柿右衛門と鍋島 

出光の磁器コレクションは昔から好きなので、機嫌よくでかけた。
しかも柿右衛門と鍋島がメインらしいので、にこにこほくほく。
何がどうとか、これがこうとか、言うことはやめて楽しみましょう。
すごく気持ちいい。
何を見てもどれを見ても嬉しい。
ええですね、ホンマに。
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特に好きなのはやっぱり花柄とか、小禽とか飛んでるような柄。
抽象的なのや人物画より、そっちですね。
磁器は見て楽しむ<純粋鑑賞>だけでなく、実際の<用の美>を求めるから、好き嫌いが完全に分かれるみたい。
でも好みでないものであっても、それはそれこそ<純粋鑑賞>になるので、評価がゆるくなる。
ぬるいことを言うてるかもしれないが、「これはこれでいい。好みではないけれど」と言うことです。

染付花蝶文皿 蝶の文様もきれい。以前神坂雪佳のデザインした染付で蝶の舞う舞う皿に惹かれたが、今回もときめく。絵の蝶も生きてる蝶も大好き。標本も可哀想だけど、好きです。

麦・芥子図屏風 狩野重信  これを見て’06年二月のバーク・コレクションの麦図屏風を思い出した。そんな胸のすくような良さがある。また一方で金の煌きも作用して、キラキラしたファンタジックなものも感じる。江戸時代の人々はこの絵を見てどんな気持ちになったのだろう。ちょっと想像するだけで楽しい。

鍋島でいちばん好きなのは、椿文と桜文。そのどちらもがあり、見るだけで嬉しい。発色もいい。
柿右衛門には中国の故事を描いたものも多い。愛蓮家の周茂叔や司馬温公の甕割り話など。

明末から清初にかけて作られた白磁観音像を見て、芥川の『黒衣聖母』を思い出した。こちらはそんな悪意など感じさせない、艶かしい観音像だったが。

色絵梅花文角皿  梅と言うよりモッコウバラ。わりとリアルな線描で、初代柿右衛門の作で「承應貮歳」(1653)の銘がある。パッと見は清朝末の器のような絵柄だった。下地には綾とか波の陰刻ありました。ところが書いてる今、その綾とか言うのが本当はなんと言うのかを度忘れしている。なさけない。

色絵梅花鶯文富士山型皿  これは何度も見ている。というより、以前富士山信仰の展覧会があったときにも、出光から代表選手としてその展に参加していた。だからこれには親しみがあるのだ。

色絵花鳥文蓋物 柿右衛門  蓋のつまみが狗で、目つきが悪いところが可愛い!顔を上げて天を睨んでいるが、狗一匹、この大地を守り抜くゾ的な気概に満ちている。

ドレスデンの展覧会でも見たような鉢や、そのザクセン選帝侯アウグスト二世が作らせた器なども色々あり、本当に百花繚乱な展示だった。

最後に陶器の狛犬が二体きていた。元禄の頃と江戸初期のと。二年ほど前、陶器の狛犬ばかり集めた展覧会を見たが、それ以来こんな狛犬さんたちにも愛着がある。可愛い、とても可愛い。彼らは出口間近にいた。本当は触りたい。わたしは狛犬さんを見ると撫でずにいられないのだ。

シミジミいい展覧会だった。大いに楽しんだのでした。

コメント

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こんばんは。本当に楽しい展覧会でしたね。戸栗で鍋島を見てからそれほど時間も経っていないので、色々とイメージを膨らませて見ることが出来ました。

狛犬、確かに触りたくなりますね。
どうも私は動物にあまり好かれないようなので、喜んでもらえるかどうかは不明ですが…。

はろるどさん こんばんは
戸栗の鍋島もとても好きなんですが、出光のそれもとてもよかったですよね。完全な日本趣味の作。
鍋島の美には、日本人の美意識の究極があるように思います。

>動物
わたしはよく犬に齧られかけたり、飛び掛られかけたりします←ナサケナイ

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  • [2008/05/20 01:33]
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