FC2ブログ

美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

乾山と木米

明日までと会期が迫っているが、大和文華館の「乾山と木米」展は面白かった。
「陶磁と絵画」と副題があるように、二人の仕事の二本柱をそれぞれ展示している。
このチラシだと上の二点が乾山、下の二点が木米の作品で構成されている。
sun971.jpg

まず乾山から。さすがに好きなもの・魅力的なものがたくさん出ている。
特別展なので、大和文華館所蔵品だけでなく、ほかの美術館からも来ている。

白泥染付金彩芒文蓋物  サントリーの名品の一つ。よくよく眺めると、ススキと言われたらススキなんだが、抽象表現のようでもある。中は普通の染付だが、ススキの表現が激しい。三百年前の最先端か・・・

白泥銹絵雪笹文手鉢  これは先日湯木美術館「茶道の琳派」展で乾山倣品として生まれたものを見ている。本歌は後世のものよりいいと思った。ただし力強さはいずれも同じ。
所蔵が滴翠美術館だとあるのを見て、久しぶりに行きたくなってきた。

銹絵流水文手桶水指  今の雅俗山荘がまだ逸翁美術館だった頃の夏の展示によく見た。
大胆な面白さが魅力的な手桶だった。所蔵先が「(財)阪急文化財団」になっているのが、微妙にこわい・・・

銹絵百合形向付  MIHOさん所蔵の可愛らしいお鉢。これだとキノコと菊花の和え物に大根おろし、カボスかなぁと思いながら見る。

色絵竜田川文向付  この波紅葉はたいへん人気があるので、逸翁にも所蔵されているし、よそでも見ている。見学していた高校生女子が懸命に形を鉛筆書きしていた。
模写というのではなく、記憶のための写し。

二種類の色絵定家十二ヶ月和歌花鳥図角皿を見る。
七月が杜鵑なのは同じなので歌も同じものだと思うが、杜鵑の顔の向きが違った。
細かいことだが、そういうのを比べて眺めるのも楽しい。

色絵能絵長皿  出光所蔵の長方形の皿。翁・八嶋・杜若・花月・安宅の五点があるが、杜若は見たまま、花月は清水の舞台が描かれているから多分それ、岩と波は八嶋かと思うが、舟がわからない。翁は文字なのでいいんだが。安宅だと舟より松とかそういうイメージがあるけれど、どうなのだろう・・・

色絵氷裂文角皿  モザイク柄で可愛い。関係ないがヒョウレツを変換すると、豹列と出た。なんだかヒョウ柄のお皿みたいになってしまった・・・

色絵夕顔文茶碗  これは以前もここで見たが、大胆な図柄だが、静かな面白さがある。
11020603.jpg

銹絵染付金彩絵替土器皿  根津所蔵。金梅、帆舟、八重葎、ススキ、川面に雪の結晶体。
これは畠山記念館の兄弟かと思う。こちらのほうが金や銀が濃いように思う。

乾山の絵を見る。
拾得図  後姿を画面の右端に描く。余白にもある種の存在感が生まれている。

花籠図  抱一が描いたものの本歌。近い期間にそれぞれ見れてよかった。

出光所蔵の春夏秋冬を示す四幅を見る。
梅図、撫子図、萩図、雪図  それぞれ味わい深い。

波図  琳派らしい絵。猫手のような波です。

青木木米のやきもの。
煎茶に凝っていたひとだけに、煎茶具のいいのを拵えている。
白泥の湯沸し、炉、炉台などなど・・・
このあたりは出光美術館で以前にも見ている。

木米は明代の青花や赤絵にも感心が高かったようで、手本にしたらしいものもいくつか展示されていた。お手本も倣いものも、どちらも愛らしい。

木米の絵にはあんまり関心がないので、ちょっと感想は書けない。

古美術の面白さを堪能できる展覧会だった。
関連記事
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

フリーエリア