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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

誇り高きデザイン 鍋島

サントリー美術館の「誇り高きデザイン 鍋島」展は楽しい展覧会です。(言い切る)
この数年の間に見た「鍋島」の展示の中でもレベルの高さだけでなく、見せ方のよさに「!!!」となったなー。
三期に分けて展示換えもあるけど、本当にいいものが集まった、という感じ。
サントリー、出光、戸栗、東博といった都内のそれと知られたコレクションと、本場の九州陶磁文化館からゾクゾクとお出まししてるし、林原、今右衛門古陶磁美術館、田中丸コレクションと錚々たる名が見える。
とにかく名品をこれだけの規模で集めた、と言うのはやっぱり凄いし、えらい。
それをこうして見せてくれるサントリーに感謝、協力しはった美術館、個人コレクターの方々にお礼。
tou392.jpg チラシ表 
tou393.jpg チラシ裏


誇り高きデザインということで、章ごとのタイトルもなるほどなるほど。
1.鍋島藩窯の歴史
2.構図の魅力
3.鍋島の色と技
4.尺皿と組皿
5.鍋島の主題 四季と吉祥
それと参考作品とがダーッと集まっている。
(オノマトペなくして関西人はモノを語れない)

こういう鍋島焼の花園みたいな場所に降り立った以上、ただただ愛でて楽しむばかりなり。
案内や宣伝はわたしにはムリ。
ひたすら気に入ったものばかりを挙げてゆこう。
・・・とはいえ、無限に書いてしまいそうなので、少しだけここに挙げることにする。
順位は関係ナシのヒイキの極限。

とりあえず上のチラシ裏にある中列左の色絵藤棚文大皿、これは白藤と藍色の崖らしきものがマッチしていて、おとなしいけれど本当に優美だと思う。
その隣の白鷺3羽もいいなぁ。

tou389.jpg
白鷺から今度はナゾの黄色い鳥vsセキレイ。どちらも仲良しなカップル。
このセキレイ皿を最初に見たのは'98年の三越での「色鍋島」展だった。
鳥に詳しくないわたしは勝手にカササギだと信じ込んでいた。
サントリーの後に向かった東博の常設にもこのカササギ、いやセキレイがいて、とても嬉しかった。

tou390.jpg
左の皿を最初に見たときのショックは大きかった。てっきり現代の作品かと思ったのが、そうでないわけでしょう。デザイン、と言うものへの意識が変わった一枚。
隣のウサギさんはやっぱりデザインの巧みさに!!!となった一枚。月ウサギ。
月を見て跳ねるのは伊万里のウサギ、こっちのウサギは月の中にいるらしい。

tou388.jpg
櫻をモティーフにした鍋島は本当にいとしい。
静かにシュールな世界が活きている。

今回こちらは見なかったが、櫻をデザインしたものなら、このお皿も好きだ。
tou394.jpg
不可思議な美しさと言うものを、実感する。
(このお皿は現在、兵庫陶芸美術館で展示中)

画像はあるけど、どちらを見たのか判然としなくなったので、出さないのが色絵更紗文皿。
万華鏡をのぞいたような美麗な世界が、円の中に納まっている不思議。
本当にきれいだった。
こうした幾何学的な更紗文を見ると、イスラームの宇宙を想うのだった。


そして白椿の愛らしいお皿がある。
tou391.jpg
形も可愛いし、横つなぎなのが仲良しさんな風でいい。

最後に現われるのは当然こちらの椿。
img866.jpg
本当にわが最愛の椿。

ありがとう、鍋島。ありがとう、江戸時代。
こんなにも素晴らしい作品を生み出してくれて。


10/11まで開催中。
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