FC2ブログ

美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

ヴラマンク展を見に行く

新宿も渋谷も実はニガテなのだが、それぞれ魅力的な美術館があるので、やっぱり出かけるしかない。
損保ジャパンでヴラマンク展。それが見たくてのこのこ。
mir658.jpg

思えばこれまで大掛かりなヴラマンク展は見たことがない。
『フランス近代絵画名品展』などか、どこかの常設でしか知らない。
あとはドキドキしながらヴラマンクに絵を見せに行った我らが佐伯祐三を「アカデミック!」と叱咤したことくらいか。
叱咤かノノシッたかはビミョーなところだが、それで佐伯ががんばったのだから、やっぱりタマシイのお師匠さんなのかもしれない。

ヴラマンクと言えば、激しい色調と塗り方の風景画か花瓶の花たちがすぐに思い浮かぶが、特にこれ!という作品がどうもわたしにはないような気が。
ウルトラマリンを使った絵がパッと浮かんだが、タイトルはなんだったか。
とりあえず機嫌よく見よう。

ル・アーヴル港の帆船  波はモザイク風で珍しいなと思った。'06だからまだ試行錯誤の頃かもしれない。
リュエイユの帆船  波に赤色が混ざってる。赤い海になる?。
ル・アーヴル、港の停泊所 船のどてっぱらがどーん。煙が出ているのはナゼ?
・・・百年前の港の絵を見たわけです。

花瓶に生けた赤と白の花  こういうのが好きなので、見ていて嬉しい。

煙突のある風景  屋根屋根している。こういう作品はわたしのシュミに合うので、ナガナガと眺める。

ヴェルヌイユへの道  男と女がいる。これは自身と彼女なのか。そんなことを考えた。

だいたい’20年代が好きなので、その時代に描かれた作品はなんでもよく見えてしまう。
でもそこでヴラマンクは立ち止まったわけではない。あと30年、かれは描き続けた。

花を生けた花瓶 瓶は白か銀黒が多い。これもそう。しかし茶色の瓶もある。
茶色い花瓶の花束  チョコ色の花瓶には白い花・青い花が生けられている。色彩感覚に惹かれる。
結局ヴラマンクは線より色調なのだ。

雷雨の日の収穫  オレンジ色が凄い。そして空の色。雷雨の情景が迫ってくる。凄い色合わせ。
今回やはり、この絵がいちばんよかった。
チラシに選ばれているのもわかる。

そういえばこの近年、損保ジャパンのチラシはなかなか個性的だと思う。ロゴの字体もそう。
いい感じ。

ヴラマンクの絵は見ていると胸を強く圧すものがあるが、和やかな気持ちにはなかなかなれない。
画家もそれを望んでいるわけでもないだろうし。
個としてこれがいいあれがいい、というのはなかったが、総じていいものを見たな、という気分が残った。
こういう展覧会は行ける限り行きたいと思う。
okiさん、チケットありがとうございました。
関連記事
スポンサーサイト



コメント
遊行七恵さん、こんにちは。
ヴラマンク展、すぐそばでやっているのでいつでも観に行けると思っていて、なかなか行かないでいます(^_^;)

この記事をよく再読して今週中に行ってきます^^
2008/05/15(木) 00:20 | URL | sekisindho #7JPwz3bk[ 編集]
こんばんは。ヴラマンク展をご覧になられたのですね。胸を強く圧すと仰られるのに同感です。その辺がまた良いなと思ってしまいます。(たまに絵に「これでもか!」と押し倒されたくなるときがありまして…。)

>特にこれ!という作品がどうもわたしにはないような気が。

代表作はあるのでしょうか。
今回は初期から晩年の作までを網羅するとのことで、あまりらしからぬヴラマンクを見られたのも収穫でした。でもヴラマンクはどれもヴラマンクですよね。(そこも好きなところです。)
2008/05/15(木) 01:28 | URL | はろるど #GMs.CvUw[ 編集]
七恵さん、こんにちは!
佐伯祐三とのそんな逸話があるのですね。
またひとつ私の頭の中のお話ノートに書き込みが増えました♪
晩年の絵でいろいろつかわれてるオレンジ色、まわりの暗い色との対比にはっとさせられて、すごい絵がいっぱいあるなーと思いました。
このチラシの絵もよかったと思います。
2008/05/15(木) 07:44 | URL | はな #-[ 編集]
こんばんは。
代表作というのは全然浮かびませんが、ヴラマンクをみたときはヴラマンクをみたなーという感じで印象が強く残ります。
>ヴラマンクは線より色調なのだ。
花瓶が魅力的でしたね。僕がヴラマンクの構図の魅力に初めて気がついたのも、色面構成のおかげだったのかもしれません。
2008/05/15(木) 23:02 | URL | キリル #ZgLpcwNk[ 編集]
☆sekisindhoさん こんばんは
新宿はニガテなんですが、sekisindhoさんがおられるわ~というのがササエで、迷子になりながら歩く私です。
まっすぐ迷わず行けたタメシがない損保ジャパン。(要するに方向音痴)
時代時代ごとの作品を集めた内容で、精神の変容というか、絵の変遷が見れて面白い内容でした。ぜひぜひ!


☆はろるどさん こんばんは
>たまに絵に「これでもか!」と押し倒されたくなるときがありまして
ありますよね!(同意)そんなときはやっぱりフォーヴかなと思います。
今回あまり出てませんでしたが、雪の後の道路の絵とか好きです。また、そうした絵が特に有名みたいです。
普通は汚れない雪を描くのに、ヴラマンクは汚れた雪を描く。あの色彩で。
それが凄い、と常に思います。


☆はなさん こんばんは
佐伯さんもガチョ~ンで、絵が変わって、短期間にあれだけすばらしい作品を遺したんですから、やっぱり凄いなと感心します。
ついつい「人にそんなこと言うな」と思ったりしますけど、でもそのおかげで(夭折したけど)佐伯は大成したから、そのことを思うだけでもヴラマンクはえらいです。


☆キリルさん こんばんは
ヴラマンクは「ヴラマンク」になってから、誰にも似ていない絵を描いてますよね。
誰も追随できない激しさ。荒れではなく、魂からの要求のような絵。だから特別優れた一枚、というのが思い起こせないのかもしれません。
全てが「ヴラマンクの絵」だから。
静物画も静かでないところがいいです♪
2008/05/15(木) 23:20 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
ヴラマンクは多才なだけでなくスピード狂だったって、この展覧会で知りました。
常に抑えきれない衝動のようなものを持っていた人なのかもしれませんね。
私も雪の絵が大好きです。
2008/05/15(木) 23:49 | URL | ogawama #-[ 編集]
トラックバックに挑戦しましょう。
僕が基本的にトラックバックをしないのは、コピーペーストができないため、いちいち打ち込むのが面倒だから、周囲から呆れられております/笑。
2008/05/15(木) 23:54 | URL | oki #-[ 編集]
☆ogawamaさん こんばんは
しかも188cmの大男。なんか凄いですよ。日本人なら布袋さんか松重豊。トヨエツもそうでしたか。
>常に抑えきれない衝動のようなものを持っていた人なのかもしれませんね
よくその衝動を絵に打ち込んだ、と思います。そうでないとコワイことになってたかも・・・
「雪は汚れていた」シムノンの小説ですが、ヴラマンクの雪の絵を見ると、いつもこの小説のタイトルを思い出します。


☆okiさん こんばんは
トライアル&エラーというやつでしょうか。残念。相性があるようで、なかなか難しいようです。
ブログ間でも合い易いのとそうでないのとが色々あるそうです。
こっちからはまだゆけそうですが、アカン時は本当にアカンようです。
2008/05/16(金) 00:03 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
やはりトラックバックはついていませんか、おかしいなー。
さて京都文化博物館の「源氏物語千年期」の展覧会チケット入りました、まだお持ちでなかったらおっしゃってください。
僕は閉幕直前の東山魁夷の夜間開館にいってきます!
2008/05/17(土) 16:13 | URL | oki #-[ 編集]
okiさん こんばんは
いや、相性があるみたいです。
だから千露さん・とらさん・一村雨さんのTBもとても難しいんです。
しかも今日はfc2しんでたし。

千年紀のチケ!ありがとうございます。まだ行ってないんです。
お願いします。
魁夷展感想は明日になりました。
2008/05/17(土) 23:41 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

フリーエリア