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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

徳川美術館「新年を祝う」本編

昨日の続き。ようやく本編にたどり着きました。

新年を祝う

華洛四季遊戯図巻 応挙・高橋宗尚詞書 わいわい忙しい。店の軒先にシダの大きいのをつったり、子供らは雪を集めて
いたり。そのそばのわんこが可愛い。懸想文売りもいる。節季候もいる。畳をバシバシする人々もいれば、松を設置するのに忙しい人もいる。年末から年始に向けてのある日。


大名家の正月行事

千代田之御表 楊洲周延 明治30年<1897>  シリーズもの。明治も30年過ぎるとこんな絵が出る。旧幕時代だとよくて手鎖、所払い。
正月元日諸侯登城御玄関前之図 大名も列をなして登城。官吏たちも大変。
御流れ 今も哀しい世代のサラリーマンたちが「お流れ頂戴」するが、その源流がここ。正月に登城してカワラケ(土器の酒杯)でお酒を一口飲ませてもらい、綿入れの小袖をもらって帰る。そのわいわいがやがやの様子を大仰に描く。
御謡初 武家の式楽は能楽で、観世太夫の舞を見た後、我先にと裃の肩衣を舞台に向けて投げつける。それを集めてどうするかと言うと、太夫たちは後日その大名家を訪ねてはご褒美を戴くというシステム。
たいへんやなあ。


姫君たちのお正月

千代田之大奥 楊洲周延 明治27-29年<1894-96> こちらの方が早くに世に出たか。
凄い造りの凝った漆塗りの桶にシダを敷き詰める。ピンクの打掛は舎密局とかお雇い外国人とかのことを背景に考えたら大納得。
こちらもやはりカワラケの酒杯。カルタで遊んだりしてなかなか優美。


他色々をみる。

腰替梅花文肩衣 エッシャー風な梅の変化を見せる肩衣。色も濃紺から薄い色へと変化。グラデーションと形の変容。

年初の書状も色々。成瀬隼人正あてのものなど見ると嬉しくなる。←津本陽「柳生兵庫助」ファンの身としては。

さて江戸から明治へ移りましたが、さすがに尾張家です。崩れはしません。
祝儀袋各種、 封筒各種 収集は明治-大正で、真光院良子(尾張家18代義礼継室)さん。
これが本当に可愛らしいぽち袋ばかりで、やっぱりこの時代の「かわいい」は今に通じることを実感。

正月と言えば昔はカルタでしたな。
語牌牒 天保8年<1837> 論語・孟子・大学・中庸からチョイスしたエエ言葉をカルタにしたもの。
武器かるた さすがに武門の家だけにね。
大名かるたに新古今かるたに伊勢物語カルタもあった。

双六も色々。

おさな遊び正月双六 広重 これは可愛い。
新板子供出世すご六 貞秀 遊べるわな。
新板春手始将棋双六 貞房 こういうのもあるのか。顔が将棋駒の人々の活躍。
本朝百勇伝英雄隻六 国芳 義家、為朝、清盛、将門、教盛、曽我五郎、義経、弁慶、頼政、謙信、信玄、楠公、渡辺綱、知盛、時政などなど…いかにも国芳らしくていい。
幕府出世双六 字ばかりのコマでやるので、大人向けかもしれん。内容が内容だけにねw

後は郷土玩具など。

羽子板、まゆだま、だるま、大黒、恵比寿、招き猫といった縁起物。
今年は午年だからと馬も揃えてある。
馬図 伝・雪舟 静かな絵。
古染付馬ノ絵火入、目貫などなど。
住吉左神馬、一宮御幣馬、天満宮神馬…春駒もあった。

たのしい展示を見て、気持ちも明るく徳川美術館を出た。
また次の機会までサラバ。
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