大博覧会」の巡回なのだが、ちょっとさみしいなあ。
これはコヤだけか。ううーん。のぞきからくりも元から在る分か。残念。
デジタルの企画展もあったが、これもまだまだかな。しかしここが始めたというのはいいことだと思う。

16:15のバスでJR佐倉へ向かう。そこから千葉へ出るが、本当に昔日の面影なしの綺麗な明るいエキナカで、例によって上がってすぐのところのカワシマパンのコッペパンになんだかんだはさむのをたのむ。今日は現地のピーナツにホイップ、コロッケにキャベツの2つとフルーツ牛乳。おいしうございました。
これで道も間違えずに千葉市美術館へつけたらよいなあ…

ついたよ、なんとか。28分かかった。バスなしでこの時間は、わたしの中では早い方。なんしかここはわたしには魔境だわな。
で、滋賀に続いて千葉でもウォルター・クレイン。
たいへんよろしい。とはいえ、前回の滋賀同様感想が書けるかどうかは別問題。
わたしはやはり絢爛な絵本作品と細密なケルムスコットプレス社の本とが好きなんだが、シンプルな作品も悪くない。あっさりと楽しい。

機嫌よく帰るが、今回初めて京成の千葉中央から帰ることにする。
きぼーる通りとかを延々と歩くと…おお、京成千葉駅よりずっと明るい。
これはいい。今度からこれで帰ろう。

宿についてから支度してたお風呂グッズもって稲荷町へ。
先月から気になってた寿湯へ。端午の節句と言うことで菖蒲湯。
ヤクルト貰いました、ありがとう。
キモチよくお風呂に入りまして、グタグタの体も癒えまして、帰りはうまいこと乗り継ぎも簡易で、本当にええ心持でございましたわ。
この日はここまで。

6日最終日。
さて東京駅のいつものロッカーに荷物を放り込んでから動きます。
いきなり府中へ。新宿から特急に乗り換えたら、競馬開催の恩恵を受けてこの特急は東府中にも停車というやん。助かるなあ。
隣席の人、確かに耳に赤い鉛筆を挟み、イヤホンを聴きながら新聞を熱心に覗き込んではったわ。

暑いので日影を選んで歩くけど、やはり暑い。
なんだか色々妄想が湧いてくる。

最終日一日前だからか、すごーーーい行列。ひえーーー
まあしかし快適な環境で見てほしい、と言う設定で入場制限してはるからなあ。
国芳展後期。楽しかったよ。

常設の油彩画も色々いいのが出ていたし、牛島憲之も好きな作品があったのは嬉しい。
それやこれやで出たのが13時前。
駅まで持たずモスに入るが、なんだか妙に食べたりない。
駅まで来た時にパン屋さんでちょっとイートイン。胡麻チーズのパリパリに焼いたパンがおいしかったわ。あんドーナツは半分だけ齧って持ち帰り。

乗り換えに手間取り、渋谷についたらもう3時。國學院に行くのに何番出口がいいか思い出せず、近くの案内の女性に尋ねると「ヒカリエを越えて15出口から」とか言う。
前に國學院卒の方々から教わったのとは違うなと思いつつその通りにすると、ヒカリエから外へ出るのにまず一苦労、しかもやかましいし、混んでる。
更に外に出たらこのあっついあっつい中を、歩道橋を渡らなあかんルートやんか!
もおおおおおっ
しかも出た途端、あっ16bだと思い出したわ!
これはあかんで、こんな道を教えたら、あの案内、イケズで言うたのか道を知らずに言うたのか適当に言うたのか知らんが、実際に歩いてないでしょあんた、と確信。

色々艱難辛苦の果てにようやくたどりつく。
國學院所有の伊勢物語、竹取物語、酒呑童子それぞれの異本の比較だった。
それから絹本の俵藤太絵巻を長――――く延ばしての展示。
異本の比較を見ていると、実際に自分が学生の時に「をぐり」と「平家」それぞれの異本の比較をマジメに取り組んでたことが思い出された。
わたしの比較対象は説経節の「をぐり」ではなく、「小栗一代記」関連だった。
平家も色々やったなあ。須磨歩きとか京都歩きとか…
そういうことを思い出したわ。

他に神田祭今昔というミニ企画もしてて、昨今のアニメかな、可愛い少女らの絵が祭を宣伝してた。
それから去年奉納のこち亀絵巻も一部開かれてたのは良かった。
あとは昔の祭の様子やナマズの山車の模型もある。
この展示、もっと宣伝したらよいのに。

ようやく涼しくなったのは5時でした。ここでもどこからかチャイムが。
16b出口から地下へ。
銀座線に乗り継いで日本橋から東京駅へ。
まあほんと、この日は2つしか行けなかったけど、それはそれでいいわ。

お土産やお弁当など購入し、グリーン車へ。かなり空いてる。
ほっとするわ…
ところでこの車内でTLを追いかけたわたしはギョッッッとした。
阪神、なんなんやーっ0-9で広島にボロ負けしてたのが9-9になり、挙句は12-9で大逆転勝利、単独首位やとーーーーーっ
ひえーーーっこんな車内でコーフンしたかてしゃあないけど、やっぱりコーフンしたわ!
ああーっっわたしはこれでまた阪神の歴史に残る名シーンを見損ねてしもたがなーーーっ
最初は1985年のあの栄光の年の優勝直前の10月10日、まさかの平田の満塁打にイヤハヤ鳥人の北村の大キャッチ!
これをようやく見たのは近年になって「虎辞書なる!」の放送でしたな。
そして今回の大逆転劇。くーーーーっ!
見てたらどんなに血が沸騰したことだろう、天井知らずの沸騰と歓喜があったろうに!
あああ、惜しいことをした…

タクシーで運転手さんとその話をするもあんまり盛り上がらず、惜しいな。
帰宅してからはスポーツニュースを見倒したが、やっぱり凄いわ、阪神。

ギラギラしたキモチで自宅菖蒲湯に浸かり、ぐったりとねました。
今回のハイカイはここまで。

2017.5月の東京ハイカイ録 その1

五月は大抵の場合、GWの頃に東京にいる。
ただしこどもの日には帰宅していることが多かったが、今年は三日から六日の滞在なので、こどもの日は東京で過ごすことになった。

わたしはぶらりとお出かけということは絶対にしない。するなら日曜の午後に珍しく家でぐったりしてて、片づけも家事もやめて逃げ出す、そのときくらいではないか。
それでも行く先はたいがい決めているので、ぶらりもフラリもぷらりも本当にはない。
なのでどこに行くときも綿密なコース作りをする。むしろその時間が楽しい。
かなりめちゃなコース設定・時間の使い方をする。
だから一人でないとそれが遂行できないので、やっぱり一人旅が好きだ。

・・・という前フリは何のためかというと、要するに、外的要因のせいでいきなり予定が狂うと困るのだ、という話。
柔軟に変えたくてもギチギチに予定組んでるから対処しづらいんよ。
今回は静嘉堂に行くので品川から大井町経由で二子玉川へ向かうつもりが、京浜東北線に乗ってから「大井町線の復旧は10時30分」とか言われてみなはれ、ほんまに困りますがな。
せめて品川駅内にいるときに言うてよ。
品川のロッカーに荷物を放り込んだので楽にはなったが、かないませんわ。

今回、とにかく混んでるのはわかってることだから、EXICのポイントを使用して往来をグリーン車にした。
大変楽でよろしい。
しかし楽になった分アタマが動かなくなったようで、予定の修正がうまくいかないところが出てきた。残念だが仕方ない。

というわけで恵比寿から。
この日は20度なのでカーディガンも暑くはなく丁度よろしい。
なお、例によって展覧会の個別の感想はまた後日に。

山種美術館へ来ましたよ。
4/24に開催された内覧会に参加できなかったので今日お訪ねしたわけです。
旧知の学芸員さんとお話し、腕に「PRESS」の腕章を巻いて見学に。許可を受けた作品をいくつか撮影したり、いろいろ。
花をテーマにした展覧会はやっぱり和むわ。
なにより楽しい気持ちになるからね。

お茶しながら気持ちよく見たものを思い出したり、次回のことを考えたりとよい時間を過ごして、恵比寿よサラバ。

今回は新しい帽子買いましてそれをかぶってあちこち歩いてます。
日傘も差さんと歩くのも、この帽子をメインにしたいがため。
で、大混雑の原宿へ。
入場も退場もスゴい制限されてましたわ。
この駅が建て替えという話も仕方ないわな。
しかもあれだ、この駅舎そのものはどうやら残るみたいやし。

太田記念美術館で「帰ってきた浮世絵動物園」後期をみる。
前期も楽しかったが後期も良かった。
面白いよ。花の後はどうぶつ、というのはええコースやな。自画自賛しておこう。

さてわたくしはやっぱり静嘉堂に向かうことに。明治神宮前駅から乗り継いで二子玉川へ。15:29のバスでギリギリ静嘉堂につく。
16;30までなのでこの展開は好みやないのだが、後日に回すわけにはいかない事情がある。ちょっとだけでも見れて良かったよ。
挿絵あれこれ。

時間配分が悪くなったのでもうどこにも行けないなと思いながら何の気なしに高島屋のチラシを見ると、「こどものとも」60周年記念展開催。これまで刊行された数多の絵本の紹介や撮影コーナーなどもある。
「消防車じぷだ」の現物があるのにはびっくりした。本物で廃車になったのをコレクションしている方のだそうだ。
えらいものだ。


わたしなんぞはトーマス世代じゃないから、機関車はやえもん、消防車はじぷた。

撮影コーナーでは他に「ぐりとぐら」の卵の殻の車に乗るというのがあった。
わたしは「ぐりとぐら」より「いやいやえん」に夢中になった子供で、今も「いやいやえん」は大好き。久しぶりに読むとやっぱり「いやいやえん」は面白い。
あとせなけいこ「ねないこだれだ」のグッズがあり、これはええなーと思った。おばけが可愛い。

予定外の展覧会に会えたのは嬉しい。
で、大井町に出ると「えん」が開店してて、肉うどんの文字が見えたので入る。
大井町もわたしがぶらぶらしてた頃とは大いに変わったなあ。
「えん」にだし茶漬け以外のメニューがあるのも初めて知ったし。
うどんも七味で味が引き締まる。

さて品川へ戻り荷物をとって東京へ。送迎バスに乗って定宿へ。
まだ八時過ぎなので出かけてもいいが初日だからおとなしいにしよう。
初日、これで終わり。

二日目。
宿の朝食担当のKさんと世間話。二人体制なのでなかなか休めないとのこと。
仕事がないのも困るが休みにくいのも困るわなあ。とはいえ、それでも交代交代で休めてはいるわけですし。
難しいもんだ。

上野に出たが都美の「バベルの塔」展、かなりの行列。
オランダというかフランドル絵画は犬は多いが猫は少ない。出てきてもキジ猫の毛皮売りとか(涙)、ろくなもんじゃねえ。

バベルの塔は見づらいけれど、パネル解説などが優れていてよろしいな。
大友さんのバベルの塔の絵もあり、面白かった。

芸大では雪村の後期をみた。
不思議なことにまた同じ場所で突然の睡魔に襲われて、しばらくぐったり。

そこから歩いて千駄木へ。いつもは根津まで歩くけど、たまには千駄木への道もよいがな。
歩くと懐かしい店があって、記憶が色々と蘇る。
二十代初頭、森まゆみさんの著書に惹かれて谷根千を歩き倒したもんです。
あの頃のカヤバは昔のご主人が存命で、ルシアン飲んで「うわぁ」だったのも懐かしい。
近くの「愛玉子」も健在。
しばらく歩くと三崎坂に出た。全生庵にもしばらく行ってないが、ここで本当の怪談があるが、まあ今回はパス。

レトロな看板もいくつか見受けられた。
あっいせ辰。懐かしい。
いせ辰も浅草の助六も、昔はよく出かけた。
菊見せんべいも店構え変わらず。乱歩も。
乃池、かつては持ち帰り専門だったと思うけど、今は普通に食べさせるのか。えらく行列してた。

さて団子坂下。あら、お目当てもいっぱい。
まあこう言うときは並ばず簡易な店に入る。
思った通りわたしの後から混む。

森鴎外記念館ではその草花好きな面がクローズアップされてた。
石川淳による言葉も紹介されてて、牧野富太郎の植物画もある。
面白い。今度は絵の入れ替えもあるのでまた行こう。

かなり暑い。坂を降りて千駄木から日比谷へ。出光美術館で「茶の湯のうつわ」をみる。萩、唐津のいいのが多い。
目の保養より修行をさせてもらう感じ。
随分前、まだ展覧会を見始めたころ、大原美術館とブリヂストン美術館で西洋絵画を、山種美術館と目黒雅叙園で日本画を鑑賞する修行をした。
今回はあの頃の心持ちで茶の湯のうつわをみる。なので鋭い目で見ていたと思う。

さて東博へ。「茶の湯」展。内覧会に来ているので展示替えはあまりないが、この時期の目当てはいくつもあり、大満足。

その後は常設展へ。こちらは21時まで。
楽しく見て回って写真も多少。

宿に帰ってから近くのスーパーでポッカのレンコンスープを買う。こういうの好みやわ。

二日目ここまで。



2017.4月の東京ハイカイ録 その3 東京お花見終わり篇

さて月曜日、4/10の東京にいるわたくしです。
定宿の朝ごはんの支度をするのは平日係・土日係と二人いらして、わたしは特に平日のKさんと仲良し。
最近平日にここにいないので、数カ月ぶりに再会。
「あらー」「やーやー」とか挨拶し、桜の話をしたりなんだかんだ。
ついでにちょっとお手伝いをしたり。

送迎バスで東京駅へ行き、いつものロッカーに荷物を放り込んでからお出かけ。
今回は二重橋まで歩く。丸ノ内勤務の人々に混じり、マジメそうな顔で歩くわたし。
自分の性質から考えると、到底丸ノ内界隈で勤め人なんてムリ。
大阪でも本町、淀屋橋、堂島界隈はムリ。
今の郊外にある、世間よりゆるい会社でないと到底ムリ。

乃木坂へ。今回は乃木神社にも行かずそのまま国立新美術館へ。
ムハ展と草間彌生展とをみる。
まさかのもしかでムハの超大作「スラブ叙事詩」連作が全部来日。
既に行かれた方々はオペラグラスを推奨されたので、わたしも持ってきた。

予想以上に巨大。
うそやん、と言いたいくらいの大きさ。どうやってチェコから持ってきたん。
オペラグラスをのぞくと、真正面を向いて大きな目を見開く人々が多数いることに気付く。
ビザンチンみたいな表現もある。うわーっという感じ。
とはいえ、巨大作品は見るのに時間がかかりすぎ、しまいに何を見てるのかわからなくなってきた。
離れて大体を把握し、細部をまた見直すという作業を繰り返し、ようやく観たものが脳に入るが、思ったことは「よくここまで描いたな」これが素直な感想。

今回、日本へのサービスか、なんと撮影コーナーまである。
スゴイなあ。

ムハがチェコに帰ってこの作品を制作しだした頃の美術界の潮流は、既にミュシャでありムハであるこの人を過去の人にしてしまっていた、と聞いたことがある。
しかしその時代はともかく数十年後の今、やはりその情熱に打たれている。
かれの絵は日本ではずっと愛され続けている、という事実がある。
1980年代初頭頃でも既にミュシャは日本での人気も高かった。
彼にインスパイアされた少女マンガ家も多い。

アールヌーヴォーの花形だった頃の作品は堺市から来ていた。
そう、堺市のミュージアムから。

うなりながら次の彌生展に行く前に地下へ降りる。
お弁当を食べる。相席するご婦人方皆さんミュシャ見終えたところ。
そして全員この後に草間彌生展に行く、と言われる。
空腹のままあの水玉世界に入るのはまずいわけですね。

「わが永遠の魂」展。
噂通り物販行列が長い。わたしにはムリな行列。
そこで入った途端にこんなオブジェが。



観客は年輩の人々がマジで多い。
現代アートが老人層をここまで呼ぶのか。みんな草間彌生の生命力に肖ろうというのか。
皆さん熱心に見歩き、しかも解説を聞いては頷いている。
現代アートがニガテなわたしと大違いである。
草間彌生と同世代より少し下くらいの観客。そうか同時代なのか。
そういえばうちの親なども大江健三郎はよく読んだと言うが、あれらは同時代というくくりもあるわけか。

作品は鏡の通路に無数の照明が、というインスタレーションが特によかった。
あとは大阪を拠点にするクリエイティブユニットgrafとのコラボ作品の黄色と黒のシマシマリビングセット…
♪六甲おろしに颯爽と… 脳内で歌が響く。

そういえばわたしはむしろ彼女の文学作品がいいと思っている。
その紹介があったのは嬉しい。

六本木からは銀座経由で上野へ。
東博「茶の湯」特別展の内覧会。

まず見せ方に魅せられた。
佳いのが集まるのは当然ながらさすが東博、所蔵先では見せない面を露にして新たな魅力を引き出していた。
そしてこの取り合わせ!という配置もあり、そこに惹かれた。
可愛い香合らがレトロなガラスケースに納められているのもいい。
ある意味、平成館そのものが茶箱に変身したのかも♪
内覧会は混雑が凄いからじっくり凝視にはいかないけど、次は夜間に行く。
そして一つ一つと対峙し、心の対話を楽しみたい、そう思わせてくれる内容だった。
展示替えも多いから好きな人は何度か足を運ぶことになる。
大阪の美術館からもたくさん来ていた。関東では根津、常盤山も多々。
こういうのが一堂に会する、というのは凄いわ。
とはいえ、逸翁なかったような。



椿も咲いていた。
珍しいところでこんなのも。


四時になり帰る。
ちょっとばかりドトールでくつろいでたら五時のおしらせが聴こえる。



また来月までサラバ。

2017.4月の東京ハイカイ録 その2 やっぱりお花見篇

日曜日、朝から雨、花の雨。
「花の雨」と言うたら子母澤寛の小説があるな。家にあるが未読。
御家人・鉄太郎が彰義隊に参加する話だと言うが、なんだか可哀想なので読みにくい。
わたしは滅んでゆくものが好きだが、心の痛みを伴うので、万全の態勢をとらないと読みにくいの。
そらもう勝てば官軍の薩長より滅んでゆく連中が好きだ。
子母澤寛の小説は「突っかけ侍」「おとこ鷹」などなど江戸侍の話が特に好きだ。

さて朝のうちに定宿に荷だけ持って行く。しかし受付が新入社員でもたもたしてるのでとりあえず預けただけ。
ここから乗り継いで春日につくが、シビックセンターは大きいので春日からでは遠いな。やはり後楽園が近いか。
Bーぐるバスに乗る。最近はここから11番の目白1丁目にゆく。礫川公園も桜は綺麗。

野間記念館へ。


お向かいの東京カテドラルが借景





大観と木村武山をみる。特に武山の美人な観音さんと色紙の雀らにヤラレた。
首傾げてこっち見る奴らにズキッとなって、もぉ引っ掛かれへんぞ!と強く首曲げると、筍の陰からピョンと飛び出た雀の横顔に遭遇!
たまらんわ、あの可愛さ。捕まえて伏見のねざめ家に売りに行くぞ~!←むごい…

機嫌よく歩きますと今度は椿山荘。

椿大好き。



お昼食べてから電車を乗り継いだのだが、なにをどう間違えたのか気付けば東大前ではないか。
弥生美術館。
これは困った。本来弥生には根性入れてからゆくのに。
3/24にここで平田弘史展をみてからまだ十日足らず。
全く真逆の長沢節を見ることになった。
受付さんとお話しすると、わたしの平田弘史展の感想ツイートを引用ツイしはった会田誠さん、本当に来られたそうな。
きゃっきゃっ♪

それにしても平田弘史、セツ、全く真逆の作品が同じ位置に並ぶのが、弥生美術館の幅広さ。凄いわ。
セツ展は2004年以来で、あのときもカッコよさにドキドキした。どの時代の絵も本当にカッコいい。
50~90年代、ブレなく一貫して痩せきった身体をシャープに描く。
とはいえ、セツの文は厳しく、わたしは映画評以外は読まない。
セツの美意識の高さ、ありようは峻烈で、わたしのような者が彼の作品を素敵だと言うと本人に厭がられるだろうから、感想を書くのは控える。
亡くなってだいぶ経つが、そんな風に思ってしまうほどセツはキツく、その分カッコいい。
そしてわたしは遠くでそっと、セツの描いた人たちに憧れるのだ。

夢二記念館では学芸員さんのギャラリートークを聞いた。


面白いなあ。
わたしはそこまできちんと見ていなかったわ。

再び根津に出て、今度は明治神宮へ。
太田記念館で「帰ってきた 浮世絵動物園」前期。何故かフランス人の団体がいたー
絵はもう面白すぎる。
鳥の客が吉原の妓楼で大喧嘩。染付の大皿がひっくり返り、タイのお造りが散らばり、タイのアタマが宙に舞う!
寿老に肘つきにされ困惑する鹿、餅屋の兎に筍売りの虎。
国芳の弟子の似たか金魚は人面魚として最凶のツラツキ、手拭いかぶりの猫の耳!
珍しや祇園井特の普通の美人と足元にいる超小型狆!
ああ、まだまだまだまだ。
面白かったわ。

次は京橋へ。加島美術で最後の渡辺省亭をみる。
いいもんです、とくに色合い。

この日は早めに切り上げる。ケーキ屋さんでケーキを買ってホテルで一人楽しくいただきました。
おいしかったなあ。

なでしこサッカー観る内寝落ち。この日はここまで。
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