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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

花の美術

大阪青山歴史文学博物館という施設が能勢電鉄・一の鳥居駅から見える。
見えるがしかし、博物館にたどり着くまでに数分を要する。
周辺に何もなく、車道はごぉごぉクルマが往来し、やっと青信号で渡れても、それからあごを上げて坂を上らねば、博物館の入り口にたどり着けないのだ。
博物館は桃山時代の城郭のカタチをしている。
実際、四階は桃山様式が再現され、京都と東京の藝大の日本画専攻の人々が、折り上げ格天井の天井絵を描いている。
天守閣の内部にそんなしつらえがある一方、五階は本当に風吹きっ晒しもええところで、わたしも突風に負けそうになった。
さてその二階三階には展示室があり、4/25まで「花の美術」展が開催中。
四条円山派の作品がメインに、抱一、是真、栖鳳まで絵画作品と、美麗な蒔絵や茶道具などが出ている。
cam419.jpg

松村景文 四季花鳥絵短冊  梅にメジロ、桜に雀、紫陽花、薄、楓・・・と言う風に月次の花や小禽が描かれている。こうした短冊はとても優しいものだ。

佳麗さに満ちた画帖を見た。
東山殿十二月障子歌  元は別な紙に描かれた美しい花々ゃ和歌を切り抜いて、金柵に貼り付けている。絵画ではあるが、その行うところにより生まれた繊細さは、工芸的な美だと思う。

他にも同じように金箔散らしの折帖に貼り付けたものがある。絵は土佐派。定家の「十二ヶ月和歌」から選ばれた歌と絵。
枇杷に千鳥、卯の花に郭公が特に気に入った。

cam420.jpgチラシ裏

花鳥十二ヶ月図 内海吉堂  明治の絵師。チラシは一月二月三月からのもの。
それぞれのタイトルがまたとても綺麗。
寒梅喜鵲 桃花鸚鵡 牡丹猫蝶 薔薇雛鴨 榴花翠禽 蓮塘蜻蛉 秋草蟋蟀 桂花八哥 菊花秋蟲 翠竹壽帯 頭樹寒禽 雪江蘆雁
色調は薄いがとても優美なシリーズ。

紫陽花蒔絵螺鈿硯箱  花びらが螺鈿の嵌め込みできらきらしている。視点を変えるだけで花の様子も変化する。とても美しい一品。

草花に鈴虫図 松村景文  藤袴が描かれている。可愛い花だと思う。露草も竜胆もいい。

花鳥画帖 抱一  水仙に小鳥が飛んでくる。薮柑子の赤い実が愛らしい。

雪中紅梅雀図 是真  漆絵。雀がイキイキしている。

行くのは正直遠いのだが、いいものを見たと言う実感がある。
いい展覧会だと思う。
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