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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

国立演芸場と礫川浮世絵美術館で国貞を見る

丁度今日で終わってしまったが、国立演芸場の「新収蔵資料展」は面白かった。
ここと別棟の伝統芸能情報館の催しも楽しいが、実は以前の国立劇場の四階にあった頃の方が企画が面白かった・・・とは言いにくいことだ。
さてその演芸場の資料室ではしばしば錦絵展示がある。
主に幕末のそれだから、浮世絵に芸術性を求める方にはあんまり好評ではないかもしれないが、面白い芝居絵、役者絵、おもちゃ絵などが見たい者には、隠れた穴場と言うところだ。

嘉永頃の国貞や天保頃の国芳は浅草奥山での細工見世物などのビラやその出ものをよく描いている。これが実に面白くて魅力的なのだ。
チラシは浅草奥山人形花ノ二階図。着物の柄も小じゃれていて、いい感じ。
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百眼の米吉  嘉永六年、眼かつら(博多にわかの面みたいなもの)をつけて百面相をする芸人・米吉を描いている。笑う顔・怒る顔いろいろ・・・

この時代にはたいへんな曲芸師もいたし、活人形を使った素晴らしい細工見世物を拵える職人もいた。

早竹虎吉 なんば新地野かはにおいて 軽業師・虎吉の芸がいくつも描かれている。
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もし私がこの時代の江戸にいたなら、こういう錦絵を手に入れるたび、キャーッと言いながら奥山まで出かけていたに違いない。

新版曲独楽尽くし  明治のおもちゃ絵。子供らの独楽遊び百景を四段のコマ割で描く。
だいたいが新版?尽くしというのはこのパターンだ。

明治になって世が変わったかといえば、庶民の暮らしは存外変わりもせず、江戸のままの嗜好が生きていたりもする。

芳艶のビラでは都都逸をする七歳の子供がいたり、国周の女義太夫・竹本綾之助の一枚絵、他にも花井お梅(明治一代女)の事件を舞台化した宣伝チラシなどもあった。

そして新しいところでは桂歌丸さんの色紙があったが、紙面にハッつけられた肩書きが「!!」だった。
株式会社笑点 筆頭株主 ・・・・・どこまでホンマやねん。

次の展覧会はまだ知らないが、なんとなく楽しみ。

一方、礫川浮世絵美術館では25日まで前期、4/1?25まで後期の国貞の展覧会がある。
春らしく「妹背山」から始まり、助六なども出ている。
ここは置きケースの中に本を入れているが、大抵これらは春本と決まっている。
タイトルだけは「百鬼夜行」とおばけぽいが、中身は・・・とか、色々・・・
他におもちゃ絵があった。扇子風に山折り谷折りした鬘着せ替え。これはちょっと楽しい。
役者絵も幕末の役者がモデルだから、現在活躍中の役者たちの直接のご先祖なども現われてくるのが面白くもある。

国貞は一段低く見られているが、かなり面白い作品も多いので、これからもこのように企画が立ってほしいと思う。
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