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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

東博でみたもの

東博で見た素敵な作品たち。
芭蕉の直筆。その表具がいい。もろに芭蕉柄、刺繍。
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前に「芭蕉なんて名乗るのは凄いセンス」と書かれたのを読んで、当時の状況がわからないから「何故だろう」と思ったことがある。
しばらくしたとき「芭蕉=バナナ」という認識があったというのを読んで妙に納得した。

伊万里のウサギも可愛いが、これも今月いっぱいか。
こちらはイマイチ映りが良くないので挙げないが。
ウサギは吉祥動物だから色々と絵になるが、十二支のうち羊は日本ではあんまり意匠化されないな、と改めて思い出す。尤も「羊太夫」と呼ばれた人もいたようだが。

寛文小袖が二領並ぶ景観!いいなあ。やっぱりこの時代のがマイベストやな。
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わたしが実際に着たいのはこういう柄なのですよ・・・

浮世絵は広重の忠臣蔵の揃いものが出ていた。
それぞれの段の名シーンをずばり描くが、キャラの表情の細かいリアルさがいい。
城明け渡しの由良之助がキッと見返る顔などは悔しさと決意が入り混じっているし、五段目の定九郎がニンマリするのなどはもう、芝居よりいい。
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最近の定九郎はちょっといい男過ぎるのが逆にあかんような気がする。
最初期の定九郎は山賊スタイルだったのを今のかっこいい系にしたのはいい工夫だが(ちゃんとここにも面白い逸話がある)、その意味を完全に忘れているのではないか。
何故そうなったかということを考えてしまうのは、わたしがリアリズム志向の関西人だからかもしれない・・・

初期油絵。鹿子木孟郎の虎は白毛が奴ヒゲみたい。
かなりコワモテな虎。SH3B08590001.jpg
夜中に野っ原でこんなのに出遭ったら命はないですな。

安田靫彦の描く美少年はいつ見てもときめく。
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院展の三羽烏のうち彼だけが美少年を描ける。少年だけクローズアップ。

ところで表慶館は現在工事中の東洋館に替わって、東洋美術を展示しているが、それも今月限りということだった。
あのフレンチルネサンスの美麗な空間に東洋の古い美術品を置くというのは、非常に魅力的だったが、仕方ない。
きれいだなぁ。
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漢代のオブジェだと思えば可愛い。SH3B08900001.jpg
大体古代のものは用途がわからないと「祭祀に使われたのでは」と説明が入るが、最近はそこに関心が行かなくなってしまった。
可愛いものは可愛い、と勝手な鑑賞者は思うのだった。

赤絵も可愛いのが二点ばかり。近年こうした赤絵にも愛情がふつふつとわいてきている。昔は染付一辺倒だったが、今は赤絵も掌で賞玩したい・・・


南宋の青磁。この貫入が実に好ましかった。この時期だけの美。
影までが魅力的に思われる。SH3B08930002.jpg


朝鮮の豊かな磁器たち。欲しいと思うものは無限にある・・・
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クメール佛の首など。暁闇の中の仄白い首・・・しばらくすると動き出しそうな気配がある。
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こちらはガンダーラ佛。美貌の佛。そしてその背後の佛も共に写せることが出来て嬉しい。
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やっぱり東博はいいところです。
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