FC2ブログ

美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

「春の妝い」?はるのよそおい?

泉屋分館「春の妝い」前期を見てきた。
9日から始まるのにあやうく8日にいきそうになった。三井でポスターを見て勘違いに気づいた。ありがとう、三井。
春の妝い?はるの、よそおい。そう題しただけに新春を愛でる作品が集まっていた。
そして寅年だけに虎も多く集まっている。
泉屋のコレクションの始まりは関西からだから、京都画壇の珍しい作品が見れる。

菊池雲章 乳虎之図  1920年の作。コワモテのママ虎がひとりっこにお乳をあげている。
ママ虎は周囲を見回している。睥睨しているのではなく警戒しているのだ。文字通りの虎の子を守るために。毛並みがとてもリアル。
京都市動物園も開業している頃か、京都画壇の動物画は明治以降どんどんリアルになってゆく。

橋本雅邦 深山猛虎  セピアっぽい色の虎カップルがなにやら天の一角を睨んでいる。
賢そうな虎たちだった。

高橋広湖 水墨猛虎  虎ファミリー図。子育て参加のパパ虎は子虎のおなかをその立派な前足で押さえている。三匹兄弟のうち、一匹はママ虎のお乳を飲んでいる。
水墨画なのかどうか・・・

木島桜谷 竹林白鶴  チラシの絵。この右隻の鶴たちの関節の蝶番には穴があけられていた。なんなんだろう。

他に正月の縁起物の寿老人を描いたものも色々あった。
そして梅は安田靫彦の名品が出ている。
二つ目の展示室では能衣装が多く集められていた。

工芸品から少しばかり。

明代の銘々皿に梅鉢型のものがあって、手の込んだ造りを見せていた。
まず形そのものが梅で、見込みに螺鈿で梅のアウトラインが埋め込まれている。
そしてその梅の枠の中に細い下弦の月があり、その真下に梅が咲き誇っている。
夜の梅の美しさを味わえる名品。

15世永楽善五郎が大正末に拵えた仁清写しの白鶴香合が可愛かった。音楽記号の半円フェルマータを思わせるような形の目をした鶴が、無邪気に上を向いている。

新春らしいいい展覧会だと思った。展示換えも楽しみな「春の妝い」は3/14まで。
関連記事
スポンサーサイト



コメント
No title
こんにちは、昨日松岡とセットで行ってきました。
菊池雲章 乳虎之図
一発目にありましたが、これいいですね。
>毛並みがとてもリアル
体表面に細かく描かれてましたね。
珍しいな、と思いました。
木島桜谷は、雪中梅花が印象に残りました。

では、また。
2010/01/11(月) 11:53 | URL | ベンゼン #-[ 編集]
☆ベンゼンさん こんにちは
> 菊池雲章 乳虎之図
> 一発目にありましたが、これいいですね。

ちびこのくせに既に虎らしさが出ているのが気に入ってます。
猫とは違う強さがいいですね。

後期にもいいのが出てきそうなので、楽しみです~

2010/01/11(月) 14:36 | URL | 遊行七恵 #-[ 編集]
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

フリーエリア