FC2ブログ

美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

尾上松之助と時代劇スター

目玉のまっちゃん、と呼ばれた活動写真の大スターの展覧会を見る。

フィルムセンターに着くと、ものすごい大混雑の行列でびっくりしたが、これは大ホールの上映会のお客さんだったのだ。
それにしても凄い。成瀬巳喜男の回顧上映だ。係員にそっと聞くと、『浮雲』のときはもっとすごいそうだ。
『浮雲』わたしにとっても、ベストシネマの一本だ。少し前に世田谷文学館で成瀬特集があり、オンリーさんの頃のゆき子の家のセットが展示されていたが、ここにも持ってきてあるらしい。けっこうなことだ。
ここで映画を見るのが好きだが、大阪人のわたしには難しい。
二三年前か、東千代之助が見たくて、夜行日帰りツアーを決行したことがある。あの時は夕方に『笛吹童子』三部作を、夜から『夕日と拳銃』を見たのだ。それ以来、なかなかここで映画を見られないわたし。

京都文化博物館には、様々な日本映画のサビ部分ガラシーンを見ることの出来る施設があり、かなり以前から私は尾上松之助葬儀などを見ていた。だから彼の児雷也や岩見重太郎より先に、まず思い浮かぶのは、真っ白な葬儀模様なのだ。
会場内は良い構成だと思った。ここでは一度もハズレはない。御園コレクション、フリッツ・ラング展などなど・・・いいなあ。
蝦蟇の映像を見て、私は赤影のOPを思い出した。

昔の活動写真の名優たちのプロマイドなどを見る。VTRも流れる。
かなり以前から私は、伏見直江のファンなのだが、忠治旅日記のラストがすてきだと、ときめいた。かっこいいなあ。
栗島すみ子を見ると思いだす話が二つある。一つは久世光彦のエッセーの中にある、おっとりした栗島の素顔、もう一つは福富太郎のエッセーにある、伊藤晴雨の責絵に彼女の顔写真を貼り倒していたおじいさんの話。何故、そんなことを覚えているのだろうか。

松之助は無声映画の時代の俳優だが、今見てもなんとなく楽しいのは、エライと思う。どれだけ人気があったのかは、ポスターや双六、お葬式からもよくわかる。いくら娯楽がすくない時代だとしても、やはり大衆の心を掴む力が、彼には具わっていたのだ。
見に来てよかった。
関連記事
スポンサーサイト



コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

フリーエリア