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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

香住かにツアー

土日の二日間、社内旅行で香住に行った。
関西人の冬はカニ、フグの二大帝王を倒すのに費やされている。
紅葉より黄葉が美しい時期に入っていて、都市の美観を感じたが、バスは舞鶴道に入るので、過ぎた紅葉を見ることになる。

お昼は出石でおそば。そのお店では一人五枚の出石そばを出し、お皿に当たり印があればプレゼント進呈と言うことだった。
おばさん、わたしにわたすとき「それ、当たりやわ」と囁いてくれたが、まさかのもしかで二枚も当たりが出てしまった。
22人で三枚しか当たり皿がないのにわたしに2枚というのは、シアワセの確率、大きいよね。おそばをもらった。でも一人で二つも多いので、同期Nにおすそ分けした。
シアワセの伝播は次のシアワセを呼ぶでしょう。

予定より早めに応挙寺とも呼ばれる大乗寺に行く。
ここは応挙とその弟子たちが165枚もの襖絵を揮毫したお寺として有名。
撮影禁止だが、襖絵の画像などはお寺のサイトに詳しい。
金ぴかの襖絵は近年、デジタルの複製品に変わり、本物は収蔵庫入りしているそうな。
それで新しくなった襖の引き手を見ると、亀がデザインされている。
このお寺の山号は「亀居山」なのでぴったり。ついでに言うと、応瑞が亀の絵を延々と描いていた。
芭蕉で遊ぶ子供らを描いた作品は、数年前の大阪での「応挙」展に出ていた。
というより、あの芭蕉の間の再現がされていたことを思い出す。
応挙はやっぱりいいな??
お弟子さんらの絵もいいのが多くて、描いてもらったお寺も当時、本当に嬉しかったろうと思う。なんでこのお寺に応挙一門が、と言うと「応挙の恩返し」なわけです。
まだ若かった応挙に学費援助したのがその寺の先代さんで、名を挙げた応挙がお礼にと弟子たちつれて描きに来たそうです。
色々工夫がされていて、とても楽しかった。
鴬張りの廊下もいい。

ところで社内旅行の集団行動だから自由なんてきかないが、折角来てんから、と二階の別料金の特別公開・芦雪の猿の間に行った。
芦雪の群猿図は可愛くて面白い、というよりも皮肉な視線が楽しい作品だった。
溺れるサルまでおりましたがな。
素絢の蝶もいい。
それに二階へ上がる階段は襖に隠され、階段も急で、ちょっとワクワクした。

わたしが満足して境内に出ると、苔むしたいい感じのちんまり庭に誰もいない。
いない筈で、門前で集合写真撮ってんの。
たぶん、わたしだけ丸囲み写真の子になるんやわ。

そこから香住鶴という酒蔵へ行く。灘五郷は近いが、ここらの酒蔵はさすがに知らなかった。見学してから試飲する。
実は私、ビールはだめだが(アレルギーがある)、日本酒は好きなのだ。量は飲めないが自分から飲みたい方。
香住鶴はさらっとしつつ喉越しにカラッとした辛味がある。飲みやすいお酒だと思う。
梅酒も貰うが、柚子酒はどうかな??ビミョ?。
それでここの売店でシイタケワサビとかいう佃煮を購入した。わたしは佃煮も漬物もダメなので、同期Nに食べてもらい、その判断で購入する・しないを決めている。おいしいらしいので親にお土産にすることにした。
(帰宅後、食べた親は「大ヒットやーーーっ」と言って電話番号を控えていた)



早い時間に香住のお宿に入る。あんまりにも早いので、同期Nと海へ行く。
坊やが海に石を投げていた。続いて二度ホップしたので拍手すると喜んだが、妹らしき子がそれに対抗するのも面白かった。
日本海は和やかな海で綺麗。
なかなか飽きない。

晩御飯は当然ながらカニ。カニを食べに来てるんですからカニに決まっている。
かなり満足した。
お風呂は内湯で気持ちよく浸かり、どうせ旅先で寝られないのはわかってるので、諦めて蒲団に潜った。他の人々はそれぞれ飲んだり麻雀したりしてると思う。
こういうときにこそ、ポメラがいるなぁと実感。
同期Nは酒飲みなので、別室で酒盛りの仲間に入ってる。先輩と後輩yはタバコを吸うのに時間がかかる。仲良しの後輩Rは不参加なのでひとりぼっちくんになっておったのだ。
とはいえ後輩yの亭主で、今回急遽病欠の先輩Oがさびしんぼで、しばしばメールが入るから、そちらに返信したりしてると、時間が随分経ってしまった。
先輩Oとは長い付き合いで、気分的には兄ちゃんな感じ。

むかし可愛がってくれた、総務課の楽しい上司が夢に現れた。「ええカニやな?」と機嫌よく一緒にカニを食べたが、彼女は数年前に世を去っている。旅行とか賑やかなことが好きな人だったので、わたしの夢に便乗して旅行に参加したのかもしれない。
朝になり同期Nに言うと、「絶対そうやわ」と同意した。

朝風呂するのはええねんけど、わたしは目覚めは早くても起き上がるのにたいへん時間がかかる。朝風呂後グッタリして30分ほど倒れていた。低血圧は大変なのよ。
みんな慣れてるから気にしないし、ジャケンにもしない。

津久居とかいう漁港で海産物のお買い物だが、あんまり欲しいものもないのでご飯に載せるとろろこんぶだけ購入。
お昼は天橋立の文殊院の門前のお店でいただいたが、シンジョといい吸い物といい、なかなか手が込んでいておいしかった。
それで文殊さんに「賢い子にしてください」と拝んだが、手遅れじゃーと周囲に言われた。
お前らにだけは言われたないぞ、と言いながら心の中では甥っ子のことを祈っておいた。
絵馬を見て回る。
森周斎の文化年間の騎馬武者図、それと珍しいことに吉良家討ち入り図がある。大絵馬にこんな討ち入りを描いたものなど見るとは思いもしなかった。
他には地獄図。地蔵とその眷属は綺麗。責め苦はやっぱりSM。天保七年の元結を結いあう男二人の図が妙にいい。国貞風ないい男だった。

いつもならロープウェーで上から天橋立を股のぞきするところだが、今回は松並木(つまり天橋立そのもの)を延々と歩いた。
丁度そのとき橋が二つに分かれて遊覧船を通すのが見えた。珍しい船の航行シーン。
そのまま歩く。松籟というのか、いい感じ。唐津の虹ノ松原以来の快さがある。

与謝野晶子らの歌碑あたりで折り返して、バスへ戻る。
帰途に着く。バス内で「佐賀のがばいばあちゃん」を見る。
あと一分のところで切られて、旅も終わった。まだ2:30になっていなかった。
こういう近場の旅行もわるくなかった。
翌日からはまた仕事なのでこれくらいがいいのだ。


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コメント
No title
今年もカニですね~
牡蠣もいいけど、遊行さんの記事を読むと無性にあの紅い身が恋しくなります。
冬は家族が集まるとたまにカニ鍋するんですが、姪たちが好きだからほとんど食べられちゃうんです。
くすん。
2009/12/09(水) 00:12 | URL | ogawama #-[ 編集]
やっぱりカニですね
☆ogawamaさん こんばんは
カニカニカニ~♪と歌ってしまうほど、カニが好きです。
なんかよく知らなかったのですが、関東の方は関西人ほどにはカニに会う機会が少ないそうですね。
以前、真夏に東京のメーカーさんが来られたとき、「カニでも」と誘われて「え゛ー夏にカニなど食べたら当たりますよ~~」と言って、違うお店にご案内したのですが、この事情を知っていれば、素直にカニへ行けばよかったと、今になって反省しきりです。

良かったら今度かに道楽にでも参りましょう。
2009/12/09(水) 23:39 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
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