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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

ロートレック コネクション

既に終わってしまったが、ブンカムラの「ロートレック コネクション」展はナカナカ面白かった。アワテ者のわたしはネとレとを読み違えて、「どこのコレクションかな」と思いながら見て廻り、コネクションだと気づいたのは、出口を出てからだった。
ではその「コネクション」とは何か。
彼が言った台詞「僕はどこの流派にも属していない。僕には僕の居場所がある。やっぱりドガとフォランは凄いけど」・・・・・・ここから全てが始まっているようだった。

ロートレックの最初の絵の先生・ルネ・プランストーと言う画家は馬好きな人だったようで、並ぶ絵は全て馬と関わるものだった。
わたしも馬は好きなので、ここに描かれている馬の腿の張りなどを見ると、「よく走れそうな奴だなー」と(有馬記念も近いので)色々なことを考える。また、考えさせるようなリアルな造形だった。

フェルナン・コルモン 海を見る少女  たいへんロマンティックな作品。暗い海を見る少女は膚をあらわにしたまま砂地に寝そべる。金の耳輪は光り、変わった布を胸下で結んでいるばかり。「海を見る」のは何も陸地住まいの人ばかりではあるまい、かつての住処を眺める、と言うこともありうるだろう。…そんなイメージがある。島根県立美術館所蔵、と言うのも納得だ。

アンリ・ラシューによるロートレックの肖像画を見る。若き画家の肖像。優しそうな顔をしていた。話しかけたくなるような、暖かさとお茶目さとを感じる肖像画だった。

ゴーギャンの少年たちの水浴画がひろしまから来ていた。色彩も温厚で、少年たちが可愛い一枚。好きな一枚。

ロートレックはマネのファンだったそうだ。
イザベル・ルモニエ嬢の肖像  なかなか美人ではある。
また、ゴッホとも仲良しさんだった時期があったそうだ。
モンマルトルの丘  精神がまだ落ち着いていた頃のものだろうか。

やがてその「モンマルトル」の時代が始まる。

スタンランの「シャ・ノワール」ポスターがあった。初めてこの黒猫を見たのは大阪府現代美術センターの「サントリー・グランヴィレ・コレクション」展でのことだから、’90年かと思う。グランヴィレ・コレクションのポスター類を一括購入したとかで、そのお披露目があったのだ。
ナマイキそうなクロちゃんがとてもかっこいいポスターで、いつ見てもいい感じ。

ポスター藝術の楽しさはフランスから始まっているのは、確からしい。

ロートレック アリスティド・ブリュアン  ああ、不逞なツラツキ。エネルギッシュで皮肉屋で、何か仕出かしそうな、見るからに・・・・・

ロートレックの刺激的なポスターが世に現われると、それまでのポスターが古臭く見えてしまった。でもレトロモダンな良さは活きているのだが。

ジュール・シェレも’90年ごろ、大丸で回顧展があった。
ロートレックがいささか不細工なタッチで描いた彼女も、シェレの手にかかると、忽ちショートカットの美人に見えてくる。

しかしロートレックのポスターの力強さは凄い、と改めて実感する。
なにしろそれ以前の作品が色あせてしまうところが凄い。
まるで写楽のようなところがある。

ボナール 靴を履く若い女  百年前のフランス女。女の肉の強み・柔らか味などがよくわかる。
吉野石膏はいい作品を所蔵し、美術館に寄託して、惜しみなく見せてくれるいい企業だ。

ドガ 入浴後の朝食  「踊り子」もいいが、ドガの入浴裸婦はやっぱり深く、いい。
撮影したものを何枚か見たが、この作品も作画と同時に撮影もしていたのだろうか。

ヴァラットンの作品もいくつか見れたし、ドニ「ランソン夫人と猫」も見れたので嬉しい。
後者は、実は以前に雑誌を切り抜いたものの、猫のアップだけ残して、他の部分を捨てたことがあるので、誰の何と言う絵なのかわからなくて困っていたのだ。ほっとした。

やがてミュシャ登場。「ジスモンダ」「JOB」など好きなポスターがあった。
他にも色々見所があり、いい展覧会だったと思う。
それにしても入る前にきちんと字くらい読まなくてはいけない。
(でないと、何故この作家の作品があるのかと考えなくてはならなくなる)
ちょっと反省した。広島、福岡を巡回予定。関西には…来ないのだった。
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