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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

横浜にチンチン電車が走った時代 まちの主役!路面電車

日本大通り駅の真上にある「横浜都市発展記念室」は9周年を迎えたそうだ。
時折出かけては楽しい展覧会を眺めている。
基本的に「都市発展」に興味が向かうので、好みの展示以外でものこのこ訪ねては「なるほど~~」ということも多い。
そういうファンの人も多いとみえて、企画が続くのだ。
いいことです。

さて今回は路面電車の展覧会。
日本全国から撤退していったとはいえ、今も阪堺電気軌道、京福電鉄(嵐電)、江ノ電、宮島電鉄、世田谷線、都電荒川線は元気に走り、他にも函館・岡山・高知・豊橋、熊本、長崎などで市民の足として路面電車は走り続けている。
富山に至ってはヨーロッパの主流になったLRTを導入し、大いに市民に役立っている。
わたしはその路面電車が大好きで、時には理由をつけて乗りに行く。
復活すればいいのに、と思う町も多い。

横浜にもかつて路面電車が走っていたそうで、その頃の風景写真や路線図、また走っていた現場に関するものたちが展示されていた。
見に行くと、リアルタイムにハマの市電を愛していた人々が大勢いた。
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古写真はここの自慢のコレクションからいくらでも出てくる。チラシ表には四枚の写真が使われている。
上右から昭和四年の本町通り、上中は昭和45年の県庁、上左は明治末~大正の馬車道交差点、下は昭和29年の桜木町駅前。
それぞれの時代図から、ノスタルジーだけでない匂いが立ちこめてくる。人々と路面電車との深い共存関係が。

最初の名前は「横浜電気鉄道」だったそうだ。浜も電も鉄も旧字だった時代。それを経て「横浜市電」になる。
市電は本当によかったらしい。
何も横浜のそれだけでなく、使ってた人々の誰もが同じように言う。
うちの親は大阪の市電を愛用していたので、わたしが本町の信濃橋にゆくと言えば「市電があったら楽やのに」と今も言う。農人橋でも高麗橋でも同じ。
地下鉄やバスの発達があっても、やはり市電の良さを想っている。
わたしも街が見える電車が好きだ。なるほどここを通ればさぞ楽しかろうと思う町並みが、まだ各地に生きている。
「こち亀」では両津巡査が「勘吉少年」だった時代を時折描くが、そこでも市電は愛されていた。実用性と愛着。すばらしい存在。

zen321.jpg

昔の写真がそこかしこにある。
他に昭和35年の路線図などを見る。
銀座・立田野のあんみつや小倉アイスの宣伝付きmap。
楽しそうでいいなぁ。
路線を追うとけっこう今の私鉄や地下鉄ともマッチするのを知ったり、ここは今ならバスがあるはず、と思ったりして、かなり面白い。
路線図を見るのは本当に楽しい。
停車場のプレートや方向板もあり、戦前のものは書体も可愛いし、書き方も右から左なのがいい。

一方「楽しい楽しい」だけではないのが「電車」である。関東大震災、空襲などの災害からの復興についても資料が出ていて、それを見ると胸が痛む。

地下鉄の広がりについても当然資料がある。
わたしが一番よく使うのはみなとみらい線で、ブルーラインはほぼ乗らない。
実は伊勢佐木長者町にも入ったことがない。
子供の頃からずっと好きなドラマ「俺たちの勲章」のOPには横浜の街が映る。
長く憧れているのに、何故か行く場所は限られている。
今度はぜひその界隈から野毛山の動物園へも歩いてみたい。

記念乗車券、パンフレットの展示も興味深く眺めるうちに、各地の路面電車の写真などが出てきた。こういうのを見るのも楽しい。
わたしは日本では後は高地と富山の路面電車を乗っていないので、今度はそちらへも行きたいと思う。

本当に楽しい展覧会だった。4/1まで。
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