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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

秘蔵の横山大観作品

埼玉県立近代美術館に大熊家という旧家から多くの近代日本画が寄贈された。
まったくすばらしいことだ。27作家47点の名品がここへ収められ、一般公開の日を待っている。名前を見ていても意外と京都画壇の画家も多く、これはほんとうに楽しみだと思う。

手始めに横山大観の作品4点が展示された。2/17まで。(既に終了)
富士山、白梅、朧夜、海・・・むろん正しいタイトルは他にあるが、それらを描いた絵が並んでいた。
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『日本心神』 わたしは大観の富士山にあまり関心が湧かないが、これが旧家の床の間にお正月に飾られたりしたことを想像すると、やはりいいものだと思った。
雄大さを感じる、いい作品。

『朧夜』 どの作品を見てもいいものだと思う。春の香まで感じるような。墨絵にあまり関心はないが、こうした作品は好きだ。
暈しに淡い月光の色と薄い桜色がけぶるように見えて、なんともいえない情緒がある。

『白梅』 枝振りがいかにも大観ゑがく梅、という感じがある。まだ明治の頃、大観は盟友・菱田春草と春秋の対になる作品を多く描いたが、大観が春を・春草が秋を描く作品に不思議とよいものが多いと思う。名前に春はあれど、どこか侘しさ物寂しさを感じる秋の絵にこそ、春草の良さがにじむ。
まだ咲き初め頃の梅の枝には鶯らしき小禽もいる。早朝のような気がした。

『漁村曙』 波の段々と打ち寄せたり途中で力をなくして他と混ざり合う動き。それが画布に写されている。掛け軸なので細く空間が切り取られているが、波も空もそのまま無限に広がりそうな、そんな予感がある。

美術館ニュースで見た、堂本印象の『鳥言長者草』に惹かれた。
清朝婦人の両把頭が大きく目立つ一方、奇岩に寄りかかり指先に小禽を止まらせるその姿。
白地の上衣を彩るのは染ではなく刺繍のような気がする。
この絵の実物にいつかじっくり向き合いたい。
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