美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

女性画家の大阪

12/7まで大阪市立近代美術館(仮)で「女性画家の大阪」展が開催されている。
「美人画と前衛の20世紀」という副題どおり、多くの美人画と現代の前衛作品が並んでいる。わたしは前半の美人画にしか関心がないので、申し訳ないが前衛はパスした。
大大阪と呼ばれた時代、大阪では女流画家を歓迎した。
京都画壇とは異なり大阪では女が絵描きで生きてゆくことを許容し、応援もした。
これまでにも大阪の女流画家についてはいくつか記事を挙げているのでそちらをご参照ください。
mir983.jpg

「浄瑠璃船」を描いた木谷千種は大阪女流画家の代表格で、塾も大きかった。
情緒纏綿たる画に惹かれ、なんとも言えずよい絵だと眺めた。
遊楽気分が溢れたこうした作品を見ることが出来るだけでも嬉しい。
画面右下の船には丸い黒緑の物体がいっぱい乗っかっている。
これはスイカ。シマシマなしスイカ。隣の籠にはマクワ瓜。庖丁が見えているから、その場で切ってくれたのをシャクシャク食べるのだ。
夏の楽しみがここにある。

石田千春 鬼ごっこ mir984-1.jpg
 今の子供はどうだか知らぬが、わたしは子供の頃よく鬼ごっこをした。色々ルールや設定を拵えて、それで懸命に遊んだ。
友人に聞くと、やっぱりそこはそこのルールがあり、似ているが微妙に違ったりして、なかなか興味深かった。
この絵では目隠し鬼をしているらしい。わたしはこれまで一度も目隠し鬼をしたことがない。「小さい秋見つけた」の歌の中で「目隠し鬼さん手の鳴る方へ」と言う歌詞があるが、それも長く意味がわからなかった。
赤足袋を穿いた少女たちは大正時代の子供と言うより、もっと前代の子供らに見える。
室町から寛文くらいまでのようにも見えるし・・・

高橋成薇 秋立つ 令嬢が野に立っている。色の配置が綺麗だった。着物も肩から膝まで臙脂色で裾はぼかしの切り替えの先に白地に柳燕の柄。
背景は薄い灰青色でまとめられた桔梗、裾には色の濃い芥子。
綺麗な絵だった。
mir984.jpg

色々見て回ったし図録も買ったが、いい絵は他にも多かった。こういう展覧会をこれからも見たいと思う。
しかしこの美術館の先行きは一体どうなるのだろう。
今日大阪市は20年来の計画をとうとう遂行するとか言うてたが、中之島のダイビルの隣のあの地にホンマに作れるのか。いっそこのまま「仮」のまま、元の心斎橋の出光の跡地で続いてくれる方がアシは楽だが。
明日から首都圏にいるので、コメントなどへのお返事は遅れます。記事だけは先に挙げておきますのでよろしく・・・

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コメント
私は鈍足なので、すぐにつかまるのがわかっていたので、鬼ごっことは無縁の子ども時代でした(笑)もともと外で遊ぶのが嫌いな性分だったし・・・(^^ゞ
今回も、和服姿の女性図が多くて嬉しいです♪そばでしっかり見てみたいです。(^^)
女性画家ならではの細やかな描写もあるんでしょうね。
おおっ♪また東京方面に出陣ですね。
レポ楽しみにしています。

2008/12/05(金) 19:43 | URL | tanuki #JezSLo8M[ 編集]
☆tanukiさん こんばんは
鬼ごっこより探偵ごっこに気合が入ってた子供でした。かくれんぼはニガテ。
家の中ではリカちゃん人形で遊び、外では探偵ごっこ、教室では仮面ライダーごっこという・・・全然勉強してへんがな~!!

画家では母子で習いに来ていた人々もいて、往時とても盛況だったようです。
女性ならではの着物の細かい描写とか布の質感などが伝わる作品も多かったです。
2008/12/07(日) 22:13 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
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