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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

「老いらくのてんごう」仏師の彩色木材人形

京博で正月から三月末まで『仏師 清水隆慶 -老いらくのてんごう-』が開かれている。
博物館によると、
今回特集する清水隆慶も、江戸時代に京都で活躍した仏師で、四代まで続きました。今回はそのうち、麟岡(りんこう)と名乗った初代(一六五九?一七三二)と、毘首門亭(びしゅもんてい)を名乗った二代(一七二九-九五)の作品を展示します。といっても仏像ではなく、仏師の余技ともいうべき風俗人形の類が中心です。初代隆慶自身は、これらを「老いらくのてんごう(老人のいたずら)」と称しました。仏像造りに使う技能を世俗的なものに使ってしまった、という照れからでしょうか。しかし、さまざまな造形上の約束事がある仏像にくらべると、これら人形類は、自由な発想でのびのびと製作され、巧みな彫技が遺憾なく発揮されています。江戸時代の京仏師のてんごうぶりを、じっくりとご覧ください。
じっくりと、ご覧した。
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木彫彩色人形がいくつも並んでいる。凝って凝って作ったと言うのでなく、チョチョイのチョイで彫り上げて彩色しました、という感じ。洒脱な感じがいい。
てれかくしに「てんごう」と言いはしたが、余技を越えている。
『百人一衆』 何段にも分かれた段を道に見立てて、京の町衆が行く。むろん町衆だけでなく最上段は内裏、途中には道々の者も多い。
祈祷師系の山伏、座頭、笠で顔を隠す三味線弾きと謡い、いまだ風流傘を立てて歌い舞う三人の女、他に僧侶、大原女、・・・ほかにも色々。実にどれもこれもイキイキしている。
よく観察していたのだろう、と思った。

『初代清水隆慶位牌』と『二代清水隆慶位牌』 むろん生前に拵えたものたち。
こわいのは位牌の台座に人間が隠れ住んでいることだった。
美化も何もせず、というところが気に入った。

『関羽立像 』鬚なしの美髯公がいる。パブリックイメージがずれてくるなぁ。

『竹翁坐像』 義太夫の大夫。上方では大夫、江戸では今もチョボ。竹翁とあるからてっきり竹本義太夫 かと思えば、そうではなく後の宇治加賀掾。声まで聞こえてきそうだ。

『髑髏 』木と言うより象牙のそれのようだった。

ほかにも『富士見西行像 』や『千利休立像』がある。面白いものを見せてもらった・・・
そんな気がする小さな展覧会だった。


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