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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

写生の時間

京都市立美術館は『関西文化の日』に協賛して、所蔵品展覧会・写生の時間を今日明日の二日間無料公開している。

特別展の『修羅と菩薩のあいだで』はまたいずれ・・・
入江波光の『彼岸』は魂が震えるような名画だが、誰にも知られぬときにひっそりと見ていたいので、ちょっとつらい。

『写生の時間』はかなり面白かった。
栖鳳の写生帳がここに保存されていることは、とても心強い。
本絵もよいが、エスキースがなんとも面白いのだ。フクロウや猫やわんこが可愛いのなんの・・・スイカがまたおいしそうで・・・。
契月のイタリア絵画の模写に味わいがあった。マリアと王の横顔を描く。二人の胸元には都市が並ぶ。原画は知らぬが、既に契月の味がある。
玉章の芭蕉にわんころは応挙を彷彿とさせた。わんこが可愛くて仕方ない。またこういうのに限ってえはがきがないのだから・・・。

最近あちこちで伊藤快彦の絵を見かけるようになった。
新収蔵されたから出す、と言うことはどなたかコレクターの方が手放されたか、価値が今になって出てきたかのどちらかなのだろうか。
尼崎で春に色々見て以来やたら見かける。これも一種のデロリ系なのだろうか。鹿子木を久しぶりにじっくり見る。十年以前、回顧展で見て以来の凝視だ。一時本を売ろうかと思ったがやめて手元に残しておいて、本当によかったと思うほどの良い絵だった。

一つ感心したことがある。展示ケースが、どうやら大変レトロなものらしい。安堂寺町の佐藤金庫製造所美術棚部謹製だとシールが張られているが、実に素敵だ。
なんとも奥ゆかしい。

総じて、『見ることが出来て』よかったと思う絵が多い。
コンセプトを変えた展覧会の力と言うものを感じる。
これからもこうした展覧会は続くようで、それがとても愉しみだ。
難を言えば一つ、絵葉書を増やすか簡易図録を作るかしてほしい・・・
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