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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

大和文華館の名品展

大和文華館の名品展の後期に出かけた。
前期も後期も本当に選りすぐった名品が集まり、とても楽しかった。
これまで見てきたものが配置もよく並んでいるので、ただただ楽しく眺める。
「観賞の楽しみ」というものを改めて実感する。
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「惜しい」のは自分の特に好きなものが出ていない、それだけ。
これはあくまでも嗜好の問題だから、とやかくいうことではない。惜しいと思っただけ。
しかしその楽しさが半減することはないので、やっぱり良い展覧会だった。
この名品展も今日で終わったのだが、ちょっとだけ記事を挙げることにする。
それでこれまでの画像を出してゆきたいと思っている。

一字蓮台法華経 市女笠の女もいた。「後期」とあるがこれは以前の展示のときの画像。
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寝覚物語 わたしが見たのは姫君がひじを突いて物思いにふけるところ。
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伊勢物語下絵梵字経 「筒井筒」などが白描で描かれていた。

柿本宮曼荼羅図 緑が濃い。歌塚もある。

日吉曼荼羅図 社殿のマーチのような・・・

平治物語絵巻断簡 これも以前から好きなもの。渋谷金王丸が振り向く。

小大君像 佐竹本の姫君。

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遊行上人縁起絵断簡 柳の前で踊る一団。例の絵巻とは別系統

山水図 伝・周文 左には舟をこぐ人もいる。

呂洞賓 雪村周継 吠えるおじさんとカメラ目線の龍がいい。
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花鳥図屏風 雪村周継 鳥の位置がいい。
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叭叭鳥 伝・狩野源七郎 談合する叭叭鳥たち。なんとなく聞いてみたい。

婦人像 桃山美人。着物は辻が花。目の吊った静かな婦人。
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婦女遊楽図屏風(松浦屏風) これを最初に見たときはやっぱり嬉しかった。今は色々とアラも見えたりしてきたが、それでも好きなのに変わりはない。
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阿国歌舞伎草紙 色んな阿国歌舞伎草紙を見たが、色合いの鮮やかさはこれが一番いいように思う。
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詞書の写しを書く。( )はわたしの書き込み。
「いかに阿国に申候 これハはやふるくさきうたにて候ほどに、めずらしき歌舞伎をちと見申そう 今のほとハ上るり(浄瑠璃)ときと言ふうたをうたひ申候さらば、うたひてきかせ申さんと、つつみの拍子打ち揃へてうし(調子)をこそうかかひ(伺い)けれ
わかこひは月にむら雲 花に風とよ
ほそみちのこまかけて思ふそくるしき
山をこえさとをへだてて人をも身を
もしのはれ申さん なかなかに
こうた(小唄)は夜なかのくちすさみとよ 
あかつきかたに思ひこがれてふく尺八は
君にいつもそふてう別れてのちハ
又あふしきとよ春さめのうちしをれてたるを見るにつけても
此春はかりにとよの・・・」

伊勢物語図式紙 宗達 芥川。やはり綺麗。きれいであること以上のものはない。

扇面貼交手筥 どこの面を見ても本当にいい。可愛い。
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金地山水図屏風 渡辺始興 金地に墨痕淋漓。こういうのもいい。

親鸞聖人剃髪図 田能村竹田 縦長の画面には里山が描かれている。少年が剃髪出家をするためにここへきたのだ。のどかな春を惜しむヒトビト。

梅華満開夜図 富岡鉄斎 祖父と孫のように見える二人が、梅の里で佇む。高士と侍童かもしれないが、この和やかな雰囲気は本当に優しい。

埴輪鷹狩男子像 可愛い~あの目が可愛い。鷹もいい。

臥牛飾陶硯 海のところにくつろぐ牛。飾り物だから摺れなくてもいい。

織部沢瀉文硯 色よりも装飾に惹かれる。
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色絵鴛鴦香合 仁清 かわいいよね~これはほんとに。

色絵夕顔文茶碗 乾山 配色の大胆さ、意匠のかっこよさ!ほしいわ~
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銅板地螺鈿花鳥文説相箱 小鳥が可愛い。これは文鳥なのかな。丸々してて可愛い。

沃懸地青貝金貝蒔絵群鹿文笛筒 光悦 何度見てもきらきら。鹿たちが可愛い。モダンな形をしている。
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鉄製蜻蛉文真形釜 経歴も由緒あって面白いけれど、とにかくこのトンボたちがドラゴンフライなのを実感する。


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中国・朝鮮・ベトナムなどの名品を見る。

秋塘図 伝・趙令穣 遠くのカラスたちがいい。物寂しげで心静かな佇まいが。
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雪中帰牧図 李迪 前回この模写をみて、初めて構図の具代的なところをつかんだ。今回はそれを思い出しながらながめる。静けさだけでないものを感じる。やはり古びがつくのとそうでないのとでは、違うのだ。

猫一家をみる。
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犬一家は前にとった写真から。
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・・・自己満足でも楽しい。

竹燕図 馬遠 燕も飛ぶものと語らうものとわかれるが、どちらも黒い頭が丸くてかわいい。

蝉形の細工物も好き。

黒漆輪花本 これは同型のものが韓国の北村美術館と言うところにあるらしい。

三彩立女 福徳円満な唐美人。
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白磁褐釉彩蓮池水禽文水注 蓮が可愛い。縁取りの中の世界。

白地黒花鯰文枕 二匹の鯰がコンニチハ~~

青磁合子 高麗時代の美品。非常に美麗な色合い。蓋はないのだが、それでも欠けることはない。

螺鈿葡萄文衣装箱 たいへん好きな長い箱。蝶々とハチがいるのもいい。朝鮮の螺鈿の美に溺れる・・・

今回はとにかく楽しむばかりで、目新しい感想は何もないけれど、やはり大和文華館の底力と言うものを感じさせられた。本当に素晴らしい。

継ぎは朝鮮美術の展覧会だが、そちらにはなんと東洋陶磁美術館の所蔵する高麗青磁の名品たる陶板が出てくるのだ。あれほど好きな高麗青磁の名品は他にない・・・
そちらも楽しみにしている。


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コメント
No title
大和文華館まで!
ほんま、精力的に美術館巡りをされておられますね!

「沃懸地青貝金貝蒔絵群鹿文笛筒」
能管の筒様式のようですが、絢爛たるものですね。こんなのを腰に挿して
ぶらりと散歩にでる...なんと粋なことでしょう。

ところで、7/10−9/2の間に国立歴史民俗博物館で紀州徳川家の
楽器コレクションが展示されるようです。大名持ちのキンキラの悪趣味なのも
あるかもしれません。是非行ってみたいのですが、どうなりますことやら。
さらに、7/22には、明治撰定譜に準拠した現行宮内庁楽部の演奏とはたぶん
相違点がありそうな、紀州家伝来の江戸期の楽譜による演奏が伶楽舎によって
公演されるようです。
伶楽舎は、関西にはない、きちんとした演奏の出来る非常にレベルの高い団体です。

遊行さんが関東徘徊される頃と重なるようであれば、一度行ってみてくださいませ。
2012/06/25(月) 18:09 | URL | とんぼ #uaIRrcRw[ 編集]
思い出
こんばんは。2007年に松伯美術館と大和文華館に訪れた時のお世話になったことを思い出しつつ、当時のHPとブログを読み直してみました。

熱帯花鳥へのあこがれー松伯美術館
ブログ① http://cardiac.exblog.jp/6729262/
HP① http://home.g01.itscom.net/cardiac/JA071.htm#070411a

松浦屏風と江戸桃山の美術-遊楽と彩宴ー大和文華館
ブログ② http://cardiac.exblog.jp/6730901/
HP② http://home.g01.itscom.net/cardiac/JA071.htm#070411b

ブログ①の出だしは・・・。大阪に4日間滞在することになった。日中、美術散歩に抜け出す時間は見つけられそう。そこでネットから大阪周辺の美術館情報を探索した。遊行七恵さんのブログhttp://yugyofromhere.blog8.fc2.com/blog-entry-794.htmlで「大和文華館」で松浦屏風が出ていることを知って、これに決め、そのことを書き込んだ。大阪に着いて、ホテルから遊行七恵さんのレスポンスを見てみると、松伯美術館のお勧めもあった。

大和文華館は相変わらず素晴らしいようですね。未見のものも少なくないので、再訪できればと願ってますが・・・。
2012/06/25(月) 19:42 | URL | とら #8WYMted2[ 編集]
定番~♪
☆とんぼさん こんにちは

ここは会員なので毎回必ず行きます。
いつみてもいいものが多いですよ。

> 「沃懸地青貝金貝蒔絵群鹿文笛筒」
> 能管の筒様式のようですが、絢爛たるものですね。こんなのを腰に挿して
> ぶらりと散歩にでる...なんと粋なことでしょう。

能に出てくるヒトみたいです。

> さらに、7/22には、明治撰定譜に準拠した現行宮内庁楽部の演奏とはたぶん
> 相違点がありそうな、紀州家伝来の江戸期の楽譜による演奏が伶楽舎によって
> 公演されるようです。
> 伶楽舎は、関西にはない、きちんとした演奏の出来る非常にレベルの高い団体です。

その頃は大阪にいますわ。残念ながら。
あと佐倉の歴博は駅から遠いですが面白いですよ。
半日遊べます。
2012/06/27(水) 12:27 | URL | 遊行 七恵 #-[ 編集]
光瑤のきらめきが
☆とらさん こんにちは

なつかしいですね、どちらの展覧会もとても素敵でした。
やっぱり大和文華館の所蔵品は奥深いです。
毎回毎回見てますが、それでも飽きません。

なかなかこちらには来れそうにないかもしれませんが、またぜひぜひ。
次回は朝鮮美術なんですが、よそからのゲストもお迎えしての豪華な展示になりそうです。
2012/06/27(水) 12:33 | URL | 遊行 七恵 #-[ 編集]
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アンリ・ル・シダネル展 @損保ジャパン東郷青児美術館

 シダネルはかなり前から知っている画家である。その穏やかな点描風の画は、なんとなく和むものでありながら、実際には、ちらとは見つつ彼の画の前を通り過ぎていた。10年間も続い
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