2012年の東京ハイカイの始まり始まり~~~
例によって今年もまたハイカイし倒しますのでよろしくお願いします。
なおこのハイカイ録はやっぱり「例によって」詳しい感想などは後日また別に挙げます。
富士山は見えなかった。
「そこから富士は見えなかった」と書くと泰淳風になるか。
そのずーっと手前の滋賀県内は真っ白で、窓にも水が流れてゆく。
日本列島は細長いのだ。
「えっ」と思ったのは、車内検札で、近隣席の全員がEXのチケットを出したこと。
うーん、マンエンしておるのぉ。しかし思えば値段は均一化してるが、23区内は別料金というのがビミョーにいややな。
まず上野へ。特別展の大繁盛は結構だけど、昼前のわたしはそれには行かず、常設を一人楽しむ。その常設だけで一本書く気でおるのですが、つまりそれだけやっぱり東博の常設は凄いということですね、うむ。
和装のスタッフの人が親切にしてくれました、ありがとう。
寒風吹きすさぶ中、ベンチに座ってのんびりパンをかじる。
本当は新幹線内でかじりたかったが、寝てたので延期になったのだ。
旅行用のキャスター持ってベンチに座ってパンかじってたら、なんだか「家なき子」だよな。しかもサングラスしてるから、いっそう怪しい。
定宿に荷物置いて、服を多少変える。なにしろ暑いのよ。これは困ったぜ。昨日までとえらい違いやな。終始一貫しろ!・・・って誰に言うてんねん、誰に。
色々考えて、山種を先送りにしてまず松涛へ向かうことにする。
人形町を通る。「麒麟の翼」の宣伝が熱い。魚久は中途半端な時間やからかすいてる。
人形町もじっくり歩きたいが、近年は「街歩き」が出来ない体質になった。観劇も無理になったし・・・なんだか回遊魚になってゆくようですなぁ。
松涛美術館への道すがらにある、ガレット専門店に入りたいと何年も前から思っているがタイミングが悪くて入ってない。今日くらい、と思ったが、混んでるのではなくて空きすぎていて、入れなくなった。
「渋谷ユートピア」非常に面白い展覧会だった。
板橋区美の「池袋モンパルナス」には背後に悲哀があったが、「渋谷ユートピア」はそれとはニュアンスの違うものだから、楽しさが前に出ている。
後期にも行きたい。・・・どうも無理そうだが。
時間配分を考えて、五時前だけど東急の地下でダシ茶漬けをいただく。初めて食べる種類を選ぶと、これが自分の中では二塁打くらい。ラッキー♪
時間がぎりぎりだけど東近美へ向かう。
年明けしてから日の入りが遅くなってきて嬉しい。
ああ、☆が出ている。
明日もあたたこう歩かせる星が出てゐる
案内の人がまたいい感じで。自分ところの作品を愛するキモチが前面に出てるのはいいよね。わたしもファンとして嬉しい。
ここもバチバチ撮りたおしました。
さて、東博リターン。
内覧会へ向かうと、とんでもない大行列がっっ
まぁ色々あるわな、人生。
入館するまでに30分、会場へ上がれるまでに30分、しかも「どうしても『清明上河図』が今日中に見たい方は」で私がもらった整理番号は51。(終いは260番くらいだったらしい)
それが21時以降の呼び出しという状況で、もぉ本当にすごいわ。
むかしむかし西洋美術館のバーンズ・コレクション展のときはまぁなんとか潜り込めたが、今回はあきまへん、素直に待とう。
その間に楽しく展覧会をぐーるぐる…混んでるので大変。
道なりに進むと、「清明」コーナーへさしかかっるが、ちょうど大使館の人が見てる最中なので、その背後から上部を眺める。無論遠望なのですが、嬉しい。
そして初めてSPの人を間近で見る。バッヂがついてたので「あっ!」というと、そのオジサマ「SPなんてかっこいいことないですよ、ホントです、ただのオジサンです」…
いや、わたくし「かっこいいーっ」とは言うてへんから、安心してね。←何をや?
ちょっとばかり白ワイン飲んでから再び会場へ戻ると、八時だからかだいぶ空いてきた。
作品によっては独占できる状況に。
「夜合花」の美にクラクラして、何度も立ち戻っては眺める。
上品な老婦人といろいろお話しながら絵を見る、という贅沢なことをする。
こういう一期一会があるから人生は豊かになるのだ。
絵についていろいろ伺い、わたしも訊かれたことに答えて、機嫌よくお別れ。
九時過ぎに呼び出しがかかる。
幸いなことに、わたしはそのTOPの位置におるやないですか!
先導されてカーテンの手前へ進み、やがて絵に向かう。ずんずんずん、と歩いてついに「清明上河図」をガラス越しに眺める。
ほんの数分だけどガラスに張り付いて間近で見れたことは喜びだった。
ありがとう、これに関わったすべての皆さん。
とにかくこの北京故宮200については前編後編で記事を挙げます。
二日目、つまり今日。
曙橋の新宿歴博へ「平塚運一と下落合の版画家たち」見に行く。
これがまた面白かった。ここは常設は有料だけど企画展は無料なの。
それで楽しく眺めてから、久しぶりに四谷三丁目の消防博物館へ向かう。
一体いつ以来なのかわからんくらい前に着たきり雀、違う、来たっきり。
それでも展望台のことや地下の消防車実物展示は覚えてたので、それらを眺める。
今回惜しいことに借り物のPCなのでか画像が出ない。
残念。新宿から見える白い富士山がきれいだった。
弥生美術館へ。
植木金矢という画家は初めて知ったが非常に面白かった。
これについてもまた詳しく書くけど、世の中は本当に広いなぁ!
東大の安田講堂の前の中央食堂で、「エコメニュー」と銘打たれた「七草かゆ」を食べる。
内実は七草雑炊かき玉入り。なぜ「エコ」なんだろう…まさか裏庭から摘み草か…
そんなことを思いながら食べているわたし。
出光美術館では急須の神様・三代目山田常山展初日。
非常に可愛らしくてクラクラした。
そして大好きな監視員さんにも新年のご挨拶ができたし喜んでおったところへ、ばったりあべまつさんとお会いする。
やっぱりエエ展覧会には皆さんおいでなさるのですよ。
機嫌よく出て、次にサントリーへ。
広重の五十三次を見る。隷書版はなかなか面白い。
わたしはもともと子供の頃から「五十三次」大好きなので嬉しいが、この展示がまたニクい。いくつかの宿場を過ぎたときに、所蔵の武蔵野屏風、近江厳島屏風・京大坂屛風などが出ているので、もぉ本当に気分は「自分は旅人!東海道五十三次歩いてます~」なのだった。
とぼとぼ歩いて(東海道歩いたのはあくまでもココロの中さ)、森アーツの国芳見に行くが、ちょっとばかり期待はずれ。大阪市立美術館で見た良さが残ってるので仕方ない。
しかしその混雑に負けて具合が悪くなる。
再び大好きなミッドタウンに戻り、ちょっと一休みする。好きなスープがなくて残念だったが、新しいスープがおいしくて、それをさらにお土産に買って帰ることにした。
松屋銀座で上田宗箇の茶道を見てからホテルへ。
上田の展覧会は二度目。昔と今も感想はあんまり変わらなかった。
やっぱり武っ張っている。
今日はここまで。
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そのへんの食べ物屋で 下してちょうだい。
(なんで頂戴に 長打とか長大とか さきにでるわけ!)
洒落に笑いこけながら 新しい名前を覚えながらの楽しいお供 ありがとござんした。
ちょっとつまらないですよね。SPのオジサマや
上品なご婦人との一期一会、いいですねぇ♪
おまけに出先で、友人にも出会える。年明け
から、ご機嫌なスタート!羨ましいです。
小紋さんが早寝早起きの良い子なのと対照的なわたしですが、
(午前一時になる~)
会社でぐったりする分、遊ぶ先でハツラツなのでした。
いざとなったら手を引きますがな~
おんぷは一緒にこける可能性あるのであきまへんが(笑)。
三月には一日ご一緒できたら~と思ってます。
今回は本当に皆様方のおかげです、というのを強く実感しましたよ。
「めぐりあい宇宙」ではないですが
誰も一人では生きられない~
これでしたね~~