FC2ブログ

美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

若冲ワンダーランド

「若冲ワンダーランド」に行った。11/21に行ったから5期目の展示を見た。
MIHOさんは遠いのでクラクラするが、年配のお友達が幸い話好きな人なので、なんとかそれでもった。わたしは一人では、長時間のバスや新幹線に耐えられないのだ。
しかし関東在住の方々ががんばってあの山を越えて若冲を見に行かれてるので、ヨワネは吐けないが、それにしても遠い。
バスはたいへん混んでいたが、座れた。チケットを数枚いただいていたので、わたしとお友達のほか、バス停で親切にしてくれた奥さん、わたしに美術館のことを尋ねてきた外人のオジさんにもおすそ分けした。みんなたいへん喜んでくれたので、よかった。
一つの善意がわたしのもとへ届いた後、それをあちこちに広めることができ、嬉しい。

ついたのは11時頃だが、大変な混みようで、続々と団体のバス客も来る。
桐生市から来た団体もいたみたい。

ところでわたしは多くの若冲ファンの方にノノシラレるかもしれないが、子供の頃から若冲のことを「トリオヤジ」と呼ばわっていた。
近所に若冲の襖絵を持つ寺があり、また所蔵する知人もいて、今ほどの人気が出る以前からナンダカンダと若冲のトリを見てきたので、トリがニガテなわたしは若冲と言う名を見ただけでキヒしていたのだ。
高校か大学の頃に若冲にトリ以外の作品があることを知り、それからは名を見ただけで逃げたりしなくなった。最初に見たのはインコの版画、次が百犬図だったような気がする。

今回、新発見のゾウさんとクジラの絵が目玉ということだが、ニュースで見たときからそのゾウさんが可愛くて、早くみたいなーと思ってはいた。
トリはニガテでもゾウさんは好きなのだ。

平安人物志があった。洛中に住まう絵師たちの紳士録。京都はあんまり地名が変わらないから、今日でも「ああ、あっこかぁ」と理解し、その場所がアタマに浮かぶ。
青物問屋の坊ちゃん・若冲には、高倉の地名が書かれていた。

乗輿舟  これは好きな作品で、わたしが見たときは八幡から源八あたりが出ていた。
いつも思うが、この版画を日本手ぬぐいに染め抜いて頒布とかしてほしい。

枯木鷲猿図  えらそーな白鷲が止まる木の下方では猿が耳を塞いでいた。
「あ゛―うるさ」と言いたそうな顔つきのエテである。
鷲とサルはリアルな筆致で、樹木は表現を変えているのが面白い。
なんとなく、古画に入り込んだ鷲と猿のように見えなくもないのだ。

寒山拾得図  こんなカワイイ二人、めったに見ない。にこにこして童子風。カワイイ???!カワイイ寒山拾得図の中ではベスト3に入るのは間違いない。
(大観、放菴にもカワイイ寒山拾得がある)

人物図  寒山らもそうだが、わたしは若冲の人物画は初めて見た。佛か人形ばかりだったから。顔は曖昧な大原女や編笠の人がいる。(どっちにしろ顔はわからない)

蟹・牡丹図衝立  おおっカニがかわいい!こういうのはキャラが立ってるぽい。

鹿図  ぐいーーーっと首をまーーッすぐ伸ばしあげている鹿なんて、他にはいない。
ポーズの奇抜さは、荒木飛呂彦もびっくりだ。この鹿はフツーの鹿ではなくて麒麟の親戚のような鹿だと思った。

猿カニ図  ずるそうな猿がカニを押さえつけている。これはあれですか「猿かに合戦」ですかな。

猿図  こちらのエテは一転して、ぼけーーーっとした奴で、眠たそうな感じ。どこを見てるのかは知らんが、なんとなく遠くをぼーーーーっと見ているらしい。

蔬菜図押絵貼屏風  楽しい屏風。小料理屋さんに丁度よさそうな、お野菜がずらずら?と並ぶ屏風。一つ一つの野菜を確認するのも楽しかった。

いよいよ象と鯨図屏風を見る。
おー 映像やニュースで見たよりずっと滑らかで愛らしいゾウさん。可愛い。
嬉しくなる。これを見るために来たんだなー。
眼の優しさ、おでこの狭い丸さ、ハナのくるんとしたところ、耳のべろんと大きなところ。
ゾウさんは可愛いなぁ。

機嫌よくなったところで、同時代のほかの絵師の作品を見て回る。
大好きな曾我蕭白や池大雅の作品があった。
眺めて歩いて、ちょっとショップへ向かうと、外人客がトリ柄シャツなどを買うのを見た。

MIHOさんは常設展示にも素晴らしいものが多いので、そちらも機嫌よく見て回る。
しかし二つしかないレストランやカフェがとんでもないことになっているので、売店でパンを買うて、軽く噛んでから、バス停に向かう。30分前から座って風に吹かれながら感想をぼそぼそと話していると、一人で来られた奥さんが寄ってきて、話しかけてきた。
それでバス待ちの間なんだかんだと感想を言い合ったので、そうそう長くも感じずにすんだ。帰りのバスも、凄まじい行列と混雑だった・・・・・・・

楽しみには苦労が伴うものだと思いながら、どこにも寄らず、まっすぐ大阪へ帰っていった。
関連記事
スポンサーサイト



コメント
No title
そんな混雑ですか。バスに積み残されて乗れないってことも
ありそうですね。
50分間の山道をたっているのは辛そうですね。
若冲以外の絵もあったのですね。
2009/12/03(木) 06:01 | URL | 一村雨 #-[ 編集]
混む混む
☆一村雨さん こんにちは
事前にはろるどさんの記事を読んで「えーっ」と思ってたんですが、実際にバス停に行くとえらいことになってました。
9:50の次は10:10がありますが、その次は11:10なんです。
帰りのバスも1時間に1本だけ。
memeさんはレンタカーでスイスイと行かれたようですが、そういうわけにもいかぬ人は決死の覚悟ぽいです。

> 若冲以外の絵もあったのですね。

応挙などがありました。蕭白もあったので嬉しかったです。
「対決」でもわたしは蕭白ガンバレ!の人でしたよ~
2009/12/03(木) 12:36 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
No title
行ってきました。
石山駅で目前でバスに発車された時には涙が出ました。
10時10分発のバス。まだ11分にもなってないのに。
入り口ドアに駆け寄っても、止まってくれない。
次のバスは3分遅れ。おのれ、帝産バス!
ということでしたが、升目書きと対決クジラのふたつの
ゾウさんを見ることができて満足しました。
2009/12/06(日) 08:19 | URL | 一村雨 #-[ 編集]
ていさんナラヌていたいバス
☆一村雨さん こんばんは
そりゃサゾやサゾや・・・
あの混みようですから、そこから離れて石山寺に行くとか出来ませんしねぇ。
お疲れ様でした。

> 升目書きと対決クジラのふたつのゾウさん
「イキイキ地球家族」な動物たちですね。
ここらとクジラにゾウさんはやっぱり見た甲斐があるなぁ、と思いますね。
バスは電車に合わせてると思ってましたが、違いましたか・・・
今日まででしたか、混んでたでしょうねぇ。
2009/12/06(日) 17:14 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

フリーエリア