美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。

「仏の形・心の姿」と青銅器

泉屋博古館で12/7まで『仏の形 心の姿』展が開催されている。
副題に『東アジアの仏教美術』とあるとおり、中国、朝鮮、日本の仏像関係が集められている。
仏像がニガテなくせによく見に行く気になったものだが、いつまでもニガテニガテではどうにもならない。折角チケットをいただいたのだから好きなものをみつけよう。
友人がちょっと心配そうな目でわたしを見ているが、とりあえず見に行こう。
画像はこちらでご覧下さい。
1.中国・朝鮮の金銅仏
鍍金の様々な仏像があった。特に気に入ったのは六朝時代の有翼獅子像など。
これは仏教の守護としての獅子ということよりも、文明の流出と融和の果てに生まれた存在として、眺めている。

2.中国朝鮮日本の仏具・金工品
さすがに奈良博の所蔵品が多く来ている。独鈷鈴があった。ちょっとした感慨にふけった。
仏具にときめくとかそういうのではなく・・・実のところわたしも友人も、マンガの『孔雀王』を思い出す世代なのだった。あれは仏具ではなく武器だったなとかそんな。

3.仏舎利容器と仏塔
法隆寺百万塔・陀羅尼経を見るのはいつ以来か。
唐代の鍍金舎利棺、形そのものに感心した。緑青を吹いた綺麗な棺。ちょっと幌馬車に似ている。しかし世界各地に広がる仏舎利、集めると一体どんな骨格が・・・

4.平安から南北朝の木彫佛
木彫毘沙門天立像 今回のメイン。すっくと立つ姿のしなやかな強さもかっこいいが、足元で踏みしだかれている邪鬼が可愛いのなんの・・・「はぁぁぁ(ため息)」みたいな顔つきがいいのだ。大体どの神像も本体より足下の邪鬼の方がいい味を出している。

木彫南無聖徳太子像 三歳の像だが、随分きつい眉目をしている。・・・それにしても今年はよくよく聖徳太子と縁がある年だ。

5.僧侶の持ち物
払子や数珠や如意などがあった。こちらは時代が新しく明〜清代のものばかりだった。

正直なところやっぱりよくわからないが、それでもなんとなく気に入った作品などがあったから、よかった。

ところでこの泉屋博古館は中国青銅器のコレクションで有名。
だいたい関西には中国青銅器の名コレクションが多い。ここ、白鶴、奈良博の坂本コレクションなどが有名だが、一般公開しない個人コレクションも多い。

サザエ堂のような構造の展示室で好きな青銅器だけを見て歩いた。
mir981.jpg
基本的には商代(殷代)の饕餮文がついているものなら何でも好きだ。
蝉文も可愛い。形がミミズクのも好きだ。なんだか可愛くて仕方ない。
西周から春秋戦国まではまだ面白いが、前漢になると、あんまり面白くなくなる。
トラが人を噛む像が有名なのだが、噛むのではなく守っているのだと言う解釈もあるらしい。
・・・でもやっぱり「噛む」でしょう、これ。
ここには古代の鐘のセットがあり、それを打つ音が録音もされている。
ボタンを押せば再生されるので、なかなか楽しめる。
打つ部位により音の響きが異なるのも面白い。
楽しい気持ちで眺めたが、思えば青銅器と言うのも不思議な存在だ。
結局仏像を見に来たと言うより、いつもの通り青銅器を心ゆくまで眺めることになった。
いい季節に青銅器を見れて、楽しかった。
コメント
こんばんは。
ここの、鍍金弥勒仏立像、私、大好きなんです。
なんだかかわいくて (^_^)
今週末までですね、行ってこようかな。

2008/12/04(木) 00:15 | URL | 紫 #-[ 編集]
☆紫さん こんばんは
ああ、確かに!
わたしのお気に入りはやっぱりトラかしら(笑)。

休憩室から黒谷さんの方角に目を向けると本当に紅葉がきれいでしたよ。
2008/12/04(木) 20:56 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
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