FC2ブログ

美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

明治のこころ モースが見た庶民のくらし /宣教師ヘボン

もう一人、こちらも大コレクター。E.S.モース。
江戸博で「明治のこころ モースがみた庶民のくらし」展が開催されている。
nec720.jpg

わたしは1990年にみんぱくでモース展をみた。
そのときのチラシのインパクトは大きかった。
大根も大きかった。1386253332733.jpg


明治になったとはいえ、庶民の暮らしは旧幕時代とさして変わらなかった。
ただ、外国製品が少しずつ庶民の暮らしの中にも入り込んでゆき、高いものでも何か一つくらいは持つヒトも増えていった。
モースはそんな時代のにこにこな日本人の暮らしの民具を集めたのだった。

どういえばいいのか。nec717.jpg

ここにあるものは実際に使われていたものばかりで、好意からモースへ贈られたものばかりらしい。旧くても大事に使われていたものも多く、モースは自分の見た「日本人」の良き心根について、惜しみない賛辞と驚きの声を挙げている。

うさぎnec719.jpg

民具は極端なことをいえば戦前まで庶民の家で実際に用いられ続けていたようなものも多く、現在のわれわれから見れば「コレハナンダ」なものも少なくはない。
その意味では、わたしたちはむしろモースの後裔なのかもしれない。
しかしご年配の人々は実際に遣った・見ていた記憶がある。
だから彼らの話を聴くのはたいへん興味深い。
わたしはこの展覧会がわいわいとおしゃべりの声が高いのを苦にしなかった。
たいていの観客が「なつかしー」と言って、そのグッズについての記憶や経験について語っているからだった。

つるnec718.jpg

こちらはわたしの持つ昔の図録。今回の展示品の大方もここにある。
nec721.jpg

細かいことを書けないし、書かない。
こういう展覧会はわいわいと楽しむべきものだからだと思っている。

ああ、よかった。
感想はそれでいいのだ。

しかし一つだけギョッとしたことがある。
生人形である。わたしもとても好きなのだが、モースも好きだったようだ。
現物がここにある。とても素敵な人形である。
しかし解説の一文を読んでびっくりした。
モースは「日本人の標本」がほしかったとある。
なんだか、モースが日本人の生活に尊敬の念を払っていたことまでもうそのように感じられてしまった。
かなりがっかりしたのは確かだった。
12/8まで。

次に少しばかり横浜での「宣教師へボン」展のこと。
ヘボンさんは長いこと日本に住まいして医者として働き、またヘボン式ローマ字なども広めたりしたひとで、本国へ帰った後も日本人から慕われた。
生麦事件の被害者の手当をしたり、三世田之助の手術をしたり、と医師としてよく働いている。
田之助の手術は周延が肉筆画にしていた。かなりびっくりした。

そして一番びっくりしたのは「ヘボン」が本当は「ヘップバーン」だったことである。
オードリー・ヘップバーン、キャサリン・ヘップバーン、彼女らと同姓のヘップバーンさんだったのだ!!
展覧会で一番の収穫だったかもしれない。

横浜開港資料館で12/8まで。
関連記事
スポンサーサイト



コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

フリーエリア