美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。

修学旅行の思いで…印象が強すぎて。

中学の修学旅行は6月に信越一周でした。
ところが前日にクラスのケンゴくんが急性盲腸になったそうで、急遽かれは来れなくなり、みんな残念に思いました。うちのクラスはみんなわりと仲良しだったのです。
あちこち見て回り、楽しいなあとか言いながら、ホテルにつくと、なななんとそこにお父さんと並んでケンゴがいたのです。
盲腸は医者の誤診、ただの食べ過ぎ。それがわかったのが午後三時。ホテルについたのが午後六時過ぎ。大阪から信州まで三時間で走ったお父さん。
クリーニング店を経営されているので、バンが停まっていまして、そのバンに再び乗り込み、お父さんは帰って行かれました。

ケンゴが来て、みんな嬉しかったけれど、その時の印象が大きすぎて、うちのクラスは全員が、あんまり修学旅行のことを覚えていないのです。
なんせ、帰ってから学年全員が修学旅行絵巻とやらを作成したのですが、うちのクラスは全員が「ホテルに着いたらケンゴがいた」そればかりを書いていて、くろよんダムとかわさび園とか、善光寺とか、他にも色々よいのを見ているのに、覚えているのに、全員が『ケンゴがいた』これです。

あれから二十年が過ぎまして、ケンゴはお父さんの後を継いでクリーニング店を経営し、わたしらクラス会の世話役をこなし、飲み会の幹事もしてくれてますが、必ず、その話が出てしまいます。
先先週も飲み会をしましたが、わたしは欠席したけれど、多分みんなまた「あのとき、ケンゴのお父さんえらいなあ」とか「よう来れたなあ」とか言っているような気がします。
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