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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

ルネさんのパンダ

弥生美術館に行く。考えれば'91年からここの会員なのだ。

内藤ルネの展覧会である。以前もよかったが、今回もよかった。
子供の頃、パンダが来た。
カンカンとランランである。そこへ内藤ルネのパンダイラストである。
私が思うに、その当時の子供はみんな大抵はルネのパンダやイチゴ、トマト、ピーマン、目を閉じた子供、にゃんこ、わんこのキャラクターグッズを何かしら持っていたはずだ。そして、今も必ず家のどこかにあるだろう。
水森亜土グッズとルネグッズは、大変にポピュラリティあふれるポップでキュートなものなのだとつくづく思う。

私は'82年頃、学校の近所のファンシーグッズショップで『わーなつかしーパンダだ、レモンだ』と言ってシールを購入した記憶が今も鮮明だ。
それから二十年経った現在でも、やはりパンダは可愛いし、トマトやレモンのプリントされたクロスは、調味料を並べる棚に敷かれている。

大人になった今、改めてルネさんの世界を眺める。
ファンシーグッズだけでない世界に私は微笑んでしまう。
ご本人がカミングアウトされているのではっきり書くが、薔薇族の表紙絵などがとても清潔な筆致で、逞しい少年への溢れるばかりの愛情に満ちているのだ。いいなあ。そして公私共にするパートナーの方との暮らしなど、とてもほほえましい。それを隠さずに幸せだとご本に書かれているのが、これまた可愛くて可愛くて。
入院されてもセンセイにときめいて、それで早くよくなったと言うのが、なんだか童女のようで愛らしい。
変な喩えだが、宇野千代のエッセイに通じる、正直者の幸福を味わった気がするのだ。

修善寺に美術館があるそうだ。いつか行きたいと思う。
いつまでも可愛らしい人でいてほしいな・・・あのパンダのように。
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