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美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 

樂歴代 干支・動物たちの新春

樂美術館で動物を可愛く象った造形のやきものを集めた展示を見た。
やっぱり昔から日本人は「可愛い・カワイイ・kawaii」ものが好きな人が多い。
わたしも大好き。

今回の企画では樂歴代の名工たちが拵えた動物たちを、世代を超えて可愛く・楽しく組み合わせたものを見せてもらった。

まずは茶碗から始まる。
わたしのいちばん好きなノンコウ、三世道入の黒樂茶碗「撫牛」がある。
黒くてピカピカキラキラしているが、それを天神さんの牛に見立ててナデナデとはエエ名前。こういうセンスが好きだ。
いや、実際ノンコウのお茶碗は自分の手でナデナデしてみたい。

八世得入 黒樂亀の絵茶碗「万代の友」 亀は万年だから仲良しさんのこの二匹の亀は万年万代仲良くするのだ。とはいえ、仲が悪くなれば万代どころの騒ぎではないか。

十世旦入 赤樂茶碗「象太郎」写し 表千家六世覚々斎手造りの「象太郎」の写し。覚々斎はベトナムから来た象を見たそうな。これがまた筒型で手捻りらしい拵えで、いかにも象ぽく横にシワシワ。面白い。

11世慶入 赤樂茶碗 赤と言うよりほとんど肌色もしくは卵色の発色で、狩野永岳の絵付けで、真正面向きの鷺がいる。全体の作りも石を削ったかに見えて、そこがまた興味深い。


さて二階中二階へ上がろう。
こちらでどうぶつたちが待っている。

11世慶入 赤樂タイ食籠 妙にリアルな大鯛が尻尾をピンッと跳ねている。そうか、赤樂というのは鯛を拵えるのにピッタリなのだ!そのことに初めて気が付いた。
さうかさうか。これは食べ物を入れる器なのだが、本当に面白い。タイの中に何を入れるのだろう。

12世弘入 鶴食籠 これは蹲りの鶴が首を見返る形。楽しいなあ。中には銘菓「鶴の子」がいいと思う。

12世弘入 鶴菱大皿 緑と白で構成されている。上下に緑に塗られた鶴が羽を広げているのだが、その隙間の白が鮮やかで、わたしは「…イカを拵えたのか?」と思ってしまった。
それで「鶴はどこにおんねん?」と思ったのだからホンマにあほな子です。

14世覚入 鶴食籠 これは首をすくめてのうずくまり。福良雀みたいになっている。

その「福良雀」の最たるものがあった。
13世惺入 雀向付 もぉ殆ど「河豚」に近い膨らみ方。超ふっくら雀。凄いなあ~~この福良雀のところにはやっぱり雀寿司かのう…
関係ないがわたしはどう読んだのか「雀向付」を「雀仇討」と空目してしまい、「この膨らみ方はあれか、敵に応酬するために威嚇のために膨らんでおるのか」と思ったのでした。

ノンコウ 虎蓋香炉 菱形で蓋に変な虎がいる。ノンコウのどうぶつはみんなちょっと変。

ここからは取り合わせの妙。企画した学芸員さんたちのセンスがとても好ましい。

nec165-1.jpg

・釣り狐
六世左入 白蔵主(赤樂)/十世旦入 三つ鳥居(赤樂)
三つ鳥居は上から見るとAのような形。

・かちかち山
九世了入 目をふさぐ狸/12世弘入 蹲るウサギ(赤樂)
惨事を見たくない狸とメラメラな赤ウサギか。

・安珍清姫
十世旦入 蛇/14世妻妙和 道成寺羽子板
白でカメラ目線の奴と、枝垂れ桜に鐘の絵の羽子板。

・サルカニ合戦
12世弘入 椅子にちょこんと座る猿/十世旦入 蟹置物(赤樂)
この猿はおとなしそうで、到底そんな悪事もいたずらもしなさそう。しかし赤いカニは実は猿より大きくて、じわじわ寄ってきていて、たいへん怖そうである。

・うさぎとかめ
ノンコウ ウサギ/八世得入 亀香合
ノンコウのウサギ、やっぱり面白い顔。亀はカラフル。

・干支
十世旦入 虎/七世長入 赤猪/十世旦入 白犬
みんなそれぞれ個性があり可愛い。猪はぶうぶう寝ている。虎はブサカワな顔を挙げている。

たのしい企画展だった。3/2まで。
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