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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

愛染明王 愛と怒りのほとけ

こちらも既に終了した展覧会である。

金沢文庫の愛染明王展は最後まで人気の高い展覧会のようだった。
わりに早い時間に着いたが、もう賑わっていた。
対になる鎌倉国宝館の展覧会は前月見ていたが、なかなかここまで来れなかったのが結局こうした状況を呼ぶのだった。
図録完売と言うのは残念ながらも、文庫にはめでたい話だと思う。
zen062.jpg

愛染明王は赤い。
理由をきちんと知らずとも深く納得し、受け入れる。
青や黄色ではいかん、赤に染まる明王でなくては、その勤めは果たせないような気さえする。
奈良博を始め醍醐寺、西大寺、そしてこの地元からも名品が出ていた。
怒っていない顔もある。アッと声を挙げたような顔もある。
台座周囲に宝珠や巻貝が飛び回る図もある。

zen063.jpg

宝山寺と言うと生駒の聖天さん。ここもいいところです。そこの愛染さんは、周囲に散らばり系。

醍醐寺の曼陀羅は敷物風な花柄がいい。ご本尊は真ん中に赤く鎮座ましましている。

両頭愛染曼陀羅は面白かった。赤はむろん愛染さん、黒いのは不動さん。下方に騎獅子の赤い童子が狐を射ようとし、騎白象の白い童子は鳶を射ようとしている。狐も鳶も邪悪なるものの形象化として描かれている。

展示品の前の所蔵者として武藤山治や白河法皇があるのを見ると、色々と感慨深い。
尤もそれぞれ違う意味での感慨なのだが。

西大寺流の愛染信仰が蒙古襲来を撃退を祈祷するところから始まっている、というのも面白かった。
尊勝陀羅尼を唱えて神風を・・・

もっと早く行けばよかった展覧会だった。
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