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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

10月の東京ハイカイ録

十月の東京ハイカイ録のはじまりはじまり~~

先月はいろいろ忙しく結局都内に出ることはなかった。
それはそれで有意義だったけど、やっぱり月イチは都内に出ないと刺激が足らない。
というわけで今月は四日間都内に潜伏します。
展覧会のここの感想はまた後日それぞれ。

金曜から滞在しているが、東京駅の丸の内のきれいになったのを見ずに、八重洲口から外へ出る。いつも「江戸バス」を愛用してるが、今日は先に三井に行きたいので、メトロリンクに乗る。また目の前にくるんだから嬉しいね。

三井では湖国のさまよえる仏像たちの展示を見る。
琵琶湖文化館がなくなったためにこんな仕儀になるのだ。
しかしさすがによいのが多い。

わたしは特にお地蔵さんにときめくものが多かった。
美貌でね、弓なりの眉の下の下弦の月の如き両眼とやさしい鼻筋、そして引き締められつつも甘い口元にときめいた。
絵巻では桑実寺縁起も出ていて、帝釈天の化身した太白水牛、梵天の化身した岩駒にのる薬師如来と雲に乗ってついてくる8童子がいい感じだった。土佐光起。
少林寺の涅槃図には斑猫と、泣きながら降りてくる摩耶夫人などがいい。
16善神図では最下左の深沙大王のWゾウスカートが面白い。

コレド室町から江戸バスに乗る。
ホテルに荷物を置いてから出発。

まず特撮博物館が見たくてMOTへ。
ときめきすぎた感想は昨日挙げてます。

そこからバスに乗って豊洲へ向かうが、このバスはいいよな、離れてるMOTにぴったり。
……ちょっとミスがあったけど、とりあえず次に有楽町へ。

出光美術館で「東洋の白いやきもの」に再会。非常に楽しむ。
やっぱり東洋のやきものへの偏愛が生きているのを感じる。

そこから三田線で御成門へ出て、愛宕警察署の隣の東京美術倶楽部へはいる。
アートフェア。見るだけで買わない・買えない客だけど、こうして目ばかり肥えさせてもらおう。
応挙の神農、永楽保全の白蔵主など面白い絵を見る。樂はノンコウはない。
しかし乾山写しのよいのがいろいろあり、嬉しい。

歩く。日比谷公園へ。図書館内の文化館に入る。
歴代団十郎の荒事をみる。柱には歌舞伎十八番の浮世絵が。象引きが特にかわいい。
衣装がそれぞれ展示されてるが、意休の衣装の虎や龍のアップリケが可愛らし過ぎる~~
とても楽しく眺めて歩いた。

さて苦労したのは霞ヶ関の千代田線乗り場を探してのこと。機能してるのか?
なんとか乗りまして、二重橋へ。そこから三菱一号館へ。
シャルダン・・・うーむ。外的要素がよくなくて困った。
初日はここまで。

二日目の話。
朝イチから上野へ向かう。そう、都美のメトロポリタン美術館展初日。
少しばかり入場待ちして入るが、滑り出し上々で結構なことです。
わたしはエジプトの猫様やタピストリーにどきどき。

根津まで歩く。谷中は人が親切なので嬉しい。
大手町に出る。
ていぱーく。五街道。これはけっこう面白かった。浮世絵と、それぞれの旧街道の現在の写真なんかもあり、楽しく見て歩ける。

大手町で変なすし屋でランチ。おいしいのかそうでないのかわからん海鮮丼を食べてから早稲田へ。
日比谷で歴代団十郎の荒事を見た後、ここでは八世団十郎展。
大坂で自決するまで何があったんだろう・・・
彼の人気ぶりが伺える資料などなど。語りの入る新作長唄まである。

久しぶりにリーガロイヤルホテルの裏の新江戸川を渡る。
階段の苦しいのを我慢して一気に上がる。
永青文庫を行過ぎてから、今ここに春草の黒猫ちゃんがいることをしる。
門柱には茶色い猫もいたが。

野間で「講談社の絵本」原画を堪能する。いや~~すばらしい!
今回は描かれた場景を彩る植物の追跡をしてみた。
本当にこういう世界がいちばん好きだ。

野間から太田へ。
芳年。非常に面白くて、特に肉筆がすばらしい。
梅若から衣装をはぐ信夫の惣太。後姿の産女。
後期も楽しみ。

そこから損保へ。とにかくいつも新宿では迷子になったりするので気合のある今のうちに。
ジェームズ・アンソール展。・・・うう~~む、困った。むかしむかし名古屋のメナード美術館でアンソールの自画像と骸骨の絵を見たとき「オトコマエやな~」と感心したことを思い出す一方、「骸骨に囲まれんでもよろしいのでは」と全く同じ感想が湧いてきた。

ジクジたる思いのまま快速で三鷹へ。八王子はあきらめた。
依田洋一郎というNY在住の画家の絵を見る。
この人はご両親も画家で、その都合で生後すぐからずーっとニューヨーカー。
METかMOMAの監視員をしていたという経歴もある。
リリアン・ギッシュとチャップリンとハロルド・ロイドと劇場そのものへの偏愛。
乾ききった世界。世界の最先端の街だとばかり思っていたNYが実は古臭くて侘しくて、どうにもやりきれない絶望感が漂う空間だとは、思いもしなかった。
矢作俊彦と大友克洋の組んだ「気分はもう戦争」で、アメリカのどこかの酒場で女が、「この町が砂漠なのよ」と言ったが、その実感がある。
ほぼ同世代の作家の心象風景たがこれだと思うと、NYに行きたい気持ちも萎えてくる。


三日目。
まず静嘉堂へ。ところが何を勘違いしたか、バスが目の前を去ると言う状況に。
イキドオリパワー全開で歩き出しましたがな。
イキダオレたらどないすんねん、と思いつつ。
地元の奥様に道をお尋ねしてその通り歩いたはずが、民家園を大回りして、しかし予定以上に早くついたわい。小雨だから出来ることよ。
古典籍を楽しんだり色々見てから、帰りはバスで高島屋へ。

さるおこわ屋さんで「おこわ&天盛り」頼むとしつこく「そばはないですよ」・・・いりませんがな、わたしはおたくの見るからに醤油辛そうなダシは食べれません、とは口にせず「おたくのおこわがほしいんですよ」とニコッとこたえる。
ところがそのおこわは正直どうでもええ味なのに、てんぷらがたいへんおいしかった。
これにはびっくり。ごま油ならイヤやなと思ってたのが綿実油かサラダ油かで、カラッとさっぱり揚げで、たいへんよかった。
SH3B14640001.jpg

根津へ向かう。
根津では平家物語画帖を堪能する。皆さんの記事で期待が凄く高まってたが、本当によかったのにはびっくりした。ああ、すばらしい。

続いてたばこと塩の博物館で「判じ絵」!これが難しいの何の。歌舞伎役者や外題は!とくるけど、後はアカン。いや~~江戸の人は凄いわ。

そこからハチ公バスで國學院まで出て坂を下ったりして山種へ。
途中に塙保己一の記念館か資料館があるが、ここの建物は素敵。
SH3B14650001.jpg

山種で竹内栖鳳と京都画壇を楽しむ。10/20のブロガーの方々の参集がうらやましい。

もう夕方になってきた。国立新へ。リヒテンシュタイン。時間をたっぷりとらなかったことを反省しよう。もう一度いくつもり。たいへんよかった。シチュエーションがいい。

そしてサントリー。御伽草子。この楽しみがあるからしんどくても歩けたんだな~~と実感。いずれもいいものを見た三日目。

最終日。
世田谷文学館で2時間きっちり「齋藤茂吉と『楡家の人々』」を楽しむ。
楽しみが深すぎた。最後にはどくとるマンボウのコーナーがあり、さらに「マブゼ共和国」までが!
いや~~やっぱり面白い。

芦花公園の商店街で初めてご飯を食べる。
ネットで見つけたカレーがメインの古い洋食屋さん「ちとせ」へ。
母娘さんかな、このお二人は。
レトロでいい感じ。SH3B14660001.jpg
カレーにサラダにゆで卵。

そこからホントは石神井公園に行くつもりだったがやめて、ニューオータニ美術館へ。
小村雪岱。これがやっぱり2時間かかりますな。
凄いものを見たりいろいろ。楽しかった。

有楽町線でとよすのららぽーとへ。ukiyoeTOKYOで周延を見る。
芳年、芳幾、国周と共に明治の最後の浮世絵師の一人。

月島経由で両国の江戸博。川村清雄展初日。
明治の油絵師。幕臣の血の流れを感じさせる前半と、後半の仕事と。
見所の多い展覧会。

それでタイムアウト。
わたしは大阪へ帰ります。

特撮展だけは一本立ちできたが、あとがどうしても書けず、ここまで日延べしてしまった。
家PCはルーターがアカンので買い替えなりしないとダメ。
色々悩む状況が待ち受けているが、とにかく旅はたのしうございました。

来月もまたハイカイに出る。
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