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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

12月26日、大阪ハイカイ

久しぶりに大阪をハイカイした。
今日は色々お買い物の予定もあるので大きめのエコバッグまで用意して出かける。
地下鉄1日券は先に安く購入していたから、動くのにも気合が入る。
東梅田から谷町線に乗り京阪守口まで出た。
地下鉄と京阪百貨店までは5分ほどの距離がある。
秀吉が拵えた文禄堤を歩いてみる。昔の風情が残る民家がいくつかあったし、町家をリノベした中華料理店もあった。

京阪百貨店では海洋堂の展覧会が開催中。会社の先輩が23日に行って、かなり感銘を受けてた。わたしもこれまで京都マンガミュージアム、長浜のフィギュアミュージアムに出かけて、海洋堂の凄さを見てきたが、やっぱり今回も改めて「うお???ッッ」だった。
なにしろ凄い。
京阪は入場無料と言うことで、あんまり興味のない人も多いかなと思ったが、来る客来る客みんな真摯な目つきで眺めるし、話の内容も深かったなー。
わたしも一人で来るんじゃなく友人と来たらよけい楽しめたかもしれない。
食玩のモモンガが可愛くて欲しかったが、なかった。残念。
ヱヴァと北斗の拳のフィギュアが凄くよかったな??
それにしてもやっぱり凄い。
なんでもスミソニアンや大英博物館は海洋堂のフィギュアや解説書を継続販売しているそうだし。
日本中で大ブームになった阿修羅展も阿修羅のフィギュアは早々と完売したと言うし。
全く以って大納得もええところよ。
先輩は、海洋堂の専務の人と握手して喜んでた。オマケも貰ったらしい。ええのぉ。

お昼になったので、梅田に戻ってランチにしようかと思っていたが、コムサの喫茶店のランチがおいしそうなので入ったら、分煙してなかった。カフェではなく喫茶店だから仕方ないか。しかし言わせて貰うと、やっぱり守口は離れたところにある分だけ、そういうところが遅いな。オムライスとサラダはおいしかったし、リーズナブルなだけに残念。

守口から天王寺まで乗車。長いのでお昼寝してしまう。最近車内睡眠がマイブーム。
天王寺で御堂筋線に乗り換え、長居へ。巨大な長居公園があるところ。セレッソの本拠地だけど、サッカーに関心がないので、無縁。
ジョギングする人、ベンチに座って読書する人、野球する人、ゲイラカイトを揚げる人・・・
みんなソレゾレが色んな楽しみを持っている。

わたしはなんでここにいるかと言うと、自然史博物館でヘルマン・ヘッセの蝶の展覧会があるので見に来たのだ。
ヘッセも好き、蝶も好き、という二つの条件が重なったのはまことにめでたい。

植物園と併せて300円なのだが、冬枯れの植物園はあんまり関心が湧かなかった。
なにしろ葉牡丹とパンジーに、池を泳ぐ水鳥を見るくらいしか、わたしには楽しむネタがない。
自然史博物館には多くの骨があった。
クジラの骨がずーーーんっと長く伸びている真下を通り、館内に入って里山や近場の昆虫居住状況を見てから、マンモス、ナウマン象、トリケラトプス、プラテノドンらの骨を見た。阪大博物館にもあるマチカネワニの骨もある。
人骨も男女比や世代比較できるような展示がしてある。

数年前、INAXギャラリーで骨、骨格標本の展覧会があり、それはここから借り出してきたものだったが、すっかり魅せられた。
それ以前は骨よりミイラが好きだったが、今ではホネボネ様をホレボレと眺めている。
(尤も、自宅の庭に代々の猫を埋めているが、時々その土が掘り返されて白いものが転がっているのを見ると、切なくなってくるが)

鉱物の標本はキラキラしている。アンモナイトの表面に植物が張り付いて、まるで文様のように見えた。
わたしはアンモナイトを見ると必ず松本零士のある短編を思い出す。
金星へ行く男が地球に残す恋人に手渡したアンモナイトの物語。
そのアンモナイト、石炭などを触るコーナーもあった。
みな等しい触感があるのがうそものぽい感じ。固めたから仕方ないか。
他に毒キノコの分類写真が面白かった。触ってもアカンという強烈な毒キノコもあるんですね。

さてヘッセ。ヘッセはとても蝶が好きで、色んな作品を書いていた。
「少年の日の思い出」という苦い物語は教科書にも掲載されているらしい。
(わたしの教科書には載ってなかった)
サイトにはこうある。
「この展示会では、ヘッセの故郷ドイツや終焉の地スイスから取り寄せたチョウ・ガの貴重な乾燥標本や、ヘッセ自身が少年時代に見たものと同じ19世紀末の図鑑から取り出した銅版画のチョウ・ガ、ヘッセ手描きの水彩画(複製)など、奥深く重厚な資料を用い、世界的文人の「自然美」への畏敬と感性とを具体的に表現します。」

ヘッセの随筆「マダガスカルの蛾」に現れるニシキオオツバメガの標本が、その文章を写したプレートの下の箱に納められていた。
わたしはゆっくり開く。そこにはニシキオオツバメガの美しい屍骸が、いくつも麗々しく飾られていた。鏡張りの箱に、蛾の本体とその影が映り、さらにわたしの顔が映っている。
わたしは鏡の枠の中で、美しい蛾に囲まれていた。

宝石のやうな、ビロォドのやうな、煌くばかりの美しい屍骸がそこにありました。

少し前にニュースになったヘッセの採集した蝶を見る。
パルテベニヒカゲという蝶で、大阪の木下さんという方が偶然入手したものだそうだが、シブい色合いの蝶だった。
ここは生きた蝶はおらず、みんな標本だった。
少し寂しい。伊丹や箕面の昆虫館には放蝶館があり、そこでは生きた蝶が飛んでいるから、久しぶりにそこへ行こうと思う。

長居から本町へ出て、色々お買い物をした。値段を書けないくらい安い服とか色々。
そして相愛学園の向かいに出来たコメダ珈琲に入った。名古屋のカフェ。
四時だったのでカフェインは諦めて、ソーダを飲み、ジマンの「シロノワール」ハーフサイズを頼んだ。
このシロノワールというデザートは、熱々のデニッシュ生地パンケーキの上に、ソフトクリームを乗っけたものだということで、好みでメイプルシロップをかけるシロモノらしい。
雑誌で見て興味が湧いていたが、半分は「え??」だった。
来た来た。・・・・・・・・おいしい、めちゃおいしいですがな。これはハマりますがな。
今度はハーフやのーて、フツーサイズにするよ。おいしいわ。

機嫌よくいただいてからまた少し買い物をして、今度は今橋の大阪倶楽部へ向かう。
近代建築で現代芸術の展覧会をするという催し。
これを知ったのは、最前の自然史博物館でもらったチラシ。
大阪は何でエエ展覧会の宣伝をしないかなぁ。
あのチジになってから、ますます文化力が低下している。明日で児童文学館も閉鎖するし。焚書坑儒するは儲かる空港を廃止しろとわめくはと、やりたい放題言いたい放題。
そんなにも目立ちたいのか。名だけ売ってやめてからのこと、なんも考えてないでしょ。
(まさかずーっと続けるつもりか?)
ああいやだいやだ。

さて元に戻り大阪倶楽部。大阪の倶楽部建築では綿業会館と並ぶ二大スター!!
素晴らしい建物。安井武雄の名作。
そこの二階で池田満寿夫、李禹煥、前田藤四郎らの版画が展示されていた。
前田の「落馬」「散髪屋」「婦人帽子店」が特に良かった。リノカット。
李は’86年の「廃墟へ」シリーズが並んでいたが、わたしにはよくわからない。

出たら御堂筋の街路樹にLEDライトが巻きつけられて、棒状の光が長く長く続いていた。
キラキラキラ…とても綺麗。
ODONA前にはイルミカーという御堂筋のイチョウの葉っぱをイメージした電飾をつけた車が置かれていた。
残念だったのは、中之島イルミネーションが昨日で終了していたことくらいか。

梅田に戻ってから、ついにポメラを購入した。新型の分。前のと違い機能が増えたということらしいが、店員に「するとまだ不具合報告なんかはないわけですよね」と訊くと、一瞬黙ってしまった。いやなこと訊くなよな、ははははは。

散々歩き倒したけど、まだ本当は予定が全部終わったわけではない今日だった。
でもとりあえず、満足の一日でした。
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