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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

「日本のやきもの」「茶道具と懐石の器」「茶の湯の世界」

「茶の湯の世界」の企画のうち、湯木美術館と藤田美術館の展覧会を見た。
まず藤田「日本のやきもの 桃山・江戸の茶陶」から。
ここは佇まいもいいし、展示数も丁度いいので、見終わればいつも心持ちが明るくなる。
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黒樂茶碗「千鳥」ノンコウ  何度も見る茶碗だが飽きない良さがある。「ノンコウ七種」の一つと言う名碗だが、実感としてその良さに感じ入る。解説を読まずとも、素人のわたしの目に心に残る、名茶碗。可愛いなぁ・・・

栄螺置物 ノンコウ  トンガリ具合が可愛いサザエ。おばあちゃんのところに巨大なサザエ型灰皿があるが、この置物は何に使われていたのだろう・・・
ただのオブジェなのだろうか。

可愛いセッティングがされたコーナーがある。
仁清の鳥を寄り集めている。みんな香合。鶯、鴨、雁、鴛鴦・・・猫会議と言うのがあるが、そんな感じ。半円形に集まっている。色んな種類の鳥たち。特に鶯の目がキュートだった。
鴨は寒そうだったし、鴛鴦だけは首を上げている。

馬盥形向付 仁清  外側に銹絵で箍を描いている。・・・南北の芝居に「時今桔梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ)」と言うのがあり、中でも有名なのが「馬盥」の場。つまり主君による陰湿な虐めにじっと耐え、馬用の盥に注がれた酒を飲む家来という状況がある。
これは信長と光秀のことなのだが、その時代に仁清のこれがあれば、喜ばれたかも?!

色絵長角向付 乾山  華やかでステキな四角い向付。裏には乾山印がある。
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乾山ブランドは本当にステキステキステキ・・・派手でいて、しかし品を落とさないところがいい。
乾山の焼き物は欲しいものばかりだ。


黄瀬戸兜皿  桃山時代の黄瀬戸は、四百年後の今もそのまま使って不思議のない「馴染み」がある。わたしは磁器ばかりを偏愛するが、中部の黄瀬戸と鼠志野だけは別。使いたい良さがある。

一輪梅香合 青木木米  幕末の陶工・木米のこの梅は可愛すぎてドキドキした。
小さくてプクッとしていて、本当に可愛らしい。親指と人差し指だけで摘まめそうな大きさのくせに、ナマイキに自己主張するような。ああ、可愛い・・・
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藤田美術館へは梅田からJR東西線に乗って大阪城北詰で下車すると真上にあるが、そこから京橋まで歩いて、京阪に乗り換えて淀屋橋に出れば湯木美術館へ行ける。
わたしはそのコースがお気に入り。

「千家十職 茶道具と懐石の器」前期展に行く。
ここも小規模で、展示物との距離感の薄さがいい感じの美術館。
タイトルどおり「千家十職 茶道具と懐石の器」を眺めるが、例によって好きなものしか書かない。

赤樂三つ足蓋置 ノンコウ  やっぱり遠目から見ても可愛さが光る。わたしを呼ぶのはノンコウと乾山なのだな。
ちょっと宇宙ステーションのようで面白かった。

赤樂茶碗「三井寺」ノンコウ  割れを朱漆で継いでいる。この銘の由来はあれか、割れを三井寺の割れ鐘に見立てているのか。先祖の長次郎にもやはり赤樂で「おんじょうじ」という茶碗があり、さっきの藤田でも見てきたところだが、多分そうなのでしょうな。

赤絵兎文鉢 保全  兎が顔を上に上げている構図。可愛い?凄く可愛い?

それと即全の名がついている日の出鶴茶碗を見たが、これは保全のそれではないのか。
保全の鶴茶碗はこの十年の間に四、五回見ているが、どうもそんな気がする。
それともあれか、写したのだろうか。
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2017.9.10追記
こちらが北村美術館所蔵:保全 日の出鶴茶碗
イメージ (257)

惜しいというが口惜しいというか、佐竹本の業平の展示期間が3/31-4/12だったのには「く----ッッ」だった。

牛の図 宗達  宗達は牛の絵をよく描いたのか、今開催中の北村美術館の春季展のチラシも宗達の牛だった。この牛は顔を上げていて、山帰来の実が薄墨で描かれていた。

長次郎の黒樂「キリギリス」を見たが、それへの久田宗全の添え状が面白かった。
こういうのを読むのがまた楽しいのだ。

浪華名所図屏風  右隻がでていた。住吉社頭から生玉神社まで。何度見ても飽きない。いつも何かしら新八犬伝が(ちがった)新発見がある。今日は四天王寺の門前に猿回しがいるのをみつけた。

藤田には間を置いて再訪してもいいし、湯木の後期もある。どちらにしろ楽しい展覧会が待っているのだ。「茶の湯の世界」、これで四館に出かけたことになる。

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