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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

高島屋百華展

京都市美術館の「高島屋百華展」を見た。
大阪・日本橋にある高島屋史料館から主に洋画を運び出して、展示している。
留守居を承るのは工芸品たち。12/24までその展示があるので、また史料館まで出かけよう。
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丁度一年前の今頃、六本木の泉屋分館で高島屋史料館名品展が開催された。
そのときの感想はこちら

内容はほぼ等しいが、片方にしか出ていないものもあり、どちらも見ごたえはあった。

もともと無料公開してくれている高島屋史料館の名品たちを、東京や京都で出開帳する以上は、いい内容でなければならない。
折々に資料館へ出向くわたしの目はキビシイぞ、とひとりごちながら会場を歩いた。

あいにく京都市美術館ではリストはなかった。
それで六本木で出なかった分の感想だけ書こうと思う。
なにしろ完全に感想がかぶるので、スペースがモッタイナイ。

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いきなり史料館のヌシのような大黒天像が待ち伏せていて、びっくりした。
よく出て来やはったものだ、と感心した。
さすがに玉虫厨子の模造品は来ていない。

富田渓仙 風神雷神  だいたい誰が描いても風神雷神はかわいいのが多い、と相場が決まっているが、それにしても可愛すぎる。ブサカワ。
右の雷神は足指が三本で大きい爪がついているが、それもおもちゃみたいで可愛い。
腰のベルトみたいなヒョウの毛皮もいい。
左の風神は阿吽の吽らしく口を閉じているが、こちらも牙がにょっきり出ている。
いいコンビだなぁ。

団扇や扇子の原画とその現物が並んでいた。
小杉放菴は可愛い可愛い寒山拾得を描いている。
出光で以前みた「遊ぼうよ」と呼びかけてくるような、あのちびっこ二人組の寒山拾得である。
にこにこしながらしゃがんでこちらを見ている。
頭をなでてあげたくなる。本当に可愛い。

又造さんは銀地に群青色の花ショウブを大きく一輪だけ描いている。
それは扇子なので当然いくつもの折り山が出来る。
折り山を開くと花が現れる。
・・・・・不思議な官能性に満ちていた。

楠部彌弌のやきものが出ていた。
いつもの個性的な彩埏ではないが、可愛い器だった。
わたしは板谷波山の作品も綺麗だと思うが、近代の人では楠部彌弌と塚本快示がいちばんステキだと思うのだ。
ここにあるのは楠部彌弌、清水六兵衛、富本憲吉らのやきもの。

着物も並んでいる。実際高島屋では「上品会」「百選会」などの選ばれた顧客のための着物展を開いていて、そのときに出た着物が資料館に時折展示されるが、やっぱりいいものはいい。
そして先月まで史料館で開催していた高島屋貿易部の仕事に類した展示もある。

百貨店のポスターもまたひどく魅力的だった。
北野恒富の「京舞妓 若松」は特に可愛らしい絵で、高島屋にも、舞妓にも、どちらにも当時のお客は惹きつけられたことだろう。
わたしが最初にこの絵を見たのは「サライ」の創刊号か20号かだった。
今でもその切抜きを大事にしている。

こちらは神坂雪佳監修のポスター。tou457.jpg
雪佳も高島屋とは縁が深く、今度はその辺りの商業デザイン展が見たいと思う。


バラのマークの高島屋は百貨店の中では、大丸、三越と共に文化を大事にして、いいものを見せてくれる。特にこの史料館は無料公開で、折々の企画展示がとても楽しい。

本当にありがたいキモチが湧いてくる。
これからもがんばっていい展示を開いてほしいと、ただただそれだけを願っている。
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