美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

八月の東京ハイカイ録

金・土・日と都内に潜伏しておりました。
まず損保・・・美術館に出向く。
ようやく吉田博展をみる。千葉市美術館でじっくり見たがここでも堪能。
朝イチでもかなりの繁盛。
メモを書いたが、その後に以前の千葉市美での感想を読み直すと、ほぼというか全く同じ感想を挙げていた。
これはもう新規に感想を挙げる必要はないので、改めて「ええものをみた」という喜びだけで満たされたことを記そう。
それにしてもやはり木版画がベストで、特にアジアのそれが素晴らしい。スケッチのゾウさんもいい。

大江戸線へ向かう前にビルの地下で冷麺を食べる。いわゆる冷やし中華。わるくはないが思い出せない味やな。

練馬から西武線に乗り換えて中村橋。
練馬区美術館では藤島武二展。
だいぶ前のブリヂストン美術館以来の懐古展で、初期のアールヌーヴォー風イラスト、表紙絵、美人画がたくさんあって嬉しい。
わたしは武二は人物画がいいんだが風景画の良さを言われてもよくわからんなと常々思っていたが、今回やっぱりいいのかどうかよくわからなかった。

今度は新木場行きで飯田橋乗り換えの六本木一丁目。ホテルオークラ。
時間の都合か会場を独占してしまった。
美人画を堪能。けっこう楽しんだよ。
大好き。
いいものを見たなあ。

三井は夏の金曜なので開館時間が延びている。地獄絵ワンダーランド展。
最初に水木しげる「のんのんばあ」と幼い水木サンによる地獄巡りの様々な絵が出るのはよかった。
最後に木喰の十王がぞろっといるのも好ましい。

三越のヨックモックでお茶したかったけど、都合で三井ビルの下で大阪風讃岐うどんとやらを食べてから上野へ。

東京都美術館でボストン美術館展。
古代エジプト、中国絵画、日本美術、フランス絵画、アメリカ絵画の五本柱。
いい作品が来てたが、コレクターをもっと前面に出した方がよかったのに。
「絵巻マニア列伝」風にとか。

さすがにここで時間切れ。東博はあきらめそのまま東京駅へ。
定宿につくと、たまたまわたしの誕生日と同じルームナンバー。
顔なじみのフロントさんに拍手されましたわ。
初日ここまで。

二日目土曜日。
早めに出て上野御徒町からうさぎやCAFEへ。
九時前から並んで一度目で中へ入れましてどらやきのパンケーキをいただきました。


黒塗りに朱文字で「うさぎや」と書かれた桶が来て、いよいよどらやきパンケーキとご対面。おいしかったわー。
朝のイベントとして楽しかった。

不忍池の蓮が素晴らしい。
今夏は喜光寺、山が池と見てきたが、ここがベストだな。



春日経由で目黒へ。
目黒区美術館で北欧やドイツの木のおもちゃ展をみる。
これは有馬温泉の博物館で見たのと同じものが多いのだが、更に系統とかそんなのがわかってよかった。
ただし触れない鬱屈が折々に生じる。

がんばって坂を上り、今度は太田へ。
芳年の妖怪絵を集めたのを見る。
これは摺りのいいのが多くてきれいだった。
好きなシリーズが全編みれたのは嬉しい。

そのまま日吉に出て乗り継いでセンター北へ。外へ出たら都筑阪急がどーん!!ここがか、とはっとなる。
そしてこの辺りの住民が横浜都民と呼ばれるのもなんとなく納得した。
パブリックイメージの「横浜」とは全く異なるし、阪急があるせいか町の雰囲気も川西、西宮に近いように思われた。
阪急の地下のイートスペースで食べたが、接客の明るさも感じよかった。

初めて横浜歴史博物館へ。
ここでも芳年をみる。今休館中の神奈川歴史博物館の所蔵品から。
太田のとダブる作品も多いが初見もあり、特に歴史画は知らないものが多かった。

中山から乗り換えて八王子へ向かったが、これがわたしの判断ミスというか巡り合わせというか、八王子祭りの直中に行ってしもたのだ。ひえーーーー
バスも迂回してるが、それでも分かりやすい位置に停車したので無事に夢美術館への道へゆけた。
八王子祭りには山車が出る。



夢美術館、今年はぐるパスに参加できなかったそうな。来年はまた参加したいと言う。
ここでは「こえだちゃんと木のおうち」をみる。すごいな。
最後は遊べるので嬉しい。一部撮影可能。



お祭りを見ながら人波にもまれ倒し、駅に着いたらもう七時。ああ、あかんの。
サイゼリアでごはん食べた。
車内で淀川花火と江戸川花火のツイートを見てガクッ
淀川花火は覚悟であきらめてたけど、江戸川花火は忘れてた。去年はみれたがなあ。
まあ今回はお祭りを見たということで。
・・・この沿線のさる黒湯のお風呂屋さんに行く予定だったがやめる。
二日目おわり。

さて日曜日。
東京駅に荷物を放り込んでまず町屋へ。
花まみれの都電駅周りを見てから京成に乗り千住大橋へ。
石洞美術館では「石洞動物園」開園中。
これもとても楽しかった。古今東西のやきものなどで動物園している。楽しいなあ。
こういうのが好きなのさ。

石洞美術館が開館した頃に比べると本当に町が変わった。
まだまだ開発途中だわな。
王将で天津飯を食べたが、エビとキクラゲがよかった。

北千住、南千住で少年ジャンプのスタンプラリーに参加。シールももらう。
上野でようやく東博へ。タイ展。いいものを見たが、もっと人気が出たらよいのになあとも思う。

秋葉原でもスタンプを押し、日比谷で出光美術館へ。
仏教美術をみる。
「源信 地獄・極楽への扉」「地獄絵ワンダーランド」と見てきてここで〆。
いい順で見たと思う。

有楽町から永田町、月島、新富町、銀座一丁目とスタンプを押して回り、銀座で地上へ出た。祭りの最中。楽しそうだが時間がないので参加せず。

最後は汐留ミュージアムで深澤直人展をみる。シンプルでかっこいいデザイン。

新幹線ではのんびり。



翌日の月曜は八月七日、そう、わたしの誕生日。ツイッターを通じて多くの方からお祝いをされて嬉しかった。
台風でたいへんな一日ではあったが、今回はわたしは完全休養の一日を過ごし、ハイカイの疲労をいやし、なにをしてたか披露する。
ではまた来月ね。
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2017.7月の東京ハイカイ録

暑いのも度を越えてるこの近年。
夏がだんだん憎まれてゆくね。

ということでこの暑いさなかに東京へ出向きましたがな。
朝の6時に家を出たけどもう暑いのなんの。
あかんやろ、これ。

9時半に東京へ着き、いつもはロッカーなんだが、今日は知ったばかりのメトロリンクeで動くことにしたのだが、これがそもそも失敗。
土曜は10時からだから待たなあかんのさ。
あーづーい゛ー
鉄鋼ビルは涼やか。


外から見た限りだが、いい感じですな。

ようやくバスに乗る。
目的地の近くまで行くので助かるわ。

さてわたくしはまず両国へ。
この日からJRの使われてないホームで餃子とビールやってるそうで、ヨダレ湧いてきたよ。
えらく大行列らしいが。

大河ドラマに合わせた特別展。大阪にも来るけどまあ先に見とこう。
・・・井伊家か。考えたら徳川の譜代やん。
彦根のひこにゃんは好きだし井伊直弼もけっこういいが、ご先祖には関心なかったやん、わたし。
赤備えか。真っ赤っ赤ですな。それに金で井桁。
もぉよろしい。くそー

とりあえず冷たい麺が食べたくて時間は早いが、江戸博1階の茶ら良で冷たいうどん。
なかなか美味しいし量が案外多い。
これ食べてから元気出して外へ・・・

大江戸線一本で六本木、サントリー美術館に到着。
「神の玉手箱」も終盤。面白い展覧会だったけど、来るのが遅くて申し訳ない。
外国の万博に出して、帰り際に船が座礁して沈没した小鳥と木花の箱の再現が素晴らしく良かった。
奈良の北村昭斎さんと明治にも再現した人がいて、どちらも凄く良かった。
絵柄自体、前田青邨が描きそうな感じがして、意外なくらい近代的。
もったいないなあ…
でも再現がこんなけ良いということは、原物もよいだろうし、これはもしかすると竜宮にあるのかもしれないな。

恵比寿。恵比寿からは歩きましたよ、わたし。
それも途中地面から離れた陸橋まで上りましたよ、らせん階段でぐーるぐる。
いやもぉこの暑い時に駅から遠いところは厳しいよ。パスに乗る算段つけたらよかった。

山種では川端龍子展。いい絵がたくさん来てた。
わたしの中で「ベスト・オブ・日本画100選」に選んでいる「夢」も来ていた。
ときめいたなあ。
龍子の童画や抒情画もあり、いいラインナップ。
西馬込の記念館にもよく行くけど、やっぱりいいなあ。

モスで一休みしてから上野へ。
まずは西洋美のアルチンボルド展。
これがわたしには非常にニガテでナマナマしさがダメでした。
写実はニガテなの。
とはいえ、日本の祭りで良く見る「つくりもの」だと思えばいいのかもしれない。

常設ではル・コルビュジエの妄想というか現実から乖離した計画の足跡をみる。
面白いが、これはどうなんだろう・・・
建築家に往々にみられる傾向とでもいうか・・・

常設ではこれが良かった。


わたしは都市風景は好き。

やっぱりと言うか当然と言うか時間がかかりすぎて、なんぼ本日21時迄開館ですの東博さんであっても、わたしの見る時間は足りません。
タイ展は来月。なんか淋しそうなタイ展・・・ごめんね。

今回は「びょうぶとあそぶ」に長居してしまった。
インスタレーションと見るべきなのかな、古美術の。
たいへんよくて、数年前の「京都」展での竜安寺の庭の1年を追いかけた4Kカメラの映像を思い出したわ。

常設だけでも時間が不足した。
来月はタイ展を楽しみます。

初日ここまで。

2日目は出遅れた。
曙橋へ出ると、以前と違い新宿歴博への道順がわかりやすく表示されてるので助かる。
ぷらぷら歩くと不思議な地形を見たりするので、これがあれかな、タモリの言うナントカいう地形かなと勝手に思ったり。
「れきはく どうぶつえん」入ります。
新宿歴博所蔵の色んなどうぶつを集めて分類した展示、動物園でしたわ。
たのしいよ。
わたしも大いに楽しみました。

それでリスのソフビ、名前がわからないとあったので、これは昔のアニメ「リスのバナー」のGFだと思い出してお伝えする。
あとソフビで「犬」表示のもの、「フランダースの犬」のパトラッシュやん。ちょっと泣く。

紀伊国屋に行き、水山でうどんを食べる。チェーン店だけどここの店舗がいちばん好き。
おいしかったわ。
西新宿まで乗り、損保・・・美術館へ。
吉田博展は千葉市美でものすごーーーく堪能したが、新宿でも見ようと来たら、なんか物凄く混んでる。
やめた。来月に行こう。
それでそのまま千葉市へ向かう。

今日は道を覚えるために都営新宿線で本八幡まで出て、そこから京成線に。
JRに乗るとエキナカでパンを食べるけど、今日はいらない。
京成線の千葉中央まで出てきぼーる通りを行く。
10分ほどで千葉市美についた。ああ暑かった。

暑い中で椿貞雄の暑苦しい写実絵を見ていよいよ暑くなる。
その反動でか文人画が非常に良い。
幼女、少女らがやたらとスイカを食べている。
写実画は冬瓜と南瓜。
文人画は西瓜。
わたしはスイカが食べたくて苦しくなった。
描かれた少女たちばかりにスイカを食わせてなるものか。

というわけで帰途に小一時間かかるのに、きぼーる通りでスイカやなんだかんだ買ってしまい、そのままホテルへ。
膝の上のスイカやその他のものが冷たさをなくしてゆくのを感じながらやがて定宿に帰り、しばらく冷蔵庫に入れて支度色々し、それから買ってきたものを食べる。
スイカも1/3ほど食べる。甘さは足りないが、やっぱりスイカはおいしい、買ってよかった。

一休みしてから銭湯行きの支度をし、先にもう一つの目的地に向かうが、自分の思っていた状況ではなく、なんとなくがっかりする。
それからは銭湯へまっすぐ。

本所の黄金湯。先客の奥さんと挨拶し、中へ入ると一人だけ。満喫しましたわ。
生レモン湯とかね。
上がると今度は三々五々お客さんが来たのでタイミング良かったみたい。

押上駅経由で帰ろうかと思ったけど、錦糸町についたら渋谷行きのがすぐに来たのでそっちに乗る。
乗り換えて地上にでたら風が気持ちよかった。

二日目ここまで。

さて海の日。送迎バスで東京駅についていつものロッカーにキャリーを放り込んでから動く。後楽園に着いたら目の前をびーぐるバスが行き過ぎてしまった。
地下二階で文京の町の写真を見る。
自由応募か。



時間が来たので今度はきちんとびーぐるバスに乗り、まずは野間記念館へ。
京都画壇の日本画を堪能する。
やっぱりええのう。

続いて永青文庫ではここの所蔵する近代日本画。
二本続けて同じような展覧会を見るわけだが、こちらは東京画壇がメイン。なので全然違うわけです。
そしてこちらも存分に楽しむ。



椿山荘の横を降りていくが余りに暑くて目がくらんできた。
ようやく江戸川橋駅についてからさてランチをどうしようと思ったら、なにか名古屋系のグリルがある。
スペシャルを頼んだら、焼き肉をフライにしたものが出てきたので、これは初めて見るものでしたな。

その後は弥生美術館。
ここはねーどう急いでも二時間はぜっったいに必要なので、二時に入ったら四時かなくらいでいても、実は気づいたら五時前なんよね。
というわけで大正時代のラブ・アフェアあれこれを学んだのでした。
マツオヒロミさんのイラストがそそるそそる。
いちばんときめいたのは「椿の間」。
椿の絵の壁面を背景に、軍帽・アイパッチ・振袖・ピンヒールの令嬢が、周囲に揃いの黒の中国服にサングラスの屈強そうな男らを従え(一人だけやや細身の美男そうなのも)、手には鞭、足元に猛虎という好い絵でした。

華宵の水辺の美少年・美女、夢二の美人の三分類なども面白かった。



五時前に出たからもう三菱も損保もむりで、いっそ地下鉄のジャンプ・スタンプラリーしようと乗り換えあちこち。
けっこう集まってきた。残りは来月。

結局いつものように日本橋から東京まで歩く。
おみやげやお弁当など購入して疲れきって新幹線。
今回はポイントがたまってたのでグリーン車。空いててよかった。
車内では例のあれを購入。



タクシーで帰宅すると猫どもだーーーーれも出迎えなし。暑いから外にいるようで、わたしが帰宅したことどころか、不在も知らなかったかも。
猫めらーーーっ

とりあえず今月はここまで。


2017.6月の東京ハイカイ録

土日と都内にいた。
一泊二日なのでキャスターをやめたのが失敗の元。いや、カバンをロッカーに預けなかったのが失敗の元と言うべきか。
わたしは近年肩こりに悩まされているので、重い荷物を持てない・持ち続けられない。
にもかかわらずうっかり持ち歩くことにして、それで一挙に肩がアウトになってしまった。

丸ノ内線の東京駅でEXIC利用者特典(静岡より向うのヒト限定だったかな)で、メトロ&都営48時間1200円と72時間1500円チケット購入。
今回は48時間チケットで動きます。遠出したら差異を払えばよいのだよ。
さて新宿へ。

損保ビルの敷地内、掘り始めているな…
ランス美術館展をみる。
広島、静岡、新宿、名古屋と巡回するが関西には来ないようで、今回見ないと名古屋ツアーを組まなければならなくなる。
珍しく関西飛ばしされたな。

なかなかいい作品が来ていた。それと向こうでレオナールになった藤田が大事にされてたのがよくわかる。

紀伊国屋の地下でランチ。けっこう水山が好きなのよ。ここの他にもあちこちあるけど。
もしかすると紀伊国屋の地下で、ということが好ましいのかもしれない。

明治神宮に出て太田へ。国芳・国貞の比較による馬琴の八犬伝と弓張月。
数年前の千葉市美を髣髴とさせるね。馬琴好きなわたしとしては楽しい。
やっぱり人生の初めに「新八犬伝」に出会えたのは本当に素晴らしいことだと思う。

手ぬぐい屋さんを見る。木版の染物は可愛い喃。
丸善の一階にも和手ぬぐいがある。
わたしは日本手ぬぐいが好きなので色々みるが、今回はパス。

渋谷へ行くには時間が足りないので、そのまま横浜へ。
かなり気持ちよく寝てて、みなとみらいであやうく飛び起きる。
この沿線が出来て本当に良かった。

ハマ美で明治の東西交流ファッション。いいなーいいものをたくさん見たわ。
特にアクセサリーが素晴らしい。
しかし濱焼にしろ芝山にしろ明治のものであり過ぎた。

常設の洋画・版画取り混ぜた風景画とピクトリアリズムの写真が素晴らしい。
正直、これらだけでも物凄い価値がある。いいものを見た。


国立新美へ。
ジャコメッティをみる。
彫刻より素描などの方が随分と好ましい。
矢内原伊作との関係性にときめく。
チェースマンハッタン銀行前に設置されてる三点の像のみ撮影可能。
全然関係ないが、わたしがこの銀行を知ったのは、小池一雄x平野仁「サハラ」で、アメリカ政府の依頼を受けた女外人部隊出身の5人組がこの銀行へ強盗に行くことから。
あの作品は1975年頃だから、既にこの彫像三態はその場にあったのだ。

この日はなんとこの4つだけで終わり。
てんぷらとうどんが食べたくなり、てんやへ。
まぁまぁ欲望も満たされたのはいいが、肩の重荷は強く、定宿でぐったりと早寝した。

翌朝、紫陽花探しの散歩に出た顛末はこちら。

芦花公園へ。
・・・ウテナの隣の下駄ばきマンション(不動産用語で1,2階が住宅でなく店舗や事務所などのマンション)、店舗が替わってた。
わたしが最初にここらに来るようになった頃はサンマルクのベーカリーレストランで、つぶれた後はどこかの女子大の施設になり、そして今は成城石井になっている。
芦花公園の商業の状況というのはよくわからない。
以前伊勢丹クィーンズだったところは今ではスポーツジムになった。
この界隈はご飯を食べたりお茶したりするところが圧倒的に少ないなあ、とは常に思う。

世田谷文学館、開館前から並ぶ。ムットーニ展。
1998年の今は亡きキリンプラザでの展覧会からずっとファンなのだが、20年後の今もやっぱり好きなまま。
本当に面白いし興味深い。一人で拵える総合芸術。音楽も人形も物語も電動もなにもかも。
たまに「押絵と旅する男」を思い出すこともある。
まだ60.あと30年は現役でいてもらいたい。そしてさいごは自身の「お話の玉手箱」の登場人物の一人として、永遠に活きてほしい。

喫茶どんぐりでランチにする。ミートスパゲティ。これはこれでいいよ。
混んできたので早めに出る。
一休みしてから次は常設。

村山槐多の「二少年図」が旧所蔵者の乱歩のオマージュと共に壁掛けされている。
そして松野一夫「黑死館殺人事件」、竹中英太郎「鬼火」の挿絵が数点ずつある。
非常にゾクゾクする。嬉しい。
他にも須田国太郎、石井鶴三らの雑誌表紙絵もみて、いいリニューアルだと思うなど。

芦花公園から明大前で乗り換えて神泉へ。
神泉から松濤美術館への道のりがわからんがな。
なんで途中で標識なくなるかな。

なんとかたどりつく。松濤美術館「クェイ兄弟」展。
これがもう・・・なんというか、なんでこの双子がアメリカ人なのかがわからない。
昔からアメリカ人だと思ってなかったが、アメリカ人なのだということでひっくり返りそうよ。チェコの影響強いよなあ。
悪夢に溺れて出口がない…

いつもの自分に戻ろうと近所の戸栗美術館へ。
もう雨ですな、足元が揺らぐ。
初期伊万里をみる。しかしクェイ兄弟の影響下にあるからか、染付山水文をみても不穏な影を見出したり…
まぁなんとか戻ったのはやっぱり鍋島くらいから。
いいのを5点ばかりみて、キモチいい。

汐留ミュージアムで今月の東京ハイカイは終わり。
「日本、家の列島」展…久しぶりにアタマが真っ白になった。
展覧会としては大変優れた内容だとは思う。
しかし自分のアタマがついていかない。
ブログ、わたしには挙げられない。
わたしのブログは大半が感想だからだ。
建築に関わる人は現役も学生もみんな見る方がいい。
様々なことがここから学べると思う。施主と建築家との関係性などなど。

わたしは近代建築を愛するだけ。ただそれだけ。

疲れ切っていたので、日本橋についてから東京駅までの道のり、なんだかんだとお菓子を買い歩いてしまった。F店がよくなくてM店はいい、とか色んな情報を入れながら歩く。
そしたらあっという間に出発時間が近いじゃありませんか。
わたくし、崎陽軒弁当が欲しかったのになくて、野菜たっぷり400kcal弁当を買いましたがな。(白和えがやたらとおいしかった)
まあまあエエ具合に大阪へ。

一泊なのでタクシーで帰らず電車で帰る。
自転車の延長金を払い、にこやかに挨拶して帰宅。
猫は誰も歓迎1つしない。可愛がってる猫は遊びに出かけたまま。

お風呂を追い炊きしたらまさかのお湯が半分くらいの水位に下がってて半ば空焚き。
空焚き防止機能がないんか?!
お湯を全部落として、次は自動お湯はりと追い炊きとをしてみるつもり。それで問題ありなら、数か月前の給湯器交換工事、どうなってんだということになるな。
遊びに出て帰宅しても安寧はなかなかないもんよ…
ということで来月は三日間都内に潜伏し、ハイカイする。

2017年5月の東京ハイカイ録 その2

五月五日端午の節句こどもの日 と俳句のような川柳のようなのから始まる。
展覧会の感想はまた個別に後日。
とりあえずいきなり三ノ輪へ向かう。朝の九時には着きたいぞと出かけたのだが、いつもと違う出口から地上に出て、この看板を見て当惑。
これはわからんわ。


地図を見るのが上手な月猫さんもわたしに同意してくれはりましたよ。
随分前の雪の日に松涛美術館への道が見えなくなったとき、たまたま外に出た奥さんに松涛美術館の道を尋ねたところ「山本富士子の家のところを」と説明されて以来の困惑。
註:山本富士子さんとは昭和の美人女優。ミス日本である。

さてどうにかたどり着いた一葉記念館。今回は「別れ霜」という新聞連載小説の紹介。挿絵ごと見れて嬉しかったわ。掲載されてた新聞そのものが行方不明だったのが近年になり発見されての展示。めでたいことよ。
挿絵の周延の錦絵もいくつも出ていて、明治の東京府の様々な様子を目の当たりにした感じ。

三井記念美術館で西大寺展。89年かな、高島屋でも西大寺展があって、その時のチラシの事とか色々思いだす。
実は西大寺にはまだ入ったことがない。隣接するケーキ屋さんには一度行ったことはあるが。ニュースでよく見る巨大なお茶碗の回し飲みの現物もある。奈良絵のある茶碗で大塩正人窯のかも。

柏餅を三越に買いに行く。三越は神田祭が始まるのを待っていた。
わたしはもっちりしたお持ちにアンの入った柏餅が欲しいのだが、近年は柏団子の方が多くて困っているので、コンセルジェにこそこそと相談し、某店の柏餅を購入。別な店の試食をしたとき、餡はいいのにやっぱり柏団子だったことを話して、大体の好みを掴んでもらったのだ。
その柏餅をお供に佐倉へGO!

暑いのでバスで入り口まで。しもた、坂を上るのだよ、これだと。暑い暑い言いながら歴博に到着。
柏餅、おいしかったが、もっともっちり餅のがほしいな…

昨夏のみんぱくの「見世物大博覧会」の巡回なのだが、ちょっとさみしいなあ。
これはコヤだけか。ううーん。のぞきからくりも元から在る分か。残念。
デジタルの企画展もあったが、これもまだまだかな。しかしここが始めたというのはいいことだと思う。

16:15のバスでJR佐倉へ向かう。そこから千葉へ出るが、本当に昔日の面影なしの綺麗な明るいエキナカで、例によって上がってすぐのところのカワシマパンのコッペパンになんだかんだはさむのをたのむ。今日は現地のピーナツにホイップ、コロッケにキャベツの2つとフルーツ牛乳。おいしうございました。
これで道も間違えずに千葉市美術館へつけたらよいなあ…

ついたよ、なんとか。28分かかった。バスなしでこの時間は、わたしの中では早い方。なんしかここはわたしには魔境だわな。
で、滋賀に続いて千葉でもウォルター・クレイン。
たいへんよろしい。とはいえ、前回の滋賀同様感想が書けるかどうかは別問題。
わたしはやはり絢爛な絵本作品と細密なケルムスコットプレス社の本とが好きなんだが、シンプルな作品も悪くない。あっさりと楽しい。

機嫌よく帰るが、今回初めて京成の千葉中央から帰ることにする。
きぼーる通りとかを延々と歩くと…おお、京成千葉駅よりずっと明るい。
これはいい。今度からこれで帰ろう。

宿についてから支度してたお風呂グッズもって稲荷町へ。
先月から気になってた寿湯へ。端午の節句と言うことで菖蒲湯。
ヤクルト貰いました、ありがとう。
キモチよくお風呂に入りまして、グタグタの体も癒えまして、帰りはうまいこと乗り継ぎも簡易で、本当にええ心持でございましたわ。
この日はここまで。

6日最終日。
さて東京駅のいつものロッカーに荷物を放り込んでから動きます。
いきなり府中へ。新宿から特急に乗り換えたら、競馬開催の恩恵を受けてこの特急は東府中にも停車というやん。助かるなあ。
隣席の人、確かに耳に赤い鉛筆を挟み、イヤホンを聴きながら新聞を熱心に覗き込んではったわ。

暑いので日影を選んで歩くけど、やはり暑い。
なんだか色々妄想が湧いてくる。

最終日一日前だからか、すごーーーい行列。ひえーーー
まあしかし快適な環境で見てほしい、と言う設定で入場制限してはるからなあ。
国芳展後期。楽しかったよ。

常設の油彩画も色々いいのが出ていたし、牛島憲之も好きな作品があったのは嬉しい。
それやこれやで出たのが13時前。
駅まで持たずモスに入るが、なんだか妙に食べたりない。
駅まで来た時にパン屋さんでちょっとイートイン。胡麻チーズのパリパリに焼いたパンがおいしかったわ。あんドーナツは半分だけ齧って持ち帰り。

乗り換えに手間取り、渋谷についたらもう3時。國學院に行くのに何番出口がいいか思い出せず、近くの案内の女性に尋ねると「ヒカリエを越えて15出口から」とか言う。
前に國學院卒の方々から教わったのとは違うなと思いつつその通りにすると、ヒカリエから外へ出るのにまず一苦労、しかもやかましいし、混んでる。
更に外に出たらこのあっついあっつい中を、歩道橋を渡らなあかんルートやんか!
もおおおおおっ
しかも出た途端、あっ16bだと思い出したわ!
これはあかんで、こんな道を教えたら、あの案内、イケズで言うたのか道を知らずに言うたのか適当に言うたのか知らんが、実際に歩いてないでしょあんた、と確信。

色々艱難辛苦の果てにようやくたどりつく。
國學院所有の伊勢物語、竹取物語、酒呑童子それぞれの異本の比較だった。
それから絹本の俵藤太絵巻を長――――く延ばしての展示。
異本の比較を見ていると、実際に自分が学生の時に「をぐり」と「平家」それぞれの異本の比較をマジメに取り組んでたことが思い出された。
わたしの比較対象は説経節の「をぐり」ではなく、「小栗一代記」関連だった。
平家も色々やったなあ。須磨歩きとか京都歩きとか…
そういうことを思い出したわ。

他に神田祭今昔というミニ企画もしてて、昨今のアニメかな、可愛い少女らの絵が祭を宣伝してた。
それから去年奉納のこち亀絵巻も一部開かれてたのは良かった。
あとは昔の祭の様子やナマズの山車の模型もある。
この展示、もっと宣伝したらよいのに。

ようやく涼しくなったのは5時でした。ここでもどこからかチャイムが。
16b出口から地下へ。
銀座線に乗り継いで日本橋から東京駅へ。
まあほんと、この日は2つしか行けなかったけど、それはそれでいいわ。

お土産やお弁当など購入し、グリーン車へ。かなり空いてる。
ほっとするわ…
ところでこの車内でTLを追いかけたわたしはギョッッッとした。
阪神、なんなんやーっ0-9で広島にボロ負けしてたのが9-9になり、挙句は12-9で大逆転勝利、単独首位やとーーーーーっ
ひえーーーっこんな車内でコーフンしたかてしゃあないけど、やっぱりコーフンしたわ!
ああーっっわたしはこれでまた阪神の歴史に残る名シーンを見損ねてしもたがなーーーっ
最初は1985年のあの栄光の年の優勝直前の10月10日、まさかの平田の満塁打にイヤハヤ鳥人の北村の大キャッチ!
これをようやく見たのは近年になって「虎辞書なる!」の放送でしたな。
そして今回の大逆転劇。くーーーーっ!
見てたらどんなに血が沸騰したことだろう、天井知らずの沸騰と歓喜があったろうに!
あああ、惜しいことをした…

タクシーで運転手さんとその話をするもあんまり盛り上がらず、惜しいな。
帰宅してからはスポーツニュースを見倒したが、やっぱり凄いわ、阪神。

ギラギラしたキモチで自宅菖蒲湯に浸かり、ぐったりとねました。
今回のハイカイはここまで。

2017.5月の東京ハイカイ録 その1

五月は大抵の場合、GWの頃に東京にいる。
ただしこどもの日には帰宅していることが多かったが、今年は三日から六日の滞在なので、こどもの日は東京で過ごすことになった。

わたしはぶらりとお出かけということは絶対にしない。するなら日曜の午後に珍しく家でぐったりしてて、片づけも家事もやめて逃げ出す、そのときくらいではないか。
それでも行く先はたいがい決めているので、ぶらりもフラリもぷらりも本当にはない。
なのでどこに行くときも綿密なコース作りをする。むしろその時間が楽しい。
かなりめちゃなコース設定・時間の使い方をする。
だから一人でないとそれが遂行できないので、やっぱり一人旅が好きだ。

・・・という前フリは何のためかというと、要するに、外的要因のせいでいきなり予定が狂うと困るのだ、という話。
柔軟に変えたくてもギチギチに予定組んでるから対処しづらいんよ。
今回は静嘉堂に行くので品川から大井町経由で二子玉川へ向かうつもりが、京浜東北線に乗ってから「大井町線の復旧は10時30分」とか言われてみなはれ、ほんまに困りますがな。
せめて品川駅内にいるときに言うてよ。
品川のロッカーに荷物を放り込んだので楽にはなったが、かないませんわ。

今回、とにかく混んでるのはわかってることだから、EXICのポイントを使用して往来をグリーン車にした。
大変楽でよろしい。
しかし楽になった分アタマが動かなくなったようで、予定の修正がうまくいかないところが出てきた。残念だが仕方ない。

というわけで恵比寿から。
この日は20度なのでカーディガンも暑くはなく丁度よろしい。
なお、例によって展覧会の個別の感想はまた後日に。

山種美術館へ来ましたよ。
4/24に開催された内覧会に参加できなかったので今日お訪ねしたわけです。
旧知の学芸員さんとお話し、腕に「PRESS」の腕章を巻いて見学に。許可を受けた作品をいくつか撮影したり、いろいろ。
花をテーマにした展覧会はやっぱり和むわ。
なにより楽しい気持ちになるからね。

お茶しながら気持ちよく見たものを思い出したり、次回のことを考えたりとよい時間を過ごして、恵比寿よサラバ。

今回は新しい帽子買いましてそれをかぶってあちこち歩いてます。
日傘も差さんと歩くのも、この帽子をメインにしたいがため。
で、大混雑の原宿へ。
入場も退場もスゴい制限されてましたわ。
この駅が建て替えという話も仕方ないわな。
しかもあれだ、この駅舎そのものはどうやら残るみたいやし。

太田記念美術館で「帰ってきた浮世絵動物園」後期をみる。
前期も楽しかったが後期も良かった。
面白いよ。花の後はどうぶつ、というのはええコースやな。自画自賛しておこう。

さてわたくしはやっぱり静嘉堂に向かうことに。明治神宮前駅から乗り継いで二子玉川へ。15:29のバスでギリギリ静嘉堂につく。
16;30までなのでこの展開は好みやないのだが、後日に回すわけにはいかない事情がある。ちょっとだけでも見れて良かったよ。
挿絵あれこれ。

時間配分が悪くなったのでもうどこにも行けないなと思いながら何の気なしに高島屋のチラシを見ると、「こどものとも」60周年記念展開催。これまで刊行された数多の絵本の紹介や撮影コーナーなどもある。
「消防車じぷだ」の現物があるのにはびっくりした。本物で廃車になったのをコレクションしている方のだそうだ。
えらいものだ。


わたしなんぞはトーマス世代じゃないから、機関車はやえもん、消防車はじぷた。

撮影コーナーでは他に「ぐりとぐら」の卵の殻の車に乗るというのがあった。
わたしは「ぐりとぐら」より「いやいやえん」に夢中になった子供で、今も「いやいやえん」は大好き。久しぶりに読むとやっぱり「いやいやえん」は面白い。
あとせなけいこ「ねないこだれだ」のグッズがあり、これはええなーと思った。おばけが可愛い。

予定外の展覧会に会えたのは嬉しい。
で、大井町に出ると「えん」が開店してて、肉うどんの文字が見えたので入る。
大井町もわたしがぶらぶらしてた頃とは大いに変わったなあ。
「えん」にだし茶漬け以外のメニューがあるのも初めて知ったし。
うどんも七味で味が引き締まる。

さて品川へ戻り荷物をとって東京へ。送迎バスに乗って定宿へ。
まだ八時過ぎなので出かけてもいいが初日だからおとなしいにしよう。
初日、これで終わり。

二日目。
宿の朝食担当のKさんと世間話。二人体制なのでなかなか休めないとのこと。
仕事がないのも困るが休みにくいのも困るわなあ。とはいえ、それでも交代交代で休めてはいるわけですし。
難しいもんだ。

上野に出たが都美の「バベルの塔」展、かなりの行列。
オランダというかフランドル絵画は犬は多いが猫は少ない。出てきてもキジ猫の毛皮売りとか(涙)、ろくなもんじゃねえ。

バベルの塔は見づらいけれど、パネル解説などが優れていてよろしいな。
大友さんのバベルの塔の絵もあり、面白かった。

芸大では雪村の後期をみた。
不思議なことにまた同じ場所で突然の睡魔に襲われて、しばらくぐったり。

そこから歩いて千駄木へ。いつもは根津まで歩くけど、たまには千駄木への道もよいがな。
歩くと懐かしい店があって、記憶が色々と蘇る。
二十代初頭、森まゆみさんの著書に惹かれて谷根千を歩き倒したもんです。
あの頃のカヤバは昔のご主人が存命で、ルシアン飲んで「うわぁ」だったのも懐かしい。
近くの「愛玉子」も健在。
しばらく歩くと三崎坂に出た。全生庵にもしばらく行ってないが、ここで本当の怪談があるが、まあ今回はパス。

レトロな看板もいくつか見受けられた。
あっいせ辰。懐かしい。
いせ辰も浅草の助六も、昔はよく出かけた。
菊見せんべいも店構え変わらず。乱歩も。
乃池、かつては持ち帰り専門だったと思うけど、今は普通に食べさせるのか。えらく行列してた。

さて団子坂下。あら、お目当てもいっぱい。
まあこう言うときは並ばず簡易な店に入る。
思った通りわたしの後から混む。

森鴎外記念館ではその草花好きな面がクローズアップされてた。
石川淳による言葉も紹介されてて、牧野富太郎の植物画もある。
面白い。今度は絵の入れ替えもあるのでまた行こう。

かなり暑い。坂を降りて千駄木から日比谷へ。出光美術館で「茶の湯のうつわ」をみる。萩、唐津のいいのが多い。
目の保養より修行をさせてもらう感じ。
随分前、まだ展覧会を見始めたころ、大原美術館とブリヂストン美術館で西洋絵画を、山種美術館と目黒雅叙園で日本画を鑑賞する修行をした。
今回はあの頃の心持ちで茶の湯のうつわをみる。なので鋭い目で見ていたと思う。

さて東博へ。「茶の湯」展。内覧会に来ているので展示替えはあまりないが、この時期の目当てはいくつもあり、大満足。

その後は常設展へ。こちらは21時まで。
楽しく見て回って写真も多少。

宿に帰ってから近くのスーパーでポッカのレンコンスープを買う。こういうの好みやわ。

二日目ここまで。



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