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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

大英博物館 古代エジプト展

森アーツセンターで「大英博物館 古代エジプト展」を見た。
なんでも世界最長の『死者の書』が来ている、と言うのでドキドキしながら見に行った。

どうも森アーツセンターへ行くと、展覧会を眺めるというよりイベントを楽しむ、というココロモチになるのだが、今回もその意味では大いに楽しませてもらった。

『死者の書』ときくと今のわたしは折口信夫の小説やそれを基にした映画を思うが、少なくとも高校生の頃まではエジプトの『死者の書』しか思い出さなかった。
その内容やシステムを深く知ることもないのに、字面だけで非常に深くときめきつづけていたのだ。

今回もその頃のココロモチが蘇ってくる。
ミイラもミニチュアの明器も大好きだが、それをさらっと見ておいて・・・とはいえ、やっぱりカノポス容器の模型が眼を惹いた。
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とても可愛い。変な喩えだが、キャラクター水筒にも使えそうな感じがする。

さてそれで37mもある世界最長の『死者の書』を早く見たい~~と足早にそこへ向かった。
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以前にチベットの『死者の書』は見ているが、自分にとっては本家本元のを見ていないのだ。否が応にも期待が高まる。

本物を見る前に、親切にもレクチャーコーナーがあった。つまり百以上の場面があるし、字も読めまいだろうから、先にここで予習させてくれるのだ。親切なことである。
喜んで一枚一枚丁寧に読み始めて・・・読み進めて・・・読み終えて・・・   ・・・
あれ?と思った。
なにかわたしの思っていたものとは違うような気がする。

すごくナマナマしいのだ。言うてみれば死者の冒険譚のような内容だった。
48もの問答があり、さらに15ばかりの山だか丘だかを超えたり、ワニを撃退したりと、どう読んでもヒーローものではないか。
・・・勝手な妄想が破れたとき、本当にガッカリしてしまった。

しかし、それでもその死者の願いの強さと言うものはよくよく伝わってくる。
こんな大試練を経ないといい目に遭えぬのだ。

わたしはシーンごとに切れているような形の『死者の書』を見て回った。
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ガッカリしていても仕方ないので、アヌビスが何回出たかとか、背中合わせのライオンは何度とか、そんなことをチェックしながら見て歩いた。
そしてそれはそれで楽しいのだった。
なにしろ気づけばわたしはいちいち「#6・・・昨日と明日」「#12・・・眼だけの三角円筒出現」「#30・・・巨大なハヤブサ頭の船登場(数えると4あり)」などとメモを取っていたのだった。

見るうちに、好きな絵が出ているのに気づいた。
動物の風刺パピルスである。
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このライオンとガゼルのチェスはたしかオリエント美術館で見た記憶がある。
というより、資料で見たので切り抜いてもいる。
全長はこちら。面白そう。
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細かく見るのも楽しい。何の行進をしているのやら。
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あとはこれまで見てきたエジプトの死者たちの遺物の類品をみていった。
何千年も昔のものを現代の最先端の場で見る、そのこと自体を面白く思いつつ。

エジプトの古代文物がお好きな方は楽しめる展覧会だと思う。
9/17まで。
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