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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

甲南漬資料館・高嶋邸

昨日は兵庫百景などを楽しんだが、その続として今度は灘へ出た。
灘五郷と言えば酒蔵。しかし清酒ばかりが生まれているわけではない。
甲南漬がある。尤もそれは酒粕から生まれたから、やっぱり灘は日本酒のクニなのであった。
その甲南漬を作った高嶋酒類販売会社の、二代目さんが拵えた邸宅は、今では甲南漬資料館になり、地元のランドマークとして愛されている。
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阪神淡路大震災のとき、灘は壊滅状態になった。
それ以前、毎年この灘では「酒蔵オリエンテーリング」という楽しい企画を続けていて、多くの日本酒愛好家がその日を楽しみにしていた。
わたしも友人たちと二十歳を過ぎてから毎年楽しみに通ったが、もう昔の話になった。
今も時々そんなイベントが開かれているらしいが、本当に出かけなくなった。昔日の楽しさを再現できるとは思えないし・・・。
それでも時々は行くが。
さてその頃もこの甲南漬はポイント場所になっていたが、大震災のとき、この建物はビクともせずに建ち続けていたそうだ。
えらい、本当にえらい。
この建物を設計したのは、すぐ近所の御影公会堂を建てた清水栄二で、こちらの方が先に建ったから、公会堂のモダンさを先取りしたようなデザインが散見できる。
照明器具もそれぞれ異なり、なかなかよかった。
IMGP5456.jpg
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どの部屋も広く、作り付けの家具類も機能的だった。全体的にアールデコと和との折衷が巧く折り合っていて、居心地の良い空間に仕上がっている。
IMGP5450.jpgラジエーターカバーの意匠。
天井も楽しい。IMGP5449.jpg
暖炉もアールデコ。モダンな建物。

屋上に上がらせてもらったが、そこにハシゴが壁に立てかけられていたが、それまでアールデコに見えた。
すぐ隣には阪神電車の電車の待機所?がある。
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応接間は今では喫茶室になっている。窓の作りは、阪神から山陽方面にかけて多い拵えである。
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つまり、海が見える地域の特性。
今はすぐに43号線が迫っているが、かつてはすぐそこが海だったのだ。

和館は失われたが、庭はなかなか凝っている。
上からの情景。IMGP5463.jpg
洋館から和館へ至る廊下は何故かカーブを描く。
そして色違いのステンドグラス。IMGP5469.jpg

階段もいくつかあり、それぞれ趣向が異なる。
玄関先のタイルも綺麗だが、この噴水がいい。
魚に乗る男の子。IMGP5481.jpg
こうした手洗いの意匠で心に残るのは、大阪倶楽部の鬼の意匠などがある。
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売店前の菰樽IMGP5491.jpg

売店では飲む味醂まで販売していた。かなり濃い?味。それと粕漬けのサザエなど貝類の甲南漬の試食もある。
以前、お魚の粕漬けを買うて帰ったが、かなりおいしかった。
今回は粕汁のレトルトと、肉そぼろを購入。
ここでは粕漬け系のランチもあるし、同じ敷地内にはおそば屋さんもある。
おやつタイムなので、そこでぜんざいをいただいた。
安価でおいしいぜんざいにはお餅が2個入っていた。
ちょっとシアワセな気分で甲南漬資料館を後にした。
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