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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

上京区ふらふら 非公開寺院など見たり

秋になると京都の混雑が激しいわけだが、煩わしいからと言ってそれを避けるのも惜しいくらい、京都の秋は見事だと思う。
今日は上京区と北区とに少し遊んだ。

出かける前にちょっとばかり内科によって「今日は京都、明日は芦屋から尼崎あたり」とお医者さんに言うと「どーぞどーぞ」とススメられた。
安静なんて言葉も行為も、あんた知らんやろ? というのがその顔に出ていたな。
カゼよりなおタチの悪い状況を抱えているのに対しては、さる鍼灸医を薦められたので、これはまた来週にでも考えることにした。

四条烏丸につく。立命館大学行きのバスを待つ。金閣寺経由のバスが来たが見逃す。
そんなのに乗ってはとんでもないことになる、とリセイだかチセイだかが小さく囁いてくる。そう、わたしは金閣が目的ではないのよ。
京都府立堂本印象記念美術館。
そこへ行くための道を模索している。

結局1時間に1本だけの51系統に乗り、覚悟していたよりずっと早く美術館に着いた。
今日は「関西文化の日」の一環でこの美術館は無料だったのだ。
金島桂華展。その詳述はまた別な記事にして、ここでは軽く。

美術館からそのまま堀川今出川へ向かうか、北野白梅町へ向かうかちょっと悩んでいたがやっぱり白梅町へ出た。
今まで気づかなかったが、次の交差点から下がれば(南下すれば)15分ほどで京福電鉄の北野白梅町の駅に着くのだった。
バス一日券があるのでバスに乗ったが、今度は京福電鉄も使えるな、と心にメモる。

北野界隈に来ると、名だたる名店やカフェではなく、わたしはイズミヤの5階にある茶房ひまわりでランチにすることにしている。
色々と好きなものが集まっているし、店員さんみんながとてもいい感じだし、気安いのがなによりいい。(それで人気だからちょっと待たないといけないが)
今日は明石焼き(玉子焼き)と小さいキノコうどんと小さい天丼を選んだ。
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明石焼きに飽いたらこちらでもどーぞと小さいソースつき。
おいしかったわ。
わたしは出来る限りお昼はうどんを食べたいと思っていて、小さいおうどんは淋しいかなと思ったが、明石焼きが幅を利かせているので、そうそう淋しくもない。
デザートは一緒に頼むと100円引きになる和風ミニパフェにした。
ホイップに黒蜜、りんごのシブースト、かぼちゃプリン、サツマイモの飴煮にポン菓子という構成だった。
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バス停に行くとまた51系統が来た。1時間に1本のバスなのによくよく縁があるのね。
堀川今出川で下車。道路を渡って別バスに乗り換えてもいいけど、歩くのもいい。
堀川通りの銀杏並木。SH3B00910001.jpg

堀川寺の内へ来ると「田丸弥」でいただくのも楽しみなんだけど、今日はそういうわけでパス。ここも本当に色々とおいしい。
さて、非公開寺院の一般公開ということで、すぐそこにあるはずの「慈受院」を目指す。
道路向こうの妙連寺の長谷川派の絵はパスした。
なんしか1ヵ所800円だから、色々と考えねばならない。
春秋二度だけ公開の宝鏡寺もオープンして「秋の人形展」を開催してるが、今回はパス。
裏千家の茶道資料館では東博所蔵の広田不弧斎旧蔵の陶磁器展を開催しているが、それもパス。目の前で開催しているのを二つもパスしたのは、わたしの体調の問題よりむしろ、別な問題かもしれない。
さてお寺は確かここら辺と思いながら歩いて・・・歩いて・・あれれ?
本法寺の長???い塀を曲がりながら、おかしいなぁと思うが、どうも人に訊くのが億劫になっている。
今日庵、不審庵などを横目にしつつ本法寺の前に来たのでぱちっ。
秋の美を感じますなぁ。

ぐるっと一周してしまった。看板前に戻るとそこの地図を見る人がいて、その人はすぐそこの駐車場へ入っていった。
そうだ、思い出した、そこだった。

慈受院。ここも門跡寺院で普段は非公開。薄雲御所。
絵はがきセットを購入した。今回何故ここを選んだかと言うと、「大織冠絵巻」が出ているから。
玄関から見えるのは金木犀。丸く丸い丸カット♪
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藤壺女御ゆかりの寺院、ということだった。

あがると狩野派の鷹の襖絵や屏風がある。門跡さんにしてはえらい勇ましいと思ったが、他は大体が花の絵だった。

総持院の間には宋代の絵師・華岳の描く牡丹の絵の軸があった。
紅、薄紅、白の牡丹たち。日明貿易で輸入したもの。
やはり「華岳」だけに牡丹が得意なのね、と勝手に感心したり。

他に赤い朝顔を描いた一枚ものの屏風もある。
ここと隣の本堂から見えるお庭は枯山水。クスノキはご神木として大切にされている。
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弁財天を祀りもしている。お使いの白ヘビのような白石の流れ。

寺宝を眺める。
丁度「時の人」たる光明皇后のゆかりの品があった。
つまり皇后の髪の毛を、江戸時代になってから経糸に編みこんで拵えた陀羅尼なのだ。
ほつれているのがそのおぐし。
1250年の歳月でも髪は黒黒と活きている。

大織冠絵巻。「珠の段」ですね。国芳に至るまで描いている図。
ここにあるのは室町時代のもの。金箔がピカピカしていた。
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庭の桜もこの画像ではわからぬが、胡粉がキラキラしている。
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他に須磨明石屏風と、後櫻町天皇ご下賜の四季花籠図屏風があった。
この花籠は金屏に花籠の絵を貼り付けたもので、とてもとても愛らしい。
花の絵も繊細で、いかにも門跡寺院にふさわしい感じがする。

このお寺自体は1919年に復興されたそうだが、寺宝はさすがに旧いものが多い。
腕に白ヘビを巻きつけた普賢菩薩像、ぶりぶりなど。

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上はぶりぶり、下は陀羅尼。

螺鈿の名品も色々あった。琉球渡りのものや長い短冊形のものなどの他、琵琶の装いに面白い絵柄の螺鈿が張り巡らされていた。
闘うゾウ2頭の構図。戦争で働くゾウたちが、ぱおーっとばかりにハナを振り回して人を蹴散らしたり、跳ね飛ばしたり。
2頭とも表情がなかなかハッキリしている。

欄間も桐に鳳凰で、細かいところに面白味があるいい建物だった。
楽しい気分で出てから田丸弥によって、秋限定のお菓子「やきぐり」を購入する。
裏千家の茶道資料館には来館者に呈茶があり、最初に来たときこのお菓子をいただいたのだ。それ以来秋になると、田丸弥さんの「やきぐり」を楽しみにしている。

堀川今出川でバスを待っていると、またまた51系統が来た。よくよく縁があるらしい。
それに乗ると四条河原町へ向かうので、本当はちょっと都合がよくないのだが、こう何度も遭うのはただの偶然ではないと思い、それに乗った。

京博の「高僧と袈裟」は諦めて、そのまま阪急へ降りると特急がいる。
まっすぐ帰れということだ。
十三に着くまで完全に寝ていた。風邪薬が効いていたせいだ、と思うことにした。

おうちで「やきぐり」いただきました。
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