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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

NHK大河ドラマ「平清盛」展

大河ドラマに関連した展覧会と言えば、近年は必ず江戸博と京都文化博物館とで開催される。
あとは各地の資料館とかイベント開催があるが、正直殆ど関心がわかないものばかりだった。
しかし今回はさすがにわたしもわくわくしている。
なにしろ「平清盛」ではないか。
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わたしは小さい頃から平家物語がとにかく好きで、学生の頃にはその清盛について書いたものを大学に提出している。
(中身については今ここで続いているブログ記事と大差のないもの)←成長不足。
一応そのときのネタは延慶本とか色々の比較からネツゾーしたなぁ。
現地調査もしたっけ・・・
さすがに今もう一度書けと言われてもしんどさが先に立つか。

さてそんな怠惰なわたしにピッタリなのが、この展覧会でした。
見たいものがたくさんある・学術資料もある・展示の並び方、見て歩く道のりが楽しい・・・
トピックスがあちこちにあるのもいい。
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中右記がある。陽明文庫蔵。読める字は読む。
面白いことを書いている。
今度陽明文庫の特別展があるが、陽明文庫はいつも機嫌よく色んな展覧会に大事なお宝を出してくれる、ええところだと思う。感謝感謝。

馬の博物館からは
保元合戦図屏風、保元の乱・平治の乱の画帖が来ている。いずれも江戸時代のもの。

平治物語絵巻断簡 六波羅合戦巻 三条河原の決戦(MIHO M)
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後期には『おち行く義朝主従』が大和文華館から来る。
渋谷金王丸の展覧会の時、この巻に彼も出ていることを知ったのだった。
振り向く若者が金王丸。
ところで関係ないが、いま「義朝主従」とを打つのに、平成の今では「シュジュウ」でないと主従に変換してくれない。リアルタイムの時代では「シュウジュウ」なのを思いながら打っている。

平治物語絵巻は本当にばらばらになっているなぁ、とここにある展示を見ながら改めて嘆息。

林原美術館も平家物語の絵巻などが多いところで(今後どうなるのかすごく心配なままだ)、ここからも多く出ていた。
実際のところ林原の「平家物語絵巻」は、’92年奈良そごうでの「平家物語 美への旅」展で見たのが最初で、その後全巻の掲載された林原の図録を手に入れた。
zen165.jpg 
前述の展覧会図録でもそうだが、林原本の絵巻には丁寧な情景・状況解説がついている。
今もこうして懐かしい気持ちで眺めている。
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厳島神社展で見た国宝もたくさん来ていた。

伝源為朝所用 小桜韋黄返威鎧
金銀荘雲龍文銅製経箱(平家納経納置)
平家納経 平清盛願文
平家納経 法華経信解品第四
平家納経 法師功徳品第十九
平家納経 陀羅尼品第二十六
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平清盛、頼盛合筆 紺紙金字法華経
古神宝類のうち 双鳳文螺鈿平塵飾太刀鞘
古神宝類のうち 檜扇

その中でもやはり平家納経がいい。
「美麗」展でも見て、感動したことを思い出す。
この辺りはやはり「国宝」にふさわしい美麗さがある。
そして田中親美の美しい模造も思い出す。
以前はそうした技能を持った職人がいたのだ・・・

折々に奈良絵本や絵巻が展示されているので、それを見て歩くだけでも楽しい。

また、神戸市立博物館で源平合戦の作品ばかり集めた展覧会が以前あったが、それ以来の再会も出てきた。

とにかく「平家物語」は本当に子供の頃から好きなので、展示品のうち「おお、久しぶり」なものが多いのも嬉しい。
サントリーの「西行物語絵巻」もやはり'90年代に見ている。


珍しいところでは「小敦盛絵巻」があった。
話を最初に知ったのはまだ高校くらいの頃で、敦盛ファンのわたしはむしろ「え゛~~~」と否定的なキモチだったが、今は別にユトリの眼で見ている。

細かいことは抜きにして、たいへん楽しめる展覧会だった。
要所要所のニュースがまた面白かったし。

ところで今回はじめて知ったが、関東では清盛は嫌われていたそうで、わたしは「え゛、そうなの」だった。よく考えれば関東が開いたのは源頼朝からだから、当然か。
それでどうしてわたしが平家ファンかといえば、わたしの女紋が平家のアゲハチョウだから。
うちの祖母は平家の落人の末裔だったのだww

大河ドラマでは松山ケンイチが荒々しい若者・清盛を熱演してるので、とりあえずがんばってTVを見ている。わたしは彼のファンなので、いよいよ清盛が好きになったり。ふふふ。

2/5まで
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コメント
継続
遊行七恵さん~「継続は力なり」といいますが

このようにコンスタントに長文の記事を掲載し続ける

ことができることに敬服します。


以前に、記事を読ませていただきましたが

今回、藤島武二を勉強するために
検索したところ
「遊行七恵さまの日々是遊行」がヒットしました。


懐かしくて
さっそくコメントさせていただきました。

これからも、毎日
読ませていただきます。
2012/01/22(日) 20:23 | URL | 悠々美術館 #-[ 編集]
維持・持続・続編・編隊・・・
☆悠々美術館 さん こんにちは
タイトルはしりとりになってますが、ほんと、わたしなんぞは長々と続けるばかりで。
色々と楽しいことが多いので、それを書き逃すのが惜しいんです。
そういう気持ちで続けてます。

尤も今月は見に行った展覧会が少ないので、あまり書くこともないんですが(苦笑)。
2012/01/23(月) 12:47 | URL | 遊行 七恵 #-[ 編集]
女紋
 平家の最後の砦 関門で多感な時期を過ごし 日々海峡、 下関を見て暮らした小紋は 
 憐れみをもって 一門の いや 両方に手を合わせるのです。
 満寿 干寿 の島影 赤間神社の大鳥居 デートと言えば下関・・・あ、横道にそれた。
 今も 年に一度は 門司から連絡の船で あちらに わたっております。
 能の「鞍馬天狗」が 義経のことと分かったときは うれしかった。
 吉川英治「平家物語」実家の本棚から ひっぱりだしてみます。
2012/01/24(火) 07:17 | URL | 小紋 #-[ 編集]
源平供養
☆小紋さん こんばんは

> デートと言えば下関・・・あ、横道にそれた。

うふふふ。

> 吉川英治「平家物語」実家の本棚から ひっぱりだしてみます。

子供の頃から本当に「平家物語」が好きなんですが、なかなか下関も壇ノ浦も赤間神宮も行けませんでした。
十年位前に初めて下関・門司・戸畑に残る近代建築を見て回りましたが、そのときも平家ツアーではなかったのが惜しいです。
吉川の「平家」は昔、市川雷蔵の若き清盛で映像化されたそうですね。
わたしの生まれる前の話なんですが、雷蔵さんの写真集だけ持ってます。

いま、久しぶりに大河ドラマ見てます。松山ケンイチくんが可愛くてドキドキです。
それにしても、小紋さんの文章を読むと、いつもそちらへ向いたくなります。
2012/01/24(火) 23:12 | URL | 遊行 七恵 #-[ 編集]
寿でなく 珠
 ありがとうございます。書いた後 引っかかっていて 地図を見たら満珠・・でした。
 たった 2時間ちょいです。門司港の 出光美術館に お越しくださいませ。
 このへんなら すこしはわかります。詳しい助っ人も呼べます。
 
 
2012/01/25(水) 06:28 | URL | 小紋 #-[ 編集]
旅は道連れ
☆小紋さん こんにちは
それはまたなんとも嬉しいことを仰ってくださる・・・!
出光(門司)を始め、あの界隈は見るべきところが多くて、素敵な地区ですよね。
三井倶楽部でオムライス食べましたが、ケチャップで
レ ト ロ
と書かれていたのには噴き出しましたがw
懐かしい思い出です。
2012/01/25(水) 12:48 | URL | 遊行 七恵 #-[ 編集]
平家物語
昨年偶然、平家物語(現代語訳(^ ^;)を読んでました。
自宅にテレビもないし、みることはないのですが、テレビドラマ化されてるんですね。

読んでみると、皇族の首を斬ったり、国政をほしいままにした挙げ句、南都を攻め、街に火を放ち、何千人もの足弱の老僧・学僧、女子供が逃げ込んだ南大門や三門が焼け、東大寺、興福寺が焼亡した、というところで、これは清盛の業死、平氏滅亡は当然だわなあ..と思いました。
それよりも、他の皇族、貴族、僧侶が暗愚であったりするなか、バランスがとれた判断力を持った後白河法皇が一層好きになりました。和歌もダメ、筆もダメ、ただ音楽狂いで遊びほうけている毎日を送る若き後白河は、父帝から「こいつだけは帝にしてはいけない」と散々な評価でしたが...、また、後白河が嫌いな九条兼実もカッコいいなあ、と思います。

敦盛といえば熊谷直実ですが、毎年知恩院で直実忌と兼実忌とが荘厳に執り行なわれています。

うちの母方も桓武帝からずっと辿れる平氏ですが、平家物語を読むと、まあ、仕方ないわな、という感想です(爆)
2012/01/27(金) 22:26 | URL | とんぼ #uaIRrcRw[ 編集]
平家物語はやっぱり好きです
☆とんぼさん こんばんは

滅びるものたちのその宿業を描くためにも、いよいよ無惨であり無慙でなくてはあかんのでしょうね。
後白河法皇はわたしの中ではけっこうワルいオジサマです。
五味文彦「院政期社会の研究」の中だったか、ちょっとはっきりしませんが、後白河さんは頼朝少年にも手を伸ばしていたそうで、いかにもその点では貴族だなぁと感心しました。

> また、後白河が嫌いな九条兼実もカッコいいなあ、と思います。

彼は終始一貫してますからね。


> 敦盛といえば熊谷直実ですが、毎年知恩院で直実忌と兼実忌とが荘厳に執り行なわれています。

そういえば京博のそばに耳塚がありますが、その前に直実のいたお寺がありますね。烏寺とか呼ばれていたような気がします。

平家物語はとにかくわたしの中では「古事記」と並んでトップです。
2012/01/29(日) 00:06 | URL | 遊行 七恵 #-[ 編集]
平家物語
こんにちは。久しぶりの「平家物語」でした。前回は、国会図書館の「貴重書展」でした。長門本について書いた記事は↓。
http://cardiac.exblog.jp/9746899/
お時間があれば・・・。
2012/01/30(月) 17:21 | URL | とら #8WYMted2[ 編集]
各種の平家物語
☆とらさん こんにちは
読み本系と語り物系とに分かれているので、色々細かい差異がありますが、そのあたりを学生の頃は懸命に調査したり論考したりしてました。
その頃は調査の真ん中にいたので思わなかったことですが、差異が発生するのは「読者・聴者が望むもの」から発生してしまうのも一因なのでしょうね。送り手だけの問題ではなくに。
2012/01/31(火) 10:35 | URL | 遊行 七恵 #-[ 編集]
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