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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

11月の東京ハイカイ 2

二日目。朝も早くから金沢文庫へ向かう。意識が定まらないうちにつく。ふらふらしながら駅を出て延々と歩く。
グリーンリノリウムの歩道を、おかっぱアタマにトレンチコートの影が行くわけだが、歩き始めるとダダダダッなので、影も早い。某NATO少佐みたい、と我ながら感心したが、「ばかものーっ!」と怒鳴られそうである。
例によって展覧会の感想は後日に詳しく。

金沢文庫・鎌倉国宝館・神奈川歴史博物館の3館合同展を見るために動いている。
金沢文庫では執権たちの肖像画や掛け仏がたいへんよかった。
京都とは全く感性が違うことを感じる。武家社会における仏法ということを考える。

新逗子まで出るのはやはり金沢文庫で乗換えを待つべきだったか。
金沢八景で新逗子行きを待つ。
逗子からはJRに乗るが、混んでいる。
しかし鎌倉に着くと殆どモブシーンというか大群衆である。
なんでいつもこんなにも混むのか。

清方記念館へ。ここは今、横浜美術館・太田記念浮世絵美術館と3館連携割引中。国芳の弟子が芳年、その孫弟子が清方だから。
たいへん良いものを眺める。やはり清方はいい。

小町通の大渋滞をなんとかすり抜け、鶴岡八幡宮境内へ入る。
近美へ向かう気力が萎えた。またこちらは来月にする。もったいないかもしれないが、ムリ。それで国宝館へ向かうが、七五三のお子さんまみれでたいへん。
しかし親の見栄と愛情とを感じるこういう行事は決して嫌いではない。
何もないよりはいいだろう。

国宝館で仏像を堪能する。特に観音・勢至の二人組に美麗なのをみたり、艶かしいのを見上げたり。

鎌倉の駅弁屋・大船軒の出す店で、プチ鯵丼と辛いうどんを食べる。
辛すぎるのだが妙な甘みも感じる。しんどいときにはこれでもいい。

横浜からみなとみらい線一日券購入して、とりあえずハマ美へ行くが、出口封鎖してるのか、違う出口5番から地上へ上がる。
ハマ美の「始まりは国芳」非常にいい。前期でこれだから後期も大変期待できる
そしてここにも出ているが、大正7年の清方の豊饒さ・艶麗さにはためいきしか出ない。
素晴らしい年である。

みなと博物館へ。日本郵船の客船時代のポスターを眺める。
実のところ何度も見かけた作品が多く、目新しいものは少ない。
少ないが、それが悪いわけではない。
好きな作品が多いのは嬉しいが、客船たちの運命について物思う。
目の前には日本丸があるが、今日はやめておく。

次に歴博へ向かう。もう新聞博物館は無理だということがわかっていた。
高句麗の壁画はまた来月だ。
歴博の企画展に入った途端、そのホールに△○□の石塔がずらずらずらーっと並んでいるのにギョッとなるが、ここはいつもオープニングが見事なのを実感する。
入り口でタマシイ捉まれるのは、ここと世田谷美術館などなど。
素晴らしい。

二階の常設では芳年らの浮世絵がたくさん出ていて、それがたいへんよかった。
実はこちらのほうに時間が多くかかったくらい。
英山の読書する金太郎とママ図は特にいい。

そこから山下公園に出たのだが、ここでトラブル発生。
某所で、ヒトに会いに出かけたのだが、そこへ係員に案内されつつも、待機している間にその人は帰り、話を通していたはずの係員から「早く帰ってください」と追われたのだ。
こんなひどい経験は初めてだった。
わたしはそこの見学も出来ず(以前にしてはいるが)、何のためにここに来たのかわからない羽目になった。
出口からは戻れないし、入り口はもう閉鎖している。
観客として腹も立つが、これが仕事の状況でのことなら、わたしは上司に報告し、さらにその相手の上役にも問いただすところだ。
めまいがした。無理を押して出かけてのムダである。
今後はその本体の博物館には行くが、その現場には行かないし、またいついつまでも思い出し続けるに違いない。
わたしの中で、山下公園のその現場は忌むべき場所になってしまったのだ。
こんなことなら日本丸に乗っていればよかった。

疲れてしまった。ここから八王子夢美術館へ行くつもりだったが、ムリだった。
来た電車は急行渋谷行きである。座るとそれきりになった。
気づけば、凄まじい大混雑である。
動きようがない。結局渋谷まで混んだまま。

渋谷では東急百貨店の中に出たので、係りのヒトにブンカムラへ行きたいと伝えると、バス乗り場を案内された。
向かうと、丁度バスが来ていて今から出発。嬉しい。
ブンカムラで英国の水彩画を愉しむ。
98年ごろに大丸神戸で「英国水彩画展」にときめいて以来の、大水彩画展。
わたしは田舎風景より都市風景が好きなのと、物語性のある絵のほうが好きなので、好き嫌いが分かれるが、総じてよい展覧会だった。

いいものを見て「嬉しい」「楽しい」と言うのは、実はわたしの感じる現実が痛苦に満ちていて、しかもそれに対抗できず、少しでもそこから逃げだしたいからなのだった。

ブンカムラからはまたバスに乗せてもらう。助かるなあ。しかも行きとは違うルートなので、違う風景を見れて、それも面白かった。

東横のデパ地下で丁度割引が始まっていたので、喜んでいると、店員さんがわたしの持ってたものに、更なる割引シールをくれた。
いや~~ありがとう。

二日目はこれでおわり。
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