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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

煌きの美 東洋の金属工芸

大和文華館の「煌めきの美 東洋の金属工芸」展を楽しんだ。
まだ梅はほんの少しちらちら咲いているが、白梅よりロウバイの方が目立つ。
次の展覧会「竹の美」の頃が梅の盛りだろう。

nec782.jpg

1.神仙の世界
古代中国の世界が主に楽しめた。

青銅犠牛首 殷代 こいつら好き♪饕餮くんのお友達としてしばしば顔を見せるが、可愛い。
角は大きいのにまだ子供っぽい感じがする。
私は勝手に「もーやん」と呼んでいる。

青銅匕 「匕」とはものを掬う意味。同じ字を使う匕首はそんな形ではないが。
(むろん“七”とも違う字です)ここには二匹の犬ぽいのがいる。
殷代にはナゾが多くて楽しい。

黒陶朱彩饕餮文 こちらは赤目の饕餮くん。色がよく残る。

青銅人物像 戦国時代 両手を前であわせる人物、中高の頬が印象的。こうした顔立ちが出土地の人々の特性だったのかもしれない。

青銅怪獣文鎮子 戦国時代 三匹の怪獣が絡み合うのだが、それがそのまま山になっているようだ。
このまま時間がたてば本当の山になりそうな。

青銅製金銀錯獅子形鎮子 宋代 口を開けてべったり座り込む獅子。なんとなくくつろいでいるような、疲れているような。とてもやないがガオーッはない。

細金細粒細工飾金具 中国・南北朝時代 セミ文などいろいろと9つばかり並ぶ。前から好きなものたち。ベルト飾りやバックルなど。

金製飾金具 唐代 華やかなブローチがある。やはり唐代は綺麗なものが多い。

出土刀装具 日本・古墳時代 10個ばかりある。柄頭のデザインがいい。
忍冬、鬼面、竜など。
忍冬がキリストの百合柄のようにみえる。デザインの伝播ということを考える。

古代朝鮮からは三国(古新羅)時代の柄頭、馬具の垂飾などがでていた。柄頭はだいぶ前にどこかの遺跡から発掘されたものとそっくり。藤ノ木古墳だったかな。

統一新羅時代では一つたいへん綺麗なものがでていた。
金銅飛天形飾金具 薄い薄い。細い飛天が金に光る。


2.仏の世界
仏具が特に多い。
この章ではこれまでにしばしばみているものがでているので、あまり詳しくは書かない。

高麗の楊柳観音図、紺紙金泥の華厳経、象嵌を施した柳水禽文浄瓶が特に好きだ。

夢殿に使われたと伝承のある風鐸もあり、平安時代の箱もある。
この箱は螺鈿が綺麗で、可愛い顔のインコたちがいるもの。大好き。

3.銀器の輝き 唐・宋時代
白鶴美術館、久保惣記念美術館から借り出した銀器の綺麗なものが大半を占めている。
白鶴で見慣れたものを別な場でみると新発見がいろいろある。

鍍金花鳥文銀製八曲長杯 唐代 これも改めてよくみると「千花」文様かもしれない。
普段そんなことも考えないが、新しい地で見たことで目が開かれたのかもしれない。

銀製水注 南宋 久保惣美術館蔵。 文様がない。素文という。打ったようにぼこぼこする表面。

銀製人物図五花形暖盤 久保惣美術館蔵 人が座っているところへ鳳凰が来る図が見える。
「王子喬が笙をふくと、鳳凰が聴きにくる」図ということだった。

4.身近な装飾意匠
日本からは羽黒鏡などがでている。

銅製貼銀鎏金双鳳狻猊文八稜鏡 唐代 ところどころが青貝のように光る。綺麗。

鉄製蜻蛉文真形釜 室町末期 トンボが大量に飛ぶ。立派なこしらえ。これは福岡の芦屋釜が伊勢に行ったもので、伊勢芦屋というそうだ。

放鶴亭図 蘇州版画 梅雪迎春図より 清朝 二人の子供が檻から鶴を出す。雪がそこかしこに残っている。松も白い。墨すりのためかもう一人の子供が水を掬う。
なんとなくのんびりしたほんわかムードのところがいい。

いい心持ちで見て回った。2/16まで。 

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