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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

日本橋 描かれたランドマークの400年

江戸博「日本橋 描かれたランドマークの400年」は浮世絵と近代版画と工芸品とで構成された、楽しい展覧会だった。
こちらにも新版画が出ているので、軽く感想を挙げる。

まず今回のロゴが大変いい。ちゃんとギボシがついている。可愛いなぁ。
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江戸時代の旅グッズが出ている。この辺りはよそでもよく見るので楽しく眺める。
北斎、広重らの作品もいい。日本橋はやっぱり絵になる場所なのだ。
北斎の「駿河町」は三井で開催中の北斎展にも出ていたので、都内で同時期に同じ絵を見たことになる。それも楽しい。

泥絵の具の日本橋がある。筆者不明だが、妙に心惹かれる作品である。
大体泥絵の具やガラス絵は価値を低く見られるが、しかし妙に魅力的なのも多い。
このあたりは小出楢重がその著書でなかなか面白いことを書いている。

広重 江戸高名会亭尽 日本橋柏木 珍しい楽器が集まっている。芸者たちがそれぞれの楽器とともにある。月琴、提琴、洋琴と名前が書かれている。提琴は胡弓に見えるが、よくわからない。洋琴も普通の和琴にみえる。月琴だけがはっきりと円い。

英泉 えびす屋店先 これもこの日の最後に再会するとはね♪あちこちえべっさんだらけのお店。

仕掛け絵巻があった。絵の中に薄い紙を切り貼りして、下からライトアップする。
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こういうことです。楽しくて仕方ない。

これは明治大正にもよく作られていて、わたしが見たのでは十二階絵葉書と、学習院所蔵の那須与一絵葉書などなど。
学習院の絵葉書展もとても楽しかったことを思い出す。
あの展覧会は大正時代がメインだったが、この「日本橋」や「モダンガール万華鏡」と通ずるところがあった。

やがて文明開化。
ガラス鉢のおしゃれさ、バッスルドレス、モダンなパラソル、ちりめん製のワンピースなどを見る。

明治末に絵葉書ブームが起こり、ここでもその頃に出た絵葉書が大量に展示されていて、とても楽しい。

やがて創作版画・新版画が現れる。
巴水「日本橋」は江戸博で'96年に開催された「近代版画に見る東京」で見たのが最初だった。あのとき手に入れたのがこの画像。
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ノエル・ヌエットの「日本橋」もある。こちらは雨の日。これはがすミュージアム辺りで見ている。

土屋伝「日本橋繁華の光景」もにぎやかな色合いが楽しい。
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芸術とか絵の価値とかそんなもの関係ナシに、楽しい絵というものがあるのを強く実感する。
この絵はその「楽しい絵」なのだった。

そして堀潔「日本橋と旧帝国製麻KK」1935年の下絵に1979年摺りが出ていた。
この画像は久保惣の所蔵品から。今、もしまだこの建物が残っていればなあと、いまさらながらに残念に思う。
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'52年のカラー写真で同じ場所を写した物があった。まだ進駐軍に接収されてる時代で、野村證券がリバービューホテルだった頃のもの。その手前に帝國製麻があったのだ。

一枚一枚をじっくり見るのも楽しいが、ふらふらしながら眺めて回って楽しめる展覧会だった。7/16まで。
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