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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

朝鮮の屏風

高麗美術館で「朝鮮の屏風」を見た。
和の屏風、中国の屏風、朝鮮の屏風とそれぞれ微妙に拵えが違う。
そういうことも学んで楽しく眺めた。
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チラシには三点の屏風が出ている。
刺繍花鳥図八曲屏風、右手は山水図屏風、左手は文字図六曲屏風である。
そしてタイトル文字の間に紅白の扇が開かれた状態で示され、隣におじいさんの絵、右端には先の扇の閉じたものが配置されている。
(ポスターを戴いたので、ちょっと大きな画像を挙げる。)

刺繍花鳥図は季節の移り変わりを花鳥で表されている。いずれもとても愛らしい。
蓮にハチドリ、その下にカモ。柘榴に錦ケイ鳥、紅葉にキジなどである。
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別な刺繍屏風には蝶もいれば、翡翠もいて、月に小禽というのもある。
こちらの美術館案内に使われているように、やや色も濃い。
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日本では「仁義礼智忠信孝悌」・・・八犬伝だ♪ しかし本格的な儒教の国では廉恥などと文字がいくつか入れ替わる。
その「人として忘れてはならぬ八つの文字」を文字絵にしたものがこちら。
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華文字も大道芸として残っていたお国柄だけに、工夫されている。日本ではこの方面はあまり発達しなかったようで、葦手はあっても、日本語のカリグラフィーも殆どなかった。
朝鮮は民画に近い筆致で文字絵を拵える。
この魚なども何の字を示すのかはわからないが、いい感じである。
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山水図はそれほどよいとも思わないが、山を折り重なるように描いているところがなかなか興味深くもある。
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葡萄絵屏風がよかった。墨の濃淡だけで葡萄の実の充実振りを描き分けている。
めでたい図である。

耕作図をみる。人の良さそうな庶民たちが農業に従事する姿。
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あちこちに犬がいて、人と仲良く暮らしている。牛も良く働いて、楽しそうにモォ~と鳴く。
高士を乗せる牛もいる。nec104.jpg


灯りがある。蝶の形をしている。こういうのはわたしも欲しい。
朝鮮の蝶番など金属加工品には好きなものが多い。

ところどころにやきものも置かれ、展示に花を添えている。
この華角張りの箱もそう。nec109.jpg

こちらの象と虎は箱に貼られた絵の一部。こうして普段から美術館のチケットとして働いている。
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平壌大同江図屏風 大きな川が滔々と流れ、ジャンクが行き交う。民家も数多く立ち並び、中には大きな街路樹も見える。ぱっと見したら南国の様相にも見えるが、ここは冬の厳しい平壌なのだった。

竜虎うちわもある。わたしは虎だけはちょっとほしい。
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他にもサランバンに置かれていたと思しき文具絵図屏風などがあった。
こういうものを見て、士大夫たるもの・・・と日々気合を入れていたのだろうか。

紙で拵えられた箪笥、入れ物などをみる。
こういう技術力の高さに惹かれる。

展覧会は明日まで。ほのぼのと楽しい展覧会だった。
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