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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

「楽しく遊ぼう」

楽しい展覧会をいくつか見た。まとめる。
お菓子の博物館 初公開・山星屋コレクション 大阪歴史博物館
本に描かれた子供たち 渋谷区郷土博物・文学館
九州列車の旅 INAX大阪
ムーミン 原画と模型 大丸心斎橋
雛とミニチュアのお道具  思文閣
よくヒトサマから守備範囲が広いですねと言われるが、要は「おもしろそう」なものを見るのが好きなだけなので、「おもしろそう」なものは何であれ行かねばならぬギムがある。(ホンマはギムやないねんけど)
それで機嫌よく見て回ったけど、楽しみすぎて記憶が混ざってしまった。
まぁいいか。(よくない、整理整頓せよ!)

山星屋と言うのは大阪の菓子問屋さんで創業百年らしい。それで資料等を熱心に集められ、今回近代のオマケや容器などを見せてくれた。
(こういう展覧会には一人でなく、同世代の友人と一緒に行くのがベストだと思う)
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やっぱりあれよ、親会社が何を仕出かそうと、ぺこちゃんは別よ。チラシの斜に構えたぺこちゃんは首を押したらペゴペゴペゴ?と動くやつ。わたしもこのタイプではないけど持ってますよ、あ、それとちょっと前に流行ったミニぺこちゃん各国篇が欲しい??
こういうのを見るのが楽しいし、「あっこれこれ」とか言うのも面白い。
見知らぬお客さんらとも話したりしてね。
同じキャラでも時代によりマイナーチェンジがあるから、ビミョ?な差異があって、そこらも面白いし。

グリコの1粒300メートルも色々変わってるが、やっぱりどれもかれもが親しいような気がする。ところでうちの親は生キャラメルは柔らかすぎて嫌いだと言う。やっぱりグリコがベストらしい。
わたしはビスコの胚芽いりのが好きですな。去年やたらとハマッた。
しかし全然知らないお菓子も多い。車型のヤンマードロップスなんて初めて見た。ドロップは佐久間しか知らないが、それにしてもこの「クリちゃん」とやらは知りません。
佐久間のドロップは前に一度「火垂るの墓」バージョンのが発売されて、それを持っていた。せつなすぎるがな??(涙)。

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グリコのオマケはこれまでINAXを始めあちこちで展覧会があるたびに見に出かけた。東大阪にはそのオマケデザイナー宮本氏の記念館もあるので、今度是非とも行かねばならぬ。
昔のオマケはシンプルで可愛い。
わたしは’70年代のグリコのオマケを今も大事にしております。

ままごとのレンジとかも楽しかったが、わたしはままごとよりリカちゃん人形で遊ぶ人だったから、ここらとはあまり縁がない。でも見るのは好き。だからしばしばそういう展覧会にも行く。

和菓子用の木型もある。それを見ると、和の文化と言うものの奥深さを実感する。
ここにあるのはマグロの型や鶴に日の出だけど、他にもいいのがいっぱいあった。
大阪の平野区は「町ぐるみ博物館」をしていて、参加の一軒に和菓子屋さんがあるが、そこでもお菓子の木型を色々見せてもらったが、実に多くの種類があるのにはびっくりした。
あと他に京都の和菓子屋さんの看板、よく見るとこんな風に昔の木型が使われていて、面白かったな?
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この展覧会は明日までだが、レストランでは展示に沿ったメニューがあって、それを頼んだらミニグリコとビスコがついていた。嬉しいわ。

渋谷郷土資料館へはハチ公バスに乗って行く。
今までここで見てきた展覧会は皆アタリですわ。
今回もそう。わたしの大好きな戦前の童画の展覧会。
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上野のこども図書館でも同様の展覧会があったが、こちらもいい内容だった。図録があるのも嬉しい。
「赤い鳥」「金の船」といった創成期の子供誌の後に開ける黄金時代、これがもう好きで仕方ない。「コドモノクニ」「キンダーブック」「コドモノテンチ」などなど・・・
どの絵を見ても楽しくて仕方ない。絵の中で笑う子供に合わせてわたしもニコニコ。
専門の童画家だけでなく、川端龍子、伊東深水、東山魁夷らのきれいな口絵や表紙絵もある。こういう内容の展覧会は、好きな人にはたまらなく楽しいもので、どれくらいのお客さんが来たかは知らないが、見た人は皆さんさぞや楽しかったろう。
わたしもわくわくした。

ゾウさんやウサギさんやキューピーさんたちが、遠足したりスキーしたりお菓子を食べたりしているのを見るだけで、嬉しくなる。わたしも仲間に入りたい。
それから「茶目子の一日」があった。この明るい童話は佐藤さとる「わんぱく天国」で知ったのだ。元は浅草オペラから童謡になったそうだ。
佐藤さとるのファンになったのは’78年からか。随分長いが、やっぱり今も大好き。
当初は「コロボックル・シリーズ」や「赤んぼ大将」「ジュンと秘密の友だち」などのファンタジーだけが好きだったが、段々と「わんぱく天国」のような「リアル」な物語にも愛着が湧いてきた。戦前の子供らの遊ぶ姿を活写した名作。ああ、本当に好きだ・・・

その童画の大家と言えばやっぱり武井武雄。
思文閣で「雛とミニチュアのお道具」展で武井の刊本作品などを見た。
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武井の刊本作品についてはこちらが詳しい。本当にもう「本と言う芸術」を堪能させてもらった。あらゆる素材・あらゆる技能を駆使して生まれた体裁と、「物語」そのものの異常な面白さ!これはやはりちょっとフツーではない。
今回は「20世紀の虎」がパネル展示されていて、興味深く眺めた。
「おれは20世紀の虎だ」で始まる虎の変身譚。天宝の末年、李徴はトラに変身して野に住むようになったが、この虎は「死んで皮を残すより、人になって名を残そう」と考えるのだ。でも人である暮らしの中に湧き起こる哀しみに耐え切れず、郷里の妻子は居所不明で、とうとう禁じていた飲酒で大トラに・・・
絵も文もとても面白かった。

「ラムラム王」は普及版が今も手に入るが、「風村一代記」などは読むことさえ出来ない。
いつか読める日が来ればいいが。

ところで思文閣で見せてもらった豆道具のあまりの立派さには、ただただため息。「神は細部に寄り給う」と言う言葉をカミシメたねぇ。こればっかりは肉眼で見てもらうしか、実感が湧かないものだ。来年もまたもこれら愛玩の袖珍ものに出会えることを祈ろう。
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雛道具は即ち和製ドールハウスのお道具です。
フィギュアも立体模型もその親戚。
というわけで、大丸心斎橋で「ムーミン展」を見た。

大丸はこれまでにも二度ばかりムーミン展を開催しているが、今回は原画もさることながら、フィンランドのムーミン谷博物館からジオラマがたくさん届いていた。
二次元のムーミンとその仲間たちを三次元で楽しめるのは、嬉しいことだ。
しかもとても良いデキなのが嬉しい。
博物館のサイトは日本語版もあり、とてもわかりやすくて素敵。
雰囲気がとても「ムーミン谷」しているのさ。
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わたしが子供の頃は、日曜の朝には必ずムーミンの再放送を見たものだ。岸田今日子さんの声が蘇る。このアニメはマジメに見たが、それで却って原作からは遠のいていたので、案外ムーミンの人間(!)関係を知らなかったりする。
ヘムレンさんが何人もいたり、ミムラ一族(!)とか、やっぱり正体不明のニョロニョロとか・・・でも見るほどに、ムーミンではなくムーミンパパの生き方に惹かれたりする。

(福祉王国の北欧らしく)優しい孤児院で育ったムーミンパパは世界が見たくて、園を飛び出して、スナフキンの父親らと旅をする。
前回の展覧会のとき、日本のイラストレーターの人が、孤児ムーミンパパを「紙袋に入れられて棄てられている」姿で描いているのを見たのは、かなり衝撃的だった。
そんなことを思い出した。
なにも「楽園」にいるから何もかもが楽しいというわけではないのだ。
そこのところを色々と考えさせられた。

しかし何かしら楽しいことをみつけるために旅をするというのは良いことだ。
東京から巡回してきたINAXの「九州列車の旅」は「旅」がしたくなるような展示だった。

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特急つばめの座席の再現や、シートの布の変遷などもあって、なんとなく社会見学気分。
わたしはあんまり特急とは縁がない。関西にだけいれば、特急料金を払うのは南海と近鉄だけで、後は皆速度は速いが別料金は取らない。しかもそんな特急に乗る必要もない。
だから新幹線の運賃体系が全く理解できなかった。
昨春北九州に遊んだときも新幹線だけが特急で、唐津や太宰府に行ったときも、普通料金の電車にしか乗らなかった。
こういう上等の列車を楽しむことがないので、感心するばかりだった。
ちょっと豆知識をいっぱい仕入れた気分。面白い展覧会だった。5/22まで開催中なので、また行こう。

楽しい展覧会は記録に残らずとも記憶に残るものだ。またこんな楽しい展覧会に会える日を待っている。



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コメント
No title
ムーミン展、いいですね!私も大好きな本です。
70年代に放送されたテレビアニメの方はあまりよく覚えていないのですが、90年代に作られたアニメの方は原作に忠実に作られたこともあった、もう大人でしたがよく観てました。ムーミンの後に書いた小説も大好きで、全集も持っています。ヤンソンの絵はとても個性的で素敵ですよね。
彼女は作家とても優れていますが、画家としても評価されていますよね。もともと、画家だから、本人はその方が嬉しいかも?
来月の『芸術新潮』の特集がヤンソンですよね。絶対、買おうと思っています!!
2009/04/07(火) 10:48 | URL | えび #-[ 編集]
これは楽しいはず
ナナエさんがニコニコわくわくして
見回っている様子を想像するだけで
こちらまで楽しくなってきます。
またこんな楽しい探索を!
2009/04/07(火) 23:54 | URL | panda #62/4nzbo[ 編集]
No title
☆えびさん こんにちは
わたしは昔のムーミンしか知らなくて、ノンノンが「スノーク家のお嬢さん」という名称にもほほーでした。
あと原作でウケたのが、ミムラ姉さんたちの「髪は誉れのミムラ型」ですね。
わたしもやってみましたよ。
ヤンソンは新聞の1コママンガでけっこうシニカルなのを連載しつつ、ちょこんとプチムーミンをつけてたのがいいです。


☆pandaさん こんにちは
やっぱり春先や夏休みなどは、こうした楽しい展覧会が多くて嬉しいです。
行く先々で楽しめました。
知らないヒトとお話したりして、それも面白かったですよ。
見知らぬ子どもが「これなー」とか話しかけてくるのも楽しかったです。
2009/04/08(水) 12:31 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
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