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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

ひなまつり・三井家のおひなさまと・・・

三月三日はおひな様の日です。
というわけで、先日見た三井家のおひな様展の感想など少々。
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三井家の奥方たちは大名家の奥方たち同様、実家から立派な雛道具一式を持ち込んでくる。
これくらいの名家になるとおひな様も名のある職人の手によって作られたものに限られ、お道具などにも紋などが入っていることが多い。
実に荘厳な景色でした。
これだけ立派なものを多く見せてもらえると、欲しいとか羨ましいとかいう感情はなくなる。ただただ感心する。
雛人形の詳しい歴史は、わたしは京都の百々御所(どどごしょ)宝鏡寺などで教わったが、それでもまだまだ知らないことが多いので、こうして江戸のおひな様を眺めては、新しいことを教わったりもする。

今回、やたらと五人囃しの少年たちが目立つなと思っていたら、彼らの出自は17?18世紀の江戸にあると知り、そのことにも感心した。
なにせ五人囃しと右大臣左大臣がいても、三人官女がいない雛壇があったのだ。
これには実に驚いた。

五人囃しより三人官女の方が重要なポジションを占めていると思っていたので、本当にびっくりした。(たぶん西では三人官女は随員としてついている)
どちらかいいとかよくないとかはナシ。

ミニチュアの極限の美は雛道具だと思う。
銀製の雛道具があった。本当に可愛い。日本の職人の技能はまことに見事ナリ。
赤色ガラス杯なども見る。前にサントリーで篤姫の雛道具に薩摩切子の素晴らしいミニチュアを見たけど、こちらも本当に凄かった。

大好きな御所人形も幾人も出ていて、それだけでも嬉しい。白肉さんたち。
三井家の奥方たちの愛したお人形さんたち。
風俗衣裳人形も美人。これらも大木平蔵の作品が多い。

ことろ遊びのお人形さんたち。cam372.jpg
わたしはこの情景を見ると必ず馬琴「八犬伝」の挿絵を思い出す。丶大法師が鬼で、八犬士が子供時分の姿で描かれている。女の子の装をするのは信乃と毛野。これについては松田修の「幕末のアンドロギュヌス」に詳しい。

室町三井家のやきもの、として富本憲吉、北大路魯山人らの焼き物がぞくぞくと現われた。
これにはびっくりしたが、解説によると戦後に箱根湯本で「松の茶屋」なる料亭を三井家の奥方の一人が開業されて、そこで使用されたやきものたちなのだった。
幕末から昭和の樂焼、永樂家の焼き物、明代の呉須や染付など、この展示だけでも見る価値のある、いいものばかりが並んでいた。

展覧会は4/4まで。

ヒトサマのお雛様に憧れるのもよいけれど、自分だけのおひな様を愛でずにはいられない。
今年は割りに早めにお飾りし、お友達からいただいたお菓子をお供えし、桃の花を添え、うちの母手作りのばら寿司もお供えした。
雪洞はないのでミニライトを灯りにしよう。

今日は楽しいひな祭り。
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