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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

輝ける金工 東アジアの金属工芸/絨毯の糸

白鶴美術館の秋季展に行った。
思ったとおり綺麗な秋の装いを見せていた。
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毎年この時期は「東灘アートマンス」が開催されているが、わたしは今回参加せず、後からこうして来ている。

白鶴美術館も随分長く通っているが、昔は解説も専門的過ぎてそっけないものだったが、今はすっかり変わって、饒舌なくらいになっている。
解説文を読みながら見て歩く楽しみ、それが今の白鶴にはある。
尤も、昔は写真撮影OKだったのが今は禁止だから、その点だけがぼんやり寂しい。

さて今回は東アジアの金属工芸を本館で、新館では絨毯の糸と言うタイトルで企画展が開催されている。
唐時代の金属工芸の素晴らしさは、世界に冠たる大唐帝国の製品だけに非の打ち所がない。
そしてその精密な表現を、現在日本の比類なき技術力で肉眼ではっきりわかるくらいに拡大再現されてもいる。
現物が素晴らしいからこそ、現在の技術力でアップになっても耐えられるのだ。
わたしはわくわくしながら金属工芸を見て歩いた。

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来歴についてだけでもたくさん物語があるだろう過去の文物。
想像するだけでも楽しい。

まずはわたしの大好きな饕餮くん。
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今回は目のアップのみ。一緒にいる犠首くんは今日はここには出てこない。

鏡の表面に張り付くサンゲイさん。nec706-4.jpg
表情が面白すぎる♪

法隆寺から流出したけれど、ここを終の棲家になさってね。
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唐時代の8枚花びらの器。すごい繊細。
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真上から見たものも↑にある。

こちらも唐時代で、盃に刻まれてる狩猟文。矢がプスッと刺さってて可哀想。
ぎゃんっ痛いっnec706-2.jpg

こちらは六朝時代の鏡に浮き彫りにされた西王母。ほっぺた豊かな方。桃は見当たらないなあ。
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これらはみんなそんなに実物も大きくはないの。
饕餮君だけちょっと大きいくらいで、あとは本当は単眼鏡で見なわからんくらいの濃やかな細かさなのだよ。
しかしチラシの画像が鮮明なのでこんなになったのさ。
ついでにいうと解説もこのレベルの画像だったから本当に役立った。

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あと日本の勾玉を「兵庫鎖」とかいうものでつけた、きれいなネックレスがあった。
兵庫鎖の作り方も載ってて、わたしじゃ無理だが、作れるヒトは作れるなと言う感じ。
これはホンマに欲しいわ。

朝鮮の王家と倭の五王の話もある。
倭の人質だった美海公を逃がすために倭にくる堤上。
彼は首尾よく公を逃がしたけれど自身は処刑される。
公はその功に報いるために、彼の遺児を正室に迎える。

いつのどの王のときかはわからない伝説。
しかしそんな伝承すらロマンティック。

さてこちらは別館というか新館の絨毯展示室。
なにやら講演会してたようで、その後に行きました。

前々からよく見かけていた物語の1シーンを綴った絨毯があった。
今回初めてそのシーンの物語を知る。
上段は王宮内、下段は王様一行が羊飼いと会う所。
つまり王様は羊飼いに聞いた話を宮廷で話すというシーン。
その羊飼いの足元にはめえめえ羊たちが何種かおる。王様は鷹狩の最中。
話によると、牧羊犬に裏切られて(!)羊を失ったとか。
王様はそれを教訓に皆になんだかんだと話すのだけど、王様の玉座は六角?かなんかで直座り。椅子ではない。
そして話を聞く人々の左端に柱に吊るされた男が。そう、吊るされている。罪人か何か知らないが、罰せられてる最中。
改めて気づくことばかり。

イスラームの宇宙観を記したような、花鳥図をモチーフにした絨毯がいくつもある。
わたしは幾何学文様よりその方が好きだな。

ところでやっぱり何回も見ていると多少は脳も記憶するとみえて、これはコーカサス・これはトルコ・これはペルシャ…とちょっと区別がつくようになっていた。
きっちりその違いを説明できるほどには精通していないが、こうして目が開かれるのは、ええことです。

楽しく見て回り、これで秋季展も終わり。BZ0IWsbCQAAOEUE.jpg

次は来年3/1から。
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