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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

中国絵画と日本 静岡県立美術館収蔵品展

静岡県立美術館の収蔵品展を見た。「中国絵画と日本」と題されている。
近年中国絵画とその影響を受けた日本の絵画にひどく惹かれているので、この展示も大変興味深く眺めた。

徐霖 楼閣山水図 明代 遠くに霞む山。それは人影のようにも見える。それに対し手前のリアルな楼閣。
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丁雲鵬 観音洗象図 雲に座し青い瓶を傾けて水を与える。落ちてくる水は象を洗う。二人の下男が丁寧に象を洗う。実際の手を使わずとも、確かに観音は象を洗っているのだ。

方梅 墨梅図 清代 墨絵の美を堪能する。こうした墨梅図は戦前までの日本人の心に深く染み通ったことだろう。

童鈺 墨梅図 こちらもいい。

梁基 花鳥図 天明元年(1781) 濃淡で花の美を表現する。カワセミもいる。

馮鏡如 梅図 梅はやはりいい・・・

中村竹洞 倣董源山水図 天保五年(1834) 茫洋とした山水図。原画は知らないが、竹洞な味わいがよく出ているように思う。

岡本秋暉 群鳥図 派手っ!一本の紅梅に様々な鳥たちが止まっている。枝がしなるような。「李一和に倣う」とあるが、とても派手で面白い。

二つの蘭亭曲水図をみる。
狩野永納 フルカラーで楽しく明るい曲水図。
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にぎやかなイベント図。42人がわいわい。おじさんたちが飲んで詩をひねっている間に侍童らがてんやわんや。しかし中にはセコイ子供もいて、台所で居眠ってたり、酒を盗み飲んだり。可愛い子供もいたり面白い顔の子もいたり、と個性を分けているのもいい。左隻の最後のあたりでは蓮の葉に乗せた杯を回収するのだが、中にはそれをグイグイ飲むのもいる。コブ白鳥をだっこする子もいたりで、おじさんらよりむしろ「唐子遊びならぬ唐子はたらき図」の様相を呈している。
白い花菖蒲も咲き、和やかでいい。
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久隅守景 こちらは墨の濃淡で洒脱な味わいを出している。人数もアバウトで、おじさんも子供も同じようにダラダラワイワイしている。ブサカワなキャラたちというのも面白い。楽しそうな図。
長屋の水遊びを「蘭亭曲水図」に見立てたような雰囲気。

池大雅 西湖図 ロバに乗り丸い石橋を渡る人も遠くに見える。のほほんとした風景。

狩野尚信 西湖図屏風 うたたねの人の円窓の向こうに広がる風景=西湖、という構図。
二重構造の面白さがある。

数は少ないが楽しく眺めた。
7/22まで。 
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