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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

「文人画再発見!」/「明治神宮の名宝」

既に終了した展覧会だが、そのままにしておくのは勿体無いので、やっぱり感想をあげる。
あんまり長くはならないと、思う・・・。

☆文人画再発見! 西谷コレクションを中心に 千葉市美術館
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2/11で終了したが、わたしが見たのは2/9だからもうちょっと遅すぎた。
これは「KIMONO beautiy」の併設展だが、非常に興味深い展覧会だった。
近年ようよう文人画の展覧会が方々で開催されるようになったが、本当にこれまでは少なかったように思う。わたしもその数少ない展覧会にたまたま行くことで学ばせてもらい、近年になってかなり楽しめるようになったが、それまではどうも避けていた。

随分前の「日曜美術館」で鉄斎の特集をしたときのゲストがくだらないことを言ったのが今も耳に残っていて、それからなんとなく文人画も南画も避けるようになったのだ。
女子供にはわからない境地とかなんとかそんなもの。
あの放送で、女子供にわからないものを描くな、というか見せるな、という気持ちがわいてきたのだから、罪作りなことをしたものだ。そういうこともあって、わたしはあの番組が案外ニガテだったりする。
しかし春からは井浦新さんが司会になるので、かなり期待はしているのだが。

話を戻し、「文人画 再発見!」。
そもそもこのチラシがスゴイ。昔から千葉市美のチラシのセンスは本当にカッコイイのだが、このチラシを見て「こう来たか」と妙に気合が入ってきた。

鍬形恵斎 東都繁盛図巻 210年前のお江戸の繁盛ぶりが描かれている。
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橋のこちら側では特ににぎやかな雑魚場の様子が描かれている。
実にいろんな魚がある。よくよく見れば深海魚にしか見えないのもいる。
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実際、この絵の通り多くの魚が売り買いされ、大金が飛び交ったろう。犬もいるし交渉する人もいる。
一方こちらは両国橋の花火見物。ここも実ににぎやか。
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提灯の赤い灯りの連なりがいい。

この図巻を見れただけでも楽しい。
とはいえ、この作品は西谷コレクションの中では異色らしい。
本来は池大雅、浦上玉堂、渡辺崋山らが幅を利かせているのだった。

その渡辺崋山の絵はチラシに選ばれている。
トランプの柄にもなったこのオジサンは五枚も描かれている。
本当はもっと多いのかもしれないが、とりあえずこれだけある。
同一人物なのに全然違うのが面白い。微妙な違いの角度からの顔。
リアリズム絵画とでも言うべきか。

ほかにもこのように墨絵淡彩のもの、カラフルなものなどがあり、見応えのある内容だった。
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☆明治神宮の名宝
明治神宮文化館宝物展示室 2/17まで。
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今回は聖徳記念絵画館壁画の下図が何点か来ていて、それがとてもよかった。
川崎小虎、山下新太郎、堂本印象らの作品がある。
小虎の「践祚」はみずらに結うた少年姿が凛々しく、また可愛らしい。
だいぶ前に大阪の出光美術館があった頃に聖徳記念絵画館の下図の展覧会があったが、あのときに見たかどうか。
ただ、そのときからずっと今に至るまで好きな作品が何点もある。

中でもわたしは、この木村武山の「徳川邸行幸」が一番好きだ。
これはまた別ヴァージョンの下絵があり、そちらも非常にいい。
すべての「花見」絵の中でも特に好きだ。
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身を乗り出すように見事な花を眺める明治大帝。
なにかしら胸が躍るような絵。

昭憲皇太后ゆかりの奈良絵本「栄花物語」、硯箱などは非常に繊細で綺麗だった。
やはりこうした古い美しいものを眺めるのは、とてもいい心持になる。
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どちらも明るい心持ちで楽しめた。
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