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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

心斎橋物語

オープンしたそごうのギャラリーへ向かう。
14階直通エレベーターですぐについたが、なるほどすごく沢山のお客さんが来ている。

復元模型の心斎橋があり、上方浮世絵と立版古がある。以前にINAXで見たのと同じもので、今回は芦屋市立美術館からの出品だ。
幕末から明治、そして『大大阪』の時代へ。私はこういうコンセプトが大好きなのだ。
引き札や名所案内本などなど、見ていて楽しいばかりで、先ほどの立版古を拡大コピーしてダンボールに貼り付けたものがあり、妙なリアリティが醸し出されていた。楽しい。とても楽しい。
ドイツ式のトラスが見事だ。

一方、かつて心斎橋界隈に商売をしていたお店のロゴと創業年と現在の店名などが書かれたものもあり、とても興味深かった。
幻燈もある。なんでもあるなあ。
11時からレトロな蓄音機によるコンサートがある、と教わりそちらへゆくと、恐らくそれらレトロなレコードのコレクターの方が、蓄音機で一枚一枚丁寧に曲をかけてくれ、解説をしていたが、二村定一の歌がやたらと多く、ご本人もよく似てらしたから、多分熱心なファンなのだろう。私は久世光彦のマイラストソングの愛読者で、しかも我が家はどういうわけかこの手の大昔の歌がよーく流れた家なので、何故かこのトシでこうした歌を口ずさめるのだ。君恋しとか浪花小唄とか色々・・・
よっぽどアラビアの唄はありますか、と訊こうとしたがやめた。

追記:2017.9.15 毛利眞人さんである。

大丸が出していた双六がこれまた楽しかった。おやおや心斎橋の欄干まで展示されている。この楽しさ。失礼ながら歴史博物館より面白いぞ。
柳屋の販売物などは、三月のモダニズム心斎橋展で見ているので、記憶に新しい。また夢二の作品などは私は弥生美術館などでもおなじみだ。
初代中村鴈治郎の生人形が出ている。なんだか嬉しい。私はこういうこしらえもの系が好きなのだ。

高島屋のポスターも出ていた。北野恒富の美人画は『浪花の悪魔派』と謳われたらしいが、この官能性が私などには、たまらなくよいのだ。
中村貞以の髪洗う美人もよかった。やはり美人画があること自体が楽しい。当時の画家や文学者たちがデザインした着物なども写真に残り、それぞれの個性が出ているのも面白い。

地下鉄開通記念の紙製メリーゴーランドが楽しい。もう、ホントに楽しい。こういうのが好きで好きで仕方ない。
最後に螺鈿のエレベーター扉があって、とても嬉しかった。
新生そごうにふさわしい楽しい展覧会であった。
五月にさよならした三越の展覧会と似て異なるのは、『さあ今からどんどんお楽しみください』という匂いが強いところなのかもしれない。

村野藤吾の設計したモダニズムの傑作はこうして消滅してしまったが、ところどころに別な形で残されているのが嬉しい。
ロイヤルサロンにモザイクが残り、螺鈿もはめ込まれている。
それを売り物にすれば、また新しい商売にもなると思うが、その発想は無いらしい。

以前と違い、今度のそごうは客あしらいも丁寧そうなので、これからも期待している。大丸と共に、心斎橋をいよいよ活性化して欲しい、と強く思った。

追記:心斎橋そごうはやがて消滅し、大丸北館になるが、その大丸もまたまさかの取り壊しとなった。

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