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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

ハマヤキ 故郷へ帰る

今朝『日曜美術館』で『横浜・東京 銘時の輸出陶磁器展 ハマヤキ故郷へ帰る』が紹介されていた。GWのツアーでわたしも見た。見て、そこから羽田へ向かった。
展覧会は6/22まででわたしは5/5に見たが、当時既にチラシがなくなりリストも最初からない状況だったが、この放映で状況が変わるかもしれない。
大阪で入手したチラシ。mir678.jpg

牡丹もきれいだが、左下の猫に呼ばれて神奈川県立歴史博物館に行ったのだ。
猫はニャアとしていて、毛彫りも繊細で、とても可愛かった。水差の蓋にいた猫。その胴っ腹にはこれら浮き彫りの牡丹が咲いていた。意外と猫も大きい。
可愛くて仕方なかった。何を仕出かすかわからない感じがいい。
クリックすると、リアルな猫が・・・mir678-1.jpg

初代宮川香山の作。京都から横浜へ移った陶工。
真葛焼がハマで立体造形になり、輸出されていった経過を知ると、なかなか面白いものがある。日光陽明門的な華やかさがウケて、よく売れたようである。

わたしは海外輸出向けの作品はあまり好まないが、それでも暗い展示室にピカッと光るような作品を見つけると、嬉しくてそちらへ寄って行った。

明治初の陶器も有線七宝焼も、みんな過剰な華麗さがある。間の美というものは存在しない。それはやはり海外の目を意識して造られたからに他ならないのだが、そのなんともいえないある種のキッチュさと部位部位の美に面白さを感じる。

チラシ裏mir679.jpg

これらの作品が暗い展示室に並んでいる様は、なかなか壮観だった。
飾る根性も使う気力もないが、眺める分にはとても面白い。
左下のカップ&ソーサーはまだシンプルなので、使っていてもそうそう気にならないかもしれない。
その上の花蝶図卵型花生には意外と、ススキとか松とか高野槙などが似合うかもしれない。

数年前、裏千家の茶道資料館で真葛焼の展覧会を見たが、それらはみんな小さいものだったので、こんなに大きいものを見たのは久しぶりだ。
たしか京都近代美術館での明治の陶磁器展以来かもしれない。

日本で作られた日本人作家の作であっても、これら明治の工芸品は和の美と言う範疇からは外れている。しかし気概と言うものは感じ取れる。
培われた日本の技能全てを駆使して生み出された作品群なのだ。
これらが貿易港・横浜から出荷されて西洋に送り出された、そのこと自体に意義がある。。

花鳥の他は意外なくらい、日本の故事などを題材にした作品が多く、それらがどこまで西洋人に理解されていたかは疑問も生まれる。(たぶん、あんまり考えもされなかったんでしょうが)
新羅三郎の笙の伝授の皿、油坊主のタイル画(油を盗む学僧)、十二段それぞれをモティーフにしたティーソーサーセット(道行旅路花婿の方を採用)、猿かに合戦・・・
不意に思い出した。コンドルの設計した某倶楽部には児島高徳を描いた漆絵が飾られていた。

山本昇雲が下絵を描いた花鳥ものもあった。
山本の展覧会は二年前に太田で開催された。
明治の風俗浮世絵師の一人。子ども遊びや令嬢シリーズなどがよかった。
他にも百児戯図、暁斎もびっくりな梯子昇りのカエルたち、mir678-2.jpg
見込に蝶の舞うもの、紫陽花などもあり、綺麗なのや楽しいものも多くあった。

桜にミミズク。mir680.jpg

眠たそうな顔が可愛いミミズク。紅梅が華やかだ。

なかなか面白い展覧会だった。





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コメント
大阪で神奈川のチラシなんて入手できるのですか、何かルートがある?
神奈川県立歴史博物館は企画展示のほかに常設も見ごたえありますね。
僕も近々行く予定ー。
京都に行く予定が決まらないー。
展覧会は刻々とおわりにちかづくのにー。
髪も切らないといけないしー。
2008/05/26(月) 16:22 | URL | oki #-[ 編集]
okiさん こんばんは
>大阪で神奈川のチラシなんて
そりゃまぁどこのでも手に入りますよ、よっぽどマイナーなもの以外は。
なにしろ横のつながりって大事じゃないですか。「あっこんなのあるんか」なヒトが出てきて、そこへ行けば・・・

とりあえずカットしてスッキリしたら遊びに出掛けてください~~
2008/05/26(月) 19:16 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
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