FC2ブログ

美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

書けなかった感想

どう考えても書けそうにないのでまとめる。東京ハイカイツアーで一応書いてるからええねんけれど、まぁ気は心というやつさ。(なにがや?)
出光美術館で『ルオー』を見たが、ルオーはどうにもニガテで何故こんなにも人気があるのかわからない。
平成の今も人気だが、白樺派が紹介した時点から人気があったというのだから、日本人の嗜好によっぽど合うたのか。
ところがわたしにはどうもわからないし、よさが見えてこない。
これは厚塗りのせいかと思ったが、どうもそれだけではなさそうだ。あかんのぉ。
で、申し訳ないがさらっと流して出光を出た。次回の近代日本の美術は楽しみにしている。

埼玉近代美術館で立石大河亜ワンダーランドも見た。
名前のコロコロ変わる人で、わたしはタイガー立石名義のときに知った。
絵本『とらのゆめ』原画を見た。・・・シュールです、シュール。だいたい子供の絵本って、「話の概要」だけで言うと、筋のキッチリしたもの系とシュールだったりナンセンスだったりする派とに分かれているように思う。
この絵本は当然ながら後者。ちょっとダリ風。
わたしはちょっとニガテ。面白いけど、これは子供のわたしが見ていたら拒絶するな、とオトナの私は思う。
むかし、幼稚園から毎月絵本を貰っていて、今も手元にあるが、たまたまわたしの貰った本は全てに筋書きがあり、シュールなものやナンセンスなものはなかった。強いてあげれば安野光雅の『おおきなものがすきなおうさま』に多少その傾向が見えるが、ちょっと違うのだ。
それで三つ下の妹が貰い続けた絵本も手元にあるが、ここには福田繁雄や井上洋介らの作品がある。同じ幼稚園だが、選択が変わったらしい。
わたしが貰った12冊は物語性の強いものばかりだが、妹のは今調べると、4冊がナンセンス絵本だった。うーむ、なんとなくそのこと自体が面白い。
今のわたしは曖昧なもの・ナゾなものも好きだが、小さい頃はそうした観念的なものが受け入れられなかった。「物語」があるものが好ましかった。
・・・もしかして、いまだに抽象画や現代芸術に無関心なのは、そこからきているのか?

とにかく「ここはどこだ」な場所・背景が嫌いと言うこともある。
「とらのゆめ」は夢なのだから背景が不可思議な場所でもいいのだが、いたたまれない気分になった。北脇・・・名前を忘れたが、彼の『クオ・ヴァディス』という絵を思い出しもした。・・・わたしはダリもキリコもみんなニガテだ。
しかしこの「とら」はとらだけ見ていると楽しくもある。とらの想念が跳ね動いて、丸まってアンモナイトになったり、元のとらに戻ったりするのは面白かった。
ただし、このとらがどこで目を覚ますのか、そんなことを考えてしまうのでわたしは疲れるのだが。

ところでこの絵、隠し絵でもあったのだな。今になって気づいた。
mir804.jpg
関連記事
スポンサーサイト



コメント
ルオーは
数十点の中の1、2点、精々数点と言ったところだと、凄く良く感じます。やはり、いっぱいあるとゲップがでます。
だから、ブリヂストンで見ると、「いいなぁ」と、感じます。

> 白樺派が紹介した時点から人気があったというのだから、
紹介されたとき、数が多くなかったのでは(笑)。
墨絵に彩色した感じかな?
2008/08/31(日) 01:11 | URL | 鼎 #PgtEBqSc[ 編集]
☆鼎さん こんばんは
ルオーの水彩画を見まして、それはわたしもまだ好きだとか、版画のシリーズもいいなと思うんですが、どうにも油彩がだめなんです。
>墨絵に彩色した感じかな
どうでしょう、ちゃうんちゃう、と思いましたが(笑)。
2008/08/31(日) 11:26 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
私もルオーは・・・
私の場合、キリスト教の知識がゼロなので、
キリスト系宗教画の意味&良さが
全くわからない、ということもあり。
ルオーのべったりと暗い厚塗りは
夜の闇よりも粘着度が高そうで、
どうも状況が理解できない。
しかもその空間にイエスの顔が
うっそりと浮かんでも、「えー?」と。
苦手ですわ、ルオー。
ダリのシュールは面白がれるんですけどね。
2008/08/31(日) 11:54 | URL | 菊花 #-[ 編集]
☆菊花さん こんにちは
>夜の闇よりも粘着度が高そうで
それです、それ!
しかも黒い部分は焦げた炭のように見えてしまうんです。
ぼろぼろ崩れてきそうで、それが怖いというのもあります。

ダリのシュールさもよくわかんないんですけど、むかし『ダリ天才日記』なる映画がありまして、あれは7回位見ましたが、面白かったです。
映画の中で作品が生まれる過程とか見ると、面白く思えたんですが。
2008/08/31(日) 16:16 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
ルオーは白樺派に紹介されたんですか。なるほど、真面目そうなところが受けるんでしょうか。私も苦手です(笑)。

タイガー立石は60年代の少年サンデーで知りました。いちおうマンガ作品でした。わけわかりませんでしたが。
何年か前、五反田のO美術館で回顧展があり、懐かしさのあまり見に行きました。この人のシュールはダリやキリコじゃなくて、杉浦茂に近いような気がします。
2008/08/31(日) 20:03 | URL | ひろすけ #-[ 編集]
☆ひろすけさん こんばんは
>この人のシュールはダリやキリコじゃなくて、杉浦茂に近いような気がします。

あーなるほど!!そういえばこの「とら」も延々と歩いたり走ったりするとき、背景がそんな感じでした。
わたし、杉浦茂マンガ好きです。それも晩年になってからの新作などが特に好きです。いきなりデートリッヒとかね。

>真面目そうな・・・私も苦手です

思い出しました。15年くらい前でしたか、『桐一葉』ごらんになって「昔の人は面白いと思われたのでしょうか」と呟かれたのを、紙面で読んだ記憶があります♪
そのときすごくウケてました、わたし。
2008/08/31(日) 22:03 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
「桐一葉」・・・つまらんかった(笑)。
歌右衛門や梅幸がまだ生きている時でした。ずいぶん昔ですね。

歌舞伎座地下食堂で、一人でやってきたらしい外人が、他人のお弁当を勝手に食べまくり、ビール飲みまくり、係の人になんか言われたら日本語がわからないフリをして、そのまま逃げたのを目撃したのも、今は懐かしい思い出です・・・
2008/09/01(月) 06:22 | URL | ひろすけ #-[ 編集]
☆ひろすけさん こんばんは
わたしもその月のお芝居見てました。
活歴というのは大変やなぁ、とかそんな感想持ってて、
記事読んで「そぉかーっ!そうよね!」と叫んでました。

>目撃
・・・お芝居より、そっちの方がよっぽどオモロイやないですか~~~!
~~b
2008/09/01(月) 22:09 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
正解?
ネコ、白いひげを蓄えたおじいさん。

ほかにありますか?
2008/09/01(月) 22:39 | URL | 紫 #-[ 編集]
多分!
☆紫さん こんばんは
わたしもその二つしか見つけられなかったんですが、原画を目の当たりにしたときは全然わからなくって。
うーむ、なんでやろ。

隠し絵ってけっこう面白いですよね。
「えーなんでー」なのもありますし。
そのわりにウカツなわたし・・・
2008/09/01(月) 23:12 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

フリーエリア