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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

白井晟一展

短い記事2本目。

白井晟一の展覧会が汐留ミュージアムで開催されている。少しばかりの展示変えもあり、そのどちらも見たくて二回ばかり見てきた。
正直にいうと、白井の哲学性・思考、思索の深さ、冷徹なまでの目に対して、わたしはニガテな心持ちがあった。
施主がどのような願いをこめて施工を頼んだか。
そういうことを考えながら展覧会を見て歩くと、白井の発想の根源が内側にある、ということを感じずにいられなかった。
自己との対話・事象との対話、それらが作品に深みを与えているが、はたして施主というものは白井にとってどのような存在だったのだろう。
実際に白井作品を体感出来る場と言えば松涛美術館くらいしか知らない。
しかしその松涛美術館では時折わたしは不思議な疎外感を感じもする。
塔を中心にした外壁を歩く。そんな意識がある。
塔は空洞なので空からは雪が降り積もり、底に湧き出る噴水の水と刹那の交接をする。
それを窓から眺めている。
体感することのできない美をそこに見出している。
結局それが疎外感になるのかもしれない。

白井は一体どちらを向いて設計という仕事を行っていたのだろう。
原爆ドームへの自主的なアプローチ、それを思うだけでも様々な考えが浮かんでくる。
施主などいなくとも、白井は作りたいものを作り続けていた・・・
今となってはそんな気がするばかりだった。
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